ニキビのピーリングは危険? 種類や安全性を徹底解説
「最近お肌がゴワゴワしている…」
「顔全体がくすんでいる…」
「吹き出物ができている…」
それはもしかしたら、古い角質が溜まっているのが原因かも?
そんなときの対処法としてメジャーなのが、「ピーリング」。
ピーリングとは、英語で「皮むき」という意味。
皮を剥くように、表皮の角質を取り除きます。
でも、お肌の角質をむいてしまうなんて、
本当に大丈夫なのでしょうか?
お肌の負担になってしまうのでは…?
本日はそんな「ピーリング」についてお話ししたいと思います。
あなたが何気なくやっているそのピーリング、もしかしたら逆にお肌を痛めているかも。
この機会に、ピーリングについておさらいしてみましょう。
ピーリングとは?
まずは、ピーリングとはどういうものなのか、ということを
お話ししたいと思います。
フルーツ酸や植物の酸を使用して、お肌の古い角質を除去する美容法です。
自宅で行う「ホームピーリング」と、
医療機関で行う「メディカルピーリング」の2種類に大別されます。
「メディカルピーリング」の場合、酸を使って角質除去する方法だけでなく、
「レーザー機器を使用して角質除去する」という方法もあります。
ピーリングによって得られる効果はさまざま。
余分な角質が取り除かれると、お肌の新陳代謝が活性化されるので、
きめ細かくなったり、ハリが出たりします。
ピーリングをすることで、次のような効果が期待できます。
・角質除去による、しみ・くすみの改善効果
・角質除去による、ニキビの改善効果
・肌の新陳代謝の促進による、ハリを高める効果
・肌の新陳代謝の促進による、凹凸をなめらかにする効果
・皮脂分泌の正常化効果
角質を除去し、新陳代謝も高めてくれるので、
ニキビだけでなく「毛穴」「しみ」「くすみ」「しわ」「凹凸」「皮脂」など、
さまざまな肌悩みに対応しているのが嬉しいポイントですよね。
ピーリングは危険?安全性は?
「お肌の皮をむく」というと、
顔が真っ赤になってしまうんじゃないか…?
お肌がボロボロになってしまうんじゃないか…?
などと色々な不安が頭をよぎってしまいますよね。
しかし、ピーリング自体は非常に安全なものです。
日本国内で行われるピーリングは、皮膚の非常に浅い部分のみを
除去するのみなので、そのあともいつも通り普通に生活することができます。
しかし、国外のメディカルピーリングの場合、
非常に強い薬剤を使い、皮膚の深いところまではがしてしまうものもあります。
1週間は顔にかさぶたができるため、普通に生活することができません。
そういった強いピーリングは、効果が劇的な分、
失敗してしまうと悲惨な状態になってしまいます。
日本では基本的にそのような強いピーリングが行われることはないので、
海外のピーリングのようなトラブルは起こりづらくなっています。
また、家庭で使用するようなピーリングコスメに関しても、
ピーリング成分の濃度は微量なので、安心して使うことができます。
ピーリングでトラブル続出?
とはいえ、少なからず、
「ピーリングでお肌がひどく荒れてしまった」という事例があるのもたしか。
国内では海外のような強いピーリング剤は使われないといっても、
リスクがあることは否定できません。
医師や看護師の経験不足、医療過誤などが原因で、
お肌のトラブルが出てしまう可能性もあります。
また、医療機関以外のお店でピーリングを受けたことで、
施術者の知識不足が仇となって、やけど状態になってしまった、という事例も。
安全性の高い治療法であるとはいえ、リスクはありますので、
必ず「信頼できる医療機関」で「信頼できる医師」に施術してもらうようにしましょう。
ピーリングは「酸を使って皮膚をむく」という治療法です。
正しい知識と技術が要求されますので、クリニック選びは慎重に行いましょう。
また、クリニックによっても使用しているピーリング剤の濃度は異なるので、
お医者様としっかり相談したうえで、治療を決めてくださいね。
ピーリングのしすぎには注意
自宅で行う「ホームピーリング」は、ピーリング成分の配合濃度が低いので、
非常に安全ですが、「やりすぎ」には注意が必要です。
お肌のターンオーバーは約28日と言われていますが、
ピーリングをしすぎると、このターンオーバーが早まってしまう可能性があります。
ターンオーバーが早くなると、
まだ成長しきっていない未熟な細胞がお肌の表面にでてきてしまいます。
こういった細胞はとても弱いので、
洗顔などで簡単に剥がれてしまいます。
すると、さらにターンオーバーが早くなる・・・
という悪循環にハマってしまいます。
こうなると、
お肌が過敏になり、肌が非常に荒れやすくなってしまいますので、
注意が必要です。
自宅でピーリングコスメを使う場合は、
週に1回、多くても2回までにとどめておきましょう。
ピーリングは上手にやれば最高の治療法
ここまで、ピーリングのリスクについてお話ししてきましたが、
「ピーリングはヤバい美容法なんだ…」などと誤解しないでください。
ピーリングは、上手に使うことができれば、
