【管理栄養士執筆】マグネシウムはお風呂で摂取できる!?食事から摂る方法やレシピも紹介
美肌や免疫力アップ、骨の強化など、さまざまな効果があるマグネシウム。マグネシウムは体内で作られないので、食事から摂取することが大切です。しかし、現代人はマグネシウムが不足しがち。
そんな中、美容や健康を意識する女性の間で話題になっているのが、マグネシウム入りの入浴剤です。この記事では、マグネシウムをお風呂から摂取できるのかについて解説するとともに、食事から効率的に摂る方法やおすすめレシピをご紹介します。
マグネシウムは肌から吸収されるってホント?
お風呂に入れるだけで睡眠の質が上がり、乾燥肌や敏感肌が改善すると話題のマグネシウム入り入浴剤。「本当に効果があるの?」「入浴剤以外にマグネシウムを摂る方法はないの?」と思っている方も多いでしょう。
マグネシウムは、皮膚から吸収されるという特徴があるとされ、欧米ではその効果について研究が進んでいます。しかし、お風呂にマグネシウムを入れることの健康効果は、専門家の間でも意見が分かれています。
「効果がある」という研究もあれば、「意味がない」という報告もあるのが現状です。興味がある方は一度試してみて、合いそうであれば続けてみるのがおすすめです。あまり効果が感じられなかった方やマグネシウム不足が気になる方は、毎日の食事から摂るようにしましょう。
まずは食事から!マグネシウムを効率よく摂る方法
マグネシウムを摂りたいなら、まずは日々の食事からマグネシウム摂取量を増やしましょう。マグネシウムを効率的に摂る方法は、和食を食べる頻度を増やすこと。
マグネシウムは魚介類や海藻、豆類に多く含まれてるため、焼き魚や納豆、ワカメのお味噌汁などが並んだ和食の方が効率よく摂取できます。
また、マグネシウムはカルシウムと深く関わっていて、お互いにバランスを保ちながら全身の機能を維持しています。このバランスが崩れると、骨がスカスカになったり、高血圧になったりとさまざまな悪影響があるので、カルシウムとマグネシウムは2:1の割合で摂るようにしましょう。
マグネシウムが摂れるおすすめレシピ
ここからは、マグネシウムが摂れるおすすめレシピをご紹介します。
冷しゃぶおろしそば
そばはマグネシウムやビタミン、たんぱく質など栄養がたっぷり詰まった、日本を代表する健康食材です。しっとりとゆでた豚肉と大根おろし、大葉を合わせたそばは、暑い時期にぴったり。休日のお昼ご飯や食欲がない日にぜひ作ってみてください。
材料(2人前)
・そば(乾麺)…2束
・豚バラ薄切り肉…120g
・大根おろし…100g
・めんつゆ (2倍濃縮)…80ml
・水…20ml
・白いりごま…小さじ2
・大葉…4枚
作り方
1.大葉は軸を切り落として千切りにします。
2.豚バラ薄切り肉は5cm幅に切り、沸騰したお湯で火が通るまで中火で3分ほどゆでます。
お湯を切り、粗熱を取ります。
3.別の鍋にお湯を沸かし、そばをパッケージの時間通りにゆでます。流水で洗って氷水で冷やし、ザルに上げます。
4.ボウルに大根おろし、めんつゆ、水を入れて混ぜ合わせます。
5.器にそば、豚肉、大根おろしの順に盛り付け、大葉と白いりごまを散らして完成です。
ひじきと梅の炊き込みご飯
ひじきやワカメ、昆布などの海藻にも、マグネシウムが多く含まれています。常温保存ができるので、ストックして日々の食事に取り入れるようにしましょうおきましょう。梅の酸味が効いていて、さっぱりと食べられますよ。
材料(3~4人分)
・米…2合
・ひじき(乾燥)…6g
・梅干し…2個
(A)だしパック…1袋
(A)水…400ml
(A)うす口醤油…小さじ2
(A)みりん…大さじ2
作り方
1.ひじきは水で戻し、米は研いでおきます。
2.炊飯器に米とひじき、梅干し、(A)を入れて「炊き込みご飯モード」で炊きます。
3.炊き上がったら梅干しの種とだしパックを取り除いてよく混ぜ合わせます。
カツオのたたきとアボカドのポキ
マグネシウムはお肉よりも魚介類に多く含まれているので、意識して魚を食べる頻度を増やしてみましょう。ポキはハワイの伝統料理で、お刺身と野菜、調味料を混ぜるだけ。ご家庭で気軽にハワイ気分を味わえます。
材料
・カツオのたたき…100g
・アボカド…1個
・紫玉ねぎ…40g
(A)しょうゆ…大さじ3
(A)みりん…大さじ1.5
(A)ごま油…大さじ1
(A)白いりごま…小さじ2
作り方
1.アボカドは種と皮を取り除き、一口大に切ります。
2.紫玉ねぎは薄切りにし、カツオのたたきは一口大に切ります。
3.耐熱ボウルに(A)を入れてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで20秒加熱して、粗熱を取ります。
5.ボウルに1と2、3を加え、和えて味をなじませます。
まとめ
乾燥肌や睡眠の質の改善に効果があると話題のマグネシウム入り入浴剤。お風呂でマグネシウムが摂れるのかについては、いまのところ専門家の間でも意見が分かれています。確実にマグネシウムを摂りたいなら、食事に取り入れることが大切です。今回ご紹介したレシピを参考に、健康的な体を手に入れましょう。
執筆者プロフィール
安達春香
3年間栄養士として老人ホームや保育園で実務経験を積んだ後、管理栄養士免許を取得。食品会社での研究開発に携わったことも。現在はフリーランスのWebライターとして、栄養に関する記事を専門に扱い、数多くのメディアにて執筆。難しく答えの出にくい栄養に関する知識をわかりやすく伝えることをモットーに活動中。