1. 美容情報トップ
  2. アラフォー総研
  3. コラム
  4. 篠原久仁子
  5. 美しき農家さんに教わる「原木しいたけ」のホント

美しき農家さんに教わる「原木しいたけ」のホント

2013年10月29日篠原久仁子

野菜ジャーナリストとして、みなさまに情報をお伝えする日々で、大切にしているのは野菜果物が育っている「現場」を訪ねる時間です。美味しい、新鮮な情報があふれる最先端の場ですからね。
今回は、その「現場」からとれたての情報をおすそわけ。「食べて美しく」をモットーに原木しいたけを栽培している貫井園の貫井香織さんに教えていただいた、アラフォー女性に嬉しい情報をお届けします。

原木しいたけの魅力を世界へ

貫井園(埼玉県入間市)は原木しいたけにこだわり続け、農林水産大臣賞を何度も受賞している実力派。ご両親と共に生産現場に立ちながら、会社勤めの経験を活かして広報、商品開発まで担当しているのが香織さんです。

原木しいたけの魅力を伝えるべく、六本木アークヒルズの「ヒルズマルシェ」などに積極的に出店し、近年はパリにも進出。目指すは「世界の貫井園」なのだそうです!

意外に食べていない 原木しいたけ

ところで、みなさんは原木しいたけの美味しさを知っていますか?香織さんに、しいたけが育つ「山」をご案内いただく中で、まず印象に残ったのは「わざわざ選ばないと食べていないのが、原木しいたけなんです」という言葉でした。
しいたけには原木栽培と菌床栽培の2種類があり、自然の木(原木)に種を植えて育てる昔ながらの栽培方法が原木栽培。収穫できるようになるまで約2年もかかります。一方、菌床栽培はおが屑と栄養分をブロック状に固めたもので栽培。効率よく、年間を通して栽培ができるので現在の主流になっています。
年々、原木が貴重になってきていることもあり、原木しいたけは今や全体の約2割という希少なしいたけに。手間と時間もかかるゆえ、値段も少しお高め。ということで、意識して手にしない限り、
食べられていないのが原木しいたけなのです。

「山のあわび」

ですが、自然の恵みを受けてじっくり育った原木しいたけは格別の美味しさ。しいたけ本来の味わい、香り、歯ごたえが際立ち、「山のあわび」とも呼ばれるほどです。さらに収穫時期によって特徴が異なるそうで、「秋はフレッシュさ、ゆっくり育つ冬は食べ応えが魅力です。特に12月から3月にかけてとれる原木しいたけは肉厚で、大きいものは直径10cmにもなるので、オススメです。」と香織さん。キノコというと、秋のイメージが強いですが、冬ならではの良さもあるんですね。

「厚み」がポイント

(写真提供 貫井園)

原木しいたけの醍醐味を味わうために、目利きのポイントも教わりました。ついつい大きさで選びがちですが、しいたけは「かさ」を食べるキノコなので、横から見たときの厚みで選んでください。さらに、「かさ」が丸まっていて白いもの。軸は太くて短いものがベストです。
あとは、新鮮なうちに食べてあげること。時間がたつと、せっかくの歯ごたえが失われてしまいますから。

軸は薫りの宝庫

軸も、いい仕事をしてくれます。実は軸の方が、香りが強いのだそうです。そのままだと筋っぽさが残るので、スープの出汁にしたり、細かく刻んでハンバーグなどの具したり、フル活用しましょう。

イチオシの最強食べ合わせ

香織さんが思う「食べて美しく」には、「食を楽しむ時間をもつ」ことで満たされる心の美しさも含まれます。とは言え、忙しい毎日の中で手間暇をかけるのはなかなか難しいこと。そこで、原木しいたけを手軽に暮らしに取り入れられるオリジナル商品「原木美食」シリーズを開発したり、クックパッドでは簡単で美味しいレシピの紹介(http://cookpad.com/kitchen/6029104)もしています。その中からイチオシいただいたのは「原木しいたけとネギ・ベーコンのココット蒸し」。原木しいたけの「ぷりっ」、ネギの「とろっ」、ベーコンの「うまっ(旨み)」の組み合わせは最強なんだそうです。これは試してみなきゃですね。

今までちょっと渋いイメージをもっていた「原木しいたけ」ですが、同世代の香織さんに魅力を伺っていたら、肉厚でコロンとしたフォルムが、とってもかわいく身近に思えてきました。
自然のスピードでおおらかに育った原木しいたけ。みなさんも時には、「意識して」選んでみてはいかがでしょうか?

【お話を伺った農家さん】
「お茶としいたけ 貫井園」 貫井香織さん
HP  http://nukuien.com/index.php
★HPからお取り寄せが可能
 11月から採れたてを定期的に直送する「椎茸定期便」もスタート

篠原久仁子

Shinohara Kuniko

このライターのコラムをもっと見る >>

野菜ジャーナリスト。大学卒業後、大手番組制作会社で、報道・ドキュメンタリー番組の企画・演出を手がける。野菜ソムリエ資格取得後の2009年、人と地域を野菜果物にまつわる情報でつなぐ日本初の「野菜ジャーナリスト」として独立。執筆、講演で情報発信を行うなど、様々な形で食企画に従事。「野菜の便利帳~伝統野菜・全国名物マップ」執筆。東京を軸に全国を取材しながら、野菜に魅せられるきっかけとなった信州の古民家で執筆や畑しごとをするデュアルライフを送っている。


Copyright © bizki Inc. All rights reserved.