【薬剤師監修】目の疲れ、かすみの原因は「ドライアイ」かも?ドライアイの症状と対策方法を解説
年末年始に年度末と、冬は何かと忙しい季節。
連日のパソコン作業で、目の疲れを感じやすくなった人も多いのではないでしょうか?
暖房の効いた部屋で毎日パソコン作業をするのはドライアイの原因のひとつ。
ただの疲れ目だと放っておかずに、ドライアイの症状と対策を確認しておきましょう。
ドライアイとは
ドライアイとは、目を守る涙の量や質のバランスが崩れることで涙が均一に行き渡らなくなる病気です。
その結果、目の表面に傷がつきやすくなり、さまざまな症状を引き起こします。
涙には目を守るバリアのような役目がありますが、パソコンやスマホなどの電子機器やエアコンなど空調の使用により、まばたきの回数が減ったり、涙が蒸発しやすくなったりすることで十分な量の涙を補充できず、目の表面の細胞を傷つけてしまうのです。
特に、冬は空気が乾燥しやすく、暖房の効いた部屋で過ごすことも多いため、ドライアイの症状が顕著に出やすい季節だといえるでしょう。
ドライアイの症状
「ドライアイ」という言葉は知っていても、具体的にどのような症状があるのか詳しく答えられる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、ここではドライアイの症状を確認していきましょう。
《ドライアイの主な症状》
・目が乾燥する
・ものがかすんで見える
・目がゴロゴロする
・目が疲れる
ドライアイといえば、目の乾燥が主な症状だと思われがちですが、目の疲れや見え方の変化もそのひとつです。
上記の症状に当てはまった人は、一時的な疲れ目だと放っておかず、適切に対処していきましょう。
今すぐできるドライアイ対処法
ドライアイには日々の生活に取り入れられる対処法があります。
目の違和感に気付いたら、実践できるものから試してみましょう。
1.スマホやパソコンは見る時間を決める
スマホやパソコンを見ていると、無意識のうちにまばたきの回数が減り、目の表面の涙のバランスが崩れてしまうことがあります。
家でのスマホの使用は時間を決め、仕事でのパソコン作業では1時間に10分~15分の休憩をとるようにしましょう。
余裕がある人は、休憩中にストレッチなどの軽い運動を取り入れるとより効果的です。
2.目薬の使用
目に違和感を覚えたときに手軽に目に水分を補えるのが目薬のメリットです。
目薬の成分として一般的なのは、人工涙液やヒアルロン酸性剤などですが、最近では目の中から水分やムチンなどを出させる目薬も登場しています。
タイプや好み、使い勝手によって、自分にあった目薬を選んでみてください。
3.部屋を乾燥させない
乾燥はドライアイの天敵です。
エアコンの効いた部屋や送風を直接受ける環境での作業はドライアイを悪化させる原因となりえます。
エアコンの風が当たりにくい場所へ移動したり、加湿器を利用したりと、部屋を乾燥させないよう工夫をすることが大切です。
ドライアイの対策には漢方薬もおすすめ
ドライアイの対処法は、目薬で目に水分を補給したり、乾燥しにくい環境に身を置いたりと、外側からのアプローチが一般的です。
しかし、毎日会社でパソコン仕事をする人にとって、外的要因を排除するのはなかなか難しいですよね?
漢方薬なら、カラダの内側からドライアイ対策をしていくことができるんです。
ドライアイ対策には、
「血流をよくして目に酸素や栄養を届け、涙腺の機能を回復する」
「水分の循環をよくして目に潤いを与え、目の乾燥を防ぐ」
「自律神経を整えてストレスが原因のドライアイを改善する」
「加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する」
といった作用のある漢方薬から選び、根本改善を目指します。
<おすすめの漢方薬>
▼滋腎明目湯 (じじんめいもくとう)
体力が虚弱な方に。
目の炎症を抑え、潤いを与えるので過労による眼精疲労、かすみ目、目の痛みに用いられます。
▼杞菊地黄丸 (こぎくじおうがん)
疲れやすく手足のほてりや口渇がある方に。
飲む目薬ともいわれ、目に関わりのある肝に必要な血液を補うことで、目のかすみや目の疲労などに用いられます。
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カラダの内外からアプローチをして、乾燥知らずの目を目指しましょう!
大切な目を守るために
ドライアイ患者は全国に2,200万人いると言われています。
パソコンやスマホ、エアコンなどがその主な原因として挙げられますが、それらが生活の一部となった今の時代、すべてを避けて通るのは至難の業です。
幸い、ドライアイ対策にはカラダの外側から水分を補う目薬や、カラダの内側から目の炎症を抑えてくれる漢方など、さまざまな方法があります。
大切な目を守るためにも、自分にあった対処法を見つけてドライアイ対策をしていきましょう。
記事執筆者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
また、「健康は食から」をモットーに、簡単薬膳レシピをYouTubeで発信するなど精力的に活動中。
さらに、症状や体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方『あんしん漢方』でも薬剤師としてサポートを行っている。