「お節介な人」に共通する5つの特徴

マイナビウーマン

困っている人を助けたり、後輩の仕事を手伝ってあげたり。

誰かの「お世話」は、誰もが普通にやっていることです。

しかし、それも度が過ぎると「お節介」となって嫌がられます。

では、この“お世話とお節介の差”はいったいどこにあるのでしょうか?お節介を働く人の心理や、お節介な人にまとわりつかれたときにはどうすればいいのかなど、付き合い方について考えてみたいと思います。

■そもそもお節介とは?お世話とお節介の違いは、「求められているかどうか」です。

助けてほしいと思っているときに助けてくれればお世話であり、「自分ひとりでもできる」「自分ひとりでやりたい」と思っているときに介入されるとお節介となります。

◇やり方や考え方の押しつけ

また、「やり方や考え方の押しつけ」もお節介です。

困っていることを解決するためのひとつの方法として提案されるのではなく、「こう考えるべき」「こうしなければならない」といった感じで、半強制的に指示するかのごとく関わってくる場合もお節介といえるでしょう。

◇「困っている人を助ける自分は良い人」という考え

そして、もうひとつ決定的な違いといえるのが「本当に相手のことを思っているかどうか」です。

お節介な人は「困っている人を助けてあげたい」という気持ちもあるにはあるのですが、実は、「困っている人を助ける自分は良い人だ」という自己満足を得ようとしているのです。

「純粋に私のためを思っていろいろ言ってくれているんだな」と思えれば、行き過ぎた介入であっても、それほどウザいと思うことにはならないものです。

された側が善意の押しつけだと感じるほど、お節介は嫌なものになります。

つまり、「相手のためではなく自分のためにやっている」のであれば、それはお節介ということになってしまうのです。

■お節介な人の特徴5つ困りごとを手伝ったり、「こうするといいよ」と助言したり、よかれと思ってやってあげたお世話が、たまたまお節介になってしまうことは誰にでもありえる話です。

問題なのは、“いつもいつもお節介になっている人”です。

そういう人は、自分ではお節介と思われていることにほとんど気づいていません。

むしろ「私は良いことをしてあげている」と思っています。

中には「私がお世話をしてあげないと、この人はうまくやっていけない」と思って援助し続ける人もいます。

まるで過保護で子離れできない親のようです。

こういった過剰にお節介な人が、あなたの周りにもいませんか? 次のような特徴に当てはまる人がいたとしたら、まさにこのタイプといえるでしょう。

◇(1)何事にも首を突っ込む

まるで「お節介が生きがい」のようになっていて、常にお世話できる相手を探しています。

職場に新人が入ってくればさり気なく近づいていく。

誰かが何か困っているのを見ると自分の仕事を後回しにしてでも声をかける。

他人がトラブルに巻き込まれたとなると、本来は関係ないはずなのに、なぜか首を突っ込んできて場を仕切り始めてしまう。

一見すると、とても親切な人なのですが、よく知る人は「ああ、また始まった」とうんざり顔になります。

◇(2)自分の手柄だと自慢する

手伝ってあげた相手がうまくできたとき、普通はその人の成功・成長を喜ぶものですが、お節介の人は、自分のおかげでうまくいったことを喜びます。

「あの新人もずいぶん成長したね」と周りの人たちが話していると、「私がいろいろ指導したからよ」と自慢げに語り出します。

自分の手助けによって誰かがうまくいくと、自分が評価された気になって嬉しくなるのです。

◇(3)自分のやり方を押しつける

人に何かを教える際に、自分のやり方や考え方を押しつけるのも特徴のひとつです。

押しつけられた側がふと疑問に思って、「ほかの人から違うことを言われました」「マニュアルではこうなっています」「ネットで調べたらこう書いてありました」と主張しても、「こっちのほうが絶対にいいから」と譲りません。

