長年のデータと実験に裏付けられた「製薬会社コスメ」とは?
スキンケア化粧品を買う時、あなたは何を基準に選びますか?
「パッケージが可愛い。」
「口コミで★の数が多い。」
「なんとなく効きそう。」
もちろん、それらもとっても大事なポイントですよね。
可愛いコスメってテンションが上がりますし、みんなが実際に使ってみて「良かった」という声はとても参考になります。
だけど、お肌のことを考えたときに最も重要なのは、
「どれだけの臨床データがあるのか」そして「品質は信頼性は高いかどうか」。
しっかり理論に基づいたコスメであるかどうかが、お肌にