「脳活」で集中力アップ!今すぐできる脳活習慣5選【薬剤師監修】
仕事や家事など集中しなきゃいけないのに、なぜか気が散ってしまう…。
そんな集中力の低下を感じていたら、日々の生活に「脳活」を取り入れてみませんか?
本日は、この脳活とはいったいどんなものなのかを解説し、そして今すぐ取り入れられる脳活習慣5選をご紹介していきたいと思います。
「脳活」とは
脳活とは、脳の働きを活性化させるための活動や習慣のこと。
脳は筋肉と同じで、使わないと衰えていってしまいます。
集中力が落ちてきたと感じていたら、それは脳が衰えてきたサインかも。
脳を衰えさせないために大切なのが、脳活です。
脳活をすることで、集中力だけでなく記憶力のアップも期待できます。
今すぐできる「脳活」習慣5選
脳活をはじめるのに、遅すぎるということはありません。
脳はいつからでも鍛えることが可能です。
ここでは、今すぐできるおすすめの脳活習慣を5つご紹介していきたいと思います。
日々の生活に取り入れて、脳を活性化させましょう。
1.ブレインフードを摂る
脳が活性化するには、多くの栄養素が必要です。
特にブレインフードと呼ばれる食べ物は、脳の活性化に必要な栄養素を多く含み、脳の働きをサポートすることが期待されます。
ブレインフードには、以下のようなものがあります。
ベリー類
ブルーベリーやいちごなどのベリー類には、抗酸化物質が豊富に含まれており、脳の疲労感を軽減することで、集中力が上がると言われています。
大豆
大豆や豆腐・豆乳などの大豆製品には、集中力や記憶力を高めるレシチンが多く含まれます。
バナナ
バナナには脳のエネルギー源となるブドウ糖が含まれています。
さらに、バナナに含まれるトリプトファンは、脳を健康に保つのに大切な睡眠の質を上げるとされています。
毎日の食事にブレインフードを取り入れて脳の健康を維持し、集中力アップを目指しましょう。
2.有酸素運動を行う
脳活には、ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動も効果的。
有酸素運動をすることで、脳へ送られる酸素量が増え、脳が活性化します。
さらに、運動をすることでストレス解消の効果も期待でき、心身のリフレッシュにもつながります。
忙しい日常の中でも、時間を見つけて有酸素運動を取り入れてみましょう。
大切なのは、楽しんで続けることです。
3.良質な睡眠をとる
脳は活動を続けると疲労がたまり、脳の細胞が壊れたり、傷ついたりします。
このダメージは寝ている間に修復されるので、良質な睡眠をとることが大切になってきます。
スマートフォンから発せられるブルーライトは睡眠の質を低下させると言われているので、良質な睡眠をとるためには、寝る前にスマートフォンを見るのは控えましょう。
また、毎日同じ時間に起きて、太陽の光を浴びることもおすすめです。
体内時計がリセットされて脳の働きが良くなることが期待できますよ。
4.毎日日記を書く
日記を書くことも、脳を広範囲で活性化させるのに効果的です。
日記を書くという作業では、まず一日の出来事を思い出し、次に思い出した内容をどうやって日記に書くか構成を考え、指を使って記録します。
この過程で、脳は海馬や前頭葉や運動野などのさまざまな領域を使うことになるため、毎日日記を書くことは、理想的な脳活といえるでしょう。
寝る前に一日の出来事を5つの箇条書きで書くだけの「5行日記」というものもあります。
無理のない範囲ではじめましょう。
5.新たなことに挑戦する
ワンパターンな生活では脳への刺激が不足しがちです。
脳は、楽しかったり嬉しかったりするときに、ドーパミンが分泌されて活性化します。
脳に刺激を与えて活性化するために、新しいことに挑戦してみましょう。
なかなかはじめられていない趣味や習い事、行きたかったのに行けていない場所はありませんか?
また、いつもと違う道を歩いてみるだけでも、脳が刺激を受けることができます。
どんなことでもいいので、何か新たなことに挑戦して楽しみながら脳を活性化させましょう。
脳活に効果的な漢方薬もある?
ここまで日々の生活に取り入れてほしい脳活を解説してまいりましたが、脳活には漢方薬もおすすめです。
脳活をサポートするには、
「血流をよくして脳の働きをよくする」
「精神を落ち着かせて睡眠の質を高める」
「消化・吸収機能を改善して必要な栄養を届ける」
といった漢方薬を選びます。
漢方薬で心とカラダのバランスを整えることで、集中力の低下だけでなく、冷えや疲労感、不眠などのさまざまな不調の同時改善も期待できるでしょう。
脳活におすすめの漢方薬
●人参養栄湯(にんじんようえいとう)
消化・吸収機能を改善して必要な栄養を届けることで、カラダに栄養を与えるとともに、精神を安定させて不眠に働きかけます。
●酸棗仁湯(さんそうにんとう)
血流をよくして脳の働きをよくすることで、過度の心労や疲労による不眠に働きかけます。
漢方薬を選ぶときには、その人の状態や体質に合っていることが重要です。
最近では、スマートフォンを使ったオンラインの個別相談で、医師や薬剤師に個々の体質に合った漢方薬を選んでもらうことができる『あんしん漢方』というサービスもあります。
脳活はメリットだらけ
いかがでしたか?
脳活をすることで、脳の働きを活性化させ、集中力アップが期待できます。
ブレインフードを摂取する、有酸素運動を行う、良質な睡眠をとる、日記を書く、新たなことに挑戦する、漢方薬を使用するなど、さまざまな方法があるので、自分に合った方法を見つけ、日々の生活に取り入れてみてくださいね。
監修者プロフィール
漢方薬生薬認定薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。
現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。