どうしてそんなに自信満々なのかわからないのですが、「私の考え方・やり方が絶対に正しい」と信じて疑わないのです。

◇(4)やんわりとした断りが通じない

相手が「もう私、ひとりでもできますから」と言ったとしても、「遠慮しなくていいよ」とお節介をやめようとしません。

あるいは、もうやめてもらいたいと思って「私もそこそこできるようになりましたので」と言っても、「あなたは、まだまだだから」と否定してきます。

本人は相手のためにと思ってお世話してあげているのですが、かえって相手をいつまでも独り立ちさせないことに気づいていないのです。

◇(5)他人を頼れない

他人のサポートは進んでする一方、自分がサポートされることは居心地が悪く感じるので、他人を頼ることができません。

人との付き合いにおいて、お互いに助けたり助けられたりといった対等の関係を作ることが苦手なのです。

そのため、心を許せる友達が一向にできず、常に心のどこかで不安や寂しさを抱えています。

■お節介を焼く心理とは?お節介な人が、なぜ常に誰かの世話を焼こうとするのかというと、世話を焼くことで“自分の存在意義を確認するため”です。

誰かの役に立つことで、自分の心の中にある不安や寂しさを埋めようとしているのです。

これは子離れできない親の心理とよく似ています。

そういう親は「この子には私がいないとダメ」と言いながら、実際のところは「私にはこの子がいないとダメ」なのです。

◇「世話型依存」の可能性

このような心理状態のことを、心理学では「世話型依存」と呼んでいます。

依存とは、自分が安心や満足を得るために常に何かにしがみつくことですが、世話型依存の場合、しがみつく対象は「世話をする相手」です。

その対象にしがみつき続けるため、献身的に世話をし、ひとり立ちして離れていくことのないように支配や束縛をしようとします。

◇必要とされたいから世話を焼く

世話型依存の人が求めているのは、「自分は必要とされている」「自分は役に立つ存在である」という確信です。

裏を返せば、「自分は誰にも必要とされない人間なのではないか」「自分は生きている意味があるのだろうか」といった恐れや不安がいつも心のどこかにあって、それゆえに自分の存在意義を見出そうとして常に誰かの世話をしようとします。

人は誰しも多かれ少なかれ自分の存在意義について不安を感じながら生きているものです。

その不安を払拭する手段を、他人へのお世話に求めているのがお節介な人なのです。

■正直イライラ。

お節介な人のかわし方もしお節介な人に目をつけられてしまったら、いったいどうすればいいでしょうか?うかつなことを言うとかえって厄介なことになりかねません。

お節介な人のかわし方は非常に難しいのですが、ケース別に対応例を紹介しますので参考にしてください。

◇ケース1:余計なアドバイスをされるとき

「ここはこうしたほうがいいよ」「あれはもうやった?」「そういうときは○○すべきよ」といったように、何かにつけて口出ししてくるケース。

何度も何度も言われてうんざりするかもしれませんが、気持ちをぐっとおさえて適当に受け流すのがベターです。

「いつもアドバイスありがとうございます!」と、表面上は素直に聞いているように見せておいて、実際は自分の考える通りにやればいいのです。

言ったほうも本当にその通りにやったかどうかまではなかなかチェックしないもの。

もしチェックされそうな事案があれば、それだけは言われた通りにやっておくといいでしょう。

真面目に相手をしようとするからストレスになります。

「また雨が降ってきた」くらいの気楽な気持ちで受け流すことをめざしましょう。

◇ケース2:一挙手一投足を見られているとき

まるで試験監督のようにじーっと観察されていて、もし何かで困った顔をしようものなら「どうしたの?」とパッと飛んでくる。

「ストーカーか!」「どれだけヒマなの?」とツッコミたくもなりますが、それなら実際にツッコミを入れてみましょう。

ただし、心の中だけで、です。

表面上は適当に合わせて、心の中で思いっきりツッコミを入れるのです。

ツッコミがうまくなりすぎて漫才師にスカウトされたらどうしよう、など「我ながらバカなことを考えるなあ」と思えたらしめたものです。

ストレスは笑いで緩和されます。

嫌だなあと暗い気持ちになったときこそ、鼻でフッと自分でも笑ってしまうような冗談めいたことを考えるように意識してみてください。

きっと気分が軽くなるはずです。

◇ケース3:ネチネチ指摘されたとき

「また同じミスをしたの?」「いつまで時間かかっているの?」「どんくさいわね」といったような批判的なことを言って頻繁に絡んで来るケースです。

このときもお節介な人への基本対応である「相手にしない」ことを念頭に対処しましょう。

表面上は「申し訳ありません」「すみません」「今後は気をつけます」と当たり障りのないことを言ってその場をしのぎます。

一番大切なのは自分の心のケアです。

批判的なことを言われると、多くの人は自己否定に走ります。

「なんて自分はダメな人間なんだろう」と相手の批判を真に受けてしまうのです。

もちろん反省は必要ですが、あまりクヨクヨして引きずるのはよくありません。

人間は誰もがミスをするものです。

次回からは気をつければいいだけです。

「誰だってミスをする」「慣れれば、みんなのようにもっと早くできるようになる」といった言葉を心の中で何度も唱えて、早く気持ちを切り替えるようにしましょう。

◇ケース4:なんでも代わりにやってくれるとき

仕事を後輩に任せず自分で処理してしまうお節介な先輩。

「自分でやったほうが早くて確実だから」と思っているのかもしれません。

そんなにやりたいんだったら、思う存分やってもらいましょう。

こちらはかえって楽になるだけで、困ることはあまりありません。

ただし、ひとつだけ困る瞬間があるとすれば、その先輩がいなくなって自分がやらなければならなくなったときです。

やらせてもらえなかったために、その仕事のやり方がわからず、いざ自分でやろうとしたら苦労する可能性があります。

でも、そのときはそのときです。

ほかの誰かに聞けば、きっとなんとかなるでしょう。

そう考えれば、相手のお節介な態度もそんなに気にならなくなるはずです。

お節介な人のことで悩む必要はない!お節介な人が身近にいる一番の問題は、こちらがストレスを抱えてしまうことです。

どんな意図があったとしても、その人なりによかれと思ってやっていることなので、その善意だけ受け止め、自分に役立つ部分は活用し、そうでない部分はスルーして、ストレスをためこまないようにしましょう。

一生お付き合いするわけでもないでしょうから、うまく受け流せばいいだけのことです。

(笹氣健治)※画像はイメージです。

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