就職に有利な資格BEST5

マイナビウーマン

よく、こんな相談をいただきます。

「就職で有利になるため、何か資格を取りたいと思っています。

ひとまず学校で司書の資格を支援してもらえそうなのですが、司書は就職で有利になるでしょうか」。

「専業主婦からの就職を考えています。

資格を取れば有利になるかと思い勉強したいのですが、何を取ればいいでしょうか」。

最初に結論を書きますが、実務経験に勝る資格はほぼありません。

いくら資格があっても、実務経験が無いと現場で活用できないからです。

■実際に未経験でも就活に役立った資格ランキング

とはいえ、未経験者だからこそ武器は身に付けたい……! 気持ちは分かった。

ならばと、実際に私が就活・キャリア支援をしてきた中で「未経験者でも確かに就職できた資格」ランキングを一覧にしましたので、まずはご覧ください。

1位 TOEIC / TOEFLの高得点スコア2位 日商簿記検定2級3位 基本情報技術者4位 USCPA(米国公認会計士)5位 危険物取扱者のうち甲または乙種これらに共通するのは「難易度が高い かつ 就職できる職種が多い」ことです。

冒頭に出てきた司書は、大学で規定の単位を取ればほぼ100%取れるのでかなり簡単。

しかも使える職種が図書館などごく一部の業界に限られます。

だから就職では使い勝手が悪いといえます。

■一部の資格があると就職に有利な理由では、なぜ「難易度が高い または 就職できる職種が多い」と就職で有利になるのでしょうか?◇人口が少なすぎて未経験でも欲しくなる

たとえば、TOEICで895点以上を持っているのは、受験者全体の3.6%です。

つまり、このスコア以上の人材が欲しいと企業が願うだけで、希望者の大半を諦めねばなりません。

895点以上を取れる人がそもそも少ないので、企業にとっては業務未経験者でもその点数さえあれば欲しいと思う可能性があります。

そのため、難易度がある程度高い資格へチャレンジした方が良いのです。

◇「数撃ちゃ当たる」就活ができる

いくら難易度が高くても、就職できる業界があまりに少ない資格は「数社受けて全落ち」という悲しい結果を残すかもしれません。

また、難易度単体で見れば「医師免許・弁護士・公認会計士」と名だたる資格が軒を連ねており、一般の方には太刀打ちできません。

そこで重要視したいのが、応募できる業界の数です。

例えば危険物取扱者はタンクローリーなどの危険物を運ぶドライバー、ビルの設備管理、発電所の保守点検者など多くの職種で必要とされています。

したがって、「未経験でもいいよ」という会社が現れるまで、いろいろな企業に根気よくチャレンジできるのです。

■こういう資格に気を付けて! 就職が難しい資格の例

逆に「誰もが名前は聞いたことがあるため、応募者が多い」「難易度が低い」「就職できる業界が限られている」「占有業務が少ない・無い」資格は、未経験者にとって就職が難しいものとなります。

ここからは、筆者の独断で「ちょっと転職や就活には向かないかな」「他の目的があるならおすすめだけど」という資格をご案内します。

◇占有業務がない資格の例:行政書士

例えば、筆者は行政書士の勉強を趣味がてらにしています。

ですが、行政書士の資格単体では食えないのもよく知られているところです。

なぜなら、行政書士の業務は法務関連に限られる上、司法書士・弁護士も同じ業務ができるからです。

行政書士は難易度もそこそこ高いため、まさに「受験は大変だけど、就職できない」というコストパフォーマンスには課題がある資格でしょう。

行政書士を受けるメリットがある人は、すでに就職のツテがあり、「行政書士だけ取ってもらえたら雇うよ」と言ってくれる先がある人ではないかと推察します。

◇難易度が低く、応募者が多い資格の例:秘書検定

秘書検定は女子大学生を中心にキャリアセンターで受験を支援してもらいやすい資格の1つです。

新卒の就活で秘書職を目指しており、かつライバルに差をつけたいのであれば「頑張ってるね」と思ってもらえるかもしれません。

しかし、30代以上の転職者で秘書検定が有利になったという話は聞いたことがありません。

秘書は秘書検定を受けていなくてもなれますし、大企業だと秘書検定よりも語学能力やコミュニケーションスキルが重視されがちです。

「主婦だし、まずは秘書検定で」などと乗せられないよう、注意してください。

■資格は本当に就職に有利なのか

資格は転職や就活のためだけに存在するわけではありません。

おすすめしないに挙げた例も未経験転職者にこそ使い勝手が悪くても、実務経験がある方のさらなるキャリアアップ等には価値のある資格です。

要は、「目的に合わせて資格を取りましょう」というだけの話です。

調理の仕事をしたくないのに、調理師免許を持つ意味はほとんどありません。

ド文系で財務会計が苦手なのに、ファイナンシャルプランナーや税理士を目指すのは効率的ではありません。

自分がどんな仕事に就きたいかを想定してから、資格を探すこと。

そして実際に希望する分野に就職されている方から話を伺って、どんな資格が生きるか質問しておくこと。

この2点さえ踏まえれば、「資格を取って損した」と感じることはないでしょう。

■簡単そうな道に逃げず、今やるべきことを見定めて!

「パソコンの資格が流行っているからITパスポートを取ろう」、「女性でも活躍できそうだからインテリアコーディネーターになろう」と、簡単な決めつけで、資格の勉強を始めるのはやめておきましょう。

自分がどんな業界で10年後働いていたいのか、そのために必要な資格はどれか。

資格+どんな実務経験が評価されるのか。

実務経験は未経験からでもチャレンジ可能なのか……といった、検証を経てからでも受験はできるわけです。

ごく一部の職種を除き、実務経験にまさる資格はほぼありません。

ぜひインターンやアルバイトでも、実務経験が積める場所で現場を知り、その上で資格を検討してみてください。

(トイアンナ)※画像はイメージです。

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