本当に目が離せない「1917 命をかけた伝令」! 映画好き編集部員の2月に行くならこの2本~後編~

シティリビングWeb

こんにちは。シティリビング編集部の映画大好きわた九郎です。

第92回アカデミー賞受賞/ノミネート作の中から、わた九郎が見てリアルに友達や家族におすすめしまくった、今週末に見られる2本。

2本目は試写会で見たこちら。新しい“映像体験”や、ズシンと心に響き、しばらく忘れられないかも…という、インパクトのある映画を見たい人におすすめの「1917 命をかけた伝令」です。

前編はコチラ

ぐったりするほどの没入感! 「戦場」を生きるってこういうこと

第一次世界大戦中の1917年フランス。イギリス軍の若い兵士2人に、撤退したドイツ軍を追撃しようとする仲間1600人の命を救うための、ある重要な伝令が託されます。

伝令を前線に届けるまでのタイムリミットは翌朝まで。彼らは2人だけで敵の占領地に分け入り、トラップをくぐりぬけて仲間の窮地を救えるのか。

この映画の見どころは「全編ワンカット撮影」という、非常に挑戦的な撮影技法にあります。

通常の映画は、会話をする2人をロングで映した後にアップで表情を見せたり、戦争ものなら、上空から全体の様子が分かるような映像を入れたりして細切れで構成されます。

それに対してワンカット撮影は、場面中に「視点の切り替え」が一切入らず、主人公たちの傍らに観客がついて歩くような映像で最初から最後まで描かれる技法です。

常に主人公の近くにいるカメラ(=観客)。

言葉で書くのは簡単なのですが、これを実践しようとすると、例えば映像が単調になって観客を飽きさせないよう、考え抜かれた構図や脚本が必要になったり…

どうしても長回しで撮ることになるため、カメラの動きと俳優の動きやせりふ、エキストラのタイミングをすべてぴったり合わせるのに何十回もリハーサルをしたり…

通常使える照明機材が使えなかったり、ドキュメンタリーのようにカメラやマイクを持って走り続けたり、それなのに遠くの誰かが少し間違っただけでもやり直しだったりと、いわゆる“無理ゲー”のごとき挑戦だったようです。

この足元の悪い塹壕(ざんごう)をカメラ・音声担当が一緒になって何マイルも駆け抜けたとか。

そんな完成作を見て、まず驚いたのが圧倒的な没入感。

主人公たちをほぼ同じ目線で映像を追っているので、ふかんで戦場を見ることができず、実際にその場にいるような恐怖やそこから抜け出せない緊張感を常に感じていました。

家の中で狙撃兵と撃ち合うシーンには、叫び出したくなるようなプレッシャーがヒシヒシ。銃を撃ったときに主人公が感じたであろう反動が伝わってきそうなほどのリアリティーです。

さらに深夜の破壊された町で、敵兵と鉢合わせしてから主人公が走り出す場面では、暗闇に灯る爆弾の明かりに浮かび上がった街がなぜか美しく見える不思議な感覚を体験。

そんな中で、「戦争で生き延びるとはこういうことなのか」と、かつて見たどの戦争映画よりも体の芯に響くような感情がわき上がったのは忘れられません。

緊張感と衝撃の連続で見終わった後はぐったりでしたが、そこまで入り込んで見られる、目の離せない映画はなかなか希少です。

「第92回アカデミー賞」で撮影賞/録音賞/視覚効果賞受賞も納得のサム・メンデス監督の渾身作。

映画に非日常を求める人には特に体感してほしいと思います。

2月14日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開(配給:東宝東和)

(c)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

https://1917-movie.jp/

CATEGORY