ニキビ、しみ、くすみ、しわ、毛穴など、
様々な悩みに対して功を奏する、素晴らしい治療法です。
上手に取り入れて、キレイを目指しましょう。
ここからは、ピーリングの種類についてご説明していきたいと思います。
ホームピーリングにも、メディカルピーリングにも、
いくつかの種類があるので、ご紹介していきますね。
ホームピーリングの種類(1)石鹸タイプ
これは、ピーリング成分が
洗顔フォームや洗顔石鹸に配合されているタイプです。
ピーリング効果も穏やかで、いつも通りに顔を洗うだけでいいので、
ピーリング初心者さんにもぴったりです。
形状も、フォーム、固形石鹸などさまざま。
自分の好きな使用感のものを選ぶことができます。
ピーリング作用がマイルドなものなら、毎日でも使用することができます。
まずはこういったもので試してみて、ご自身の肌にピーリングが合うかどうか、
試してみるのがおすすめです。
ホームピーリングの種類(2)液状パックタイプ
石鹸タイプがマイルドすぎる、という方には
「液状パックタイプ」が向いています。
ピーリング成分が配合されている液体をお顔に塗り、
パックのように少しの間放置して、その後洗い流す、というものです。
待っているだけで古い角質をピーリングしてくれるうえ、
石鹸タイプよりも高い効果を期待することができます。
クリニックで受けられる「メディカルピーリング」と同じやり方のものです。
週1回のスペシャルケアにおすすめです。
ホームピーリングの種類(3)化粧水タイプ
マイルドなピーリング商品をお探しの方には
「化粧水タイプ」もおすすめです。
使い方は簡単。
ふだん通りに、化粧水としてお肌につけるだけ。
穏やかなピーリング作用があり、古い角質をはがれやすい状態にしてくれます。
「ふき取りタイプ」と「ふき取らないタイプ」の2種類があります。
使用感がとても穏やかなので、
敏感肌の方でも使用することができます。
ホームピーリングの種類(4)ポロポロジェルタイプ
「ピーリングしている感」をしっかりと味わいたいなら、
「ポロポロジェルタイプ」がぴったりです。
ジェル状のピーリング剤をお肌に塗り、
手でこすると消しゴムのかすのようなものがポロポロ出てきます。
柔らかくした古い角質をしっかりとからめとってくれるので、
ホームピーリングの中では比較的ピーリング作用が強いのが特徴です。
毎日おこなうとお肌に刺激となるので、
週に1回のスペシャルケアとして使いましょう。
メディカルピーリングの種類(1)ケミカル(薬品)ピーリング
ここからは、クリニックでできるメディカルピーリングの種類について
ご紹介したいと思います。
ホームピーリング商品にも配合されている、
「グリコール酸」「サルチル酸」「乳酸」「TCA(トリクロロ酢酸)」「乳酸」
などのピーリング剤を使用します。
市販品よりもピーリング剤を高濃度に配合した液体をお顔に塗り、
パックのように少しの間放置します。
時間が経ったら、洗い流して完了です。
市販のピーリング剤よりも高濃度なものを使用するため、
ピリピリとした刺激は多少伴います。
メディカルピーリングの種類(2)レーザーピーリング
クリニックで行うピーリングには、
薬剤をつかったもののほかに「レーザー」を使うものもあります。
レーザーピーリングは、お肌にレーザーを照射することで、
表皮の角質を取り除くだけでなく、真皮にもアプローチ。
線維芽細胞に刺激を与えることで、コラーゲン生成を促します。
そのため、より高いハリ効果・毛穴改善効果を期待することができます。
また、毛穴の老廃物を蒸発させる作用や、
メラニン色素に反応してしみやくすみを改善する効果もあるので、
総合的なお肌悩みにアプローチすることができます。
まとめ
本日は「ピーリング」についてお話ししました。
ピーリングは「ちょっと怖い…」というイメージがある方も多いかもしれませんが、
上手に使用すればお肌を見違えるようにきれいにすることができます。
とはいえ、リスクがあることは真実。
メディカルピーリングを受ける際は、
信頼できるお医者様とよく相談し、治療してもらいましょう。
<参考URL>
・コトバンク https://kotobank.jp/
・長野皮膚科・形成外科医院 http://www.naganohihuka.com/
・みやた形成外科・皮ふクリニック https://www.toracli.com/peeling.html
・きれかちゃん https://kire-kawa.jp/peeling/
・五本木クリニック 美容皮膚科 https://www.gohongi-beauty.jp/blog/21284/
・コスメティックハウスなかはら http://www.cosme1.com/
・Travel Book 女子旅 https://www.travelbook.co.jp/topic/17595
・Best Present Guide https://bp-guide.jp/AXD4fVYh
・うえだ皮フ科内科クリニック https://ueda-hifuka.com/page-146/page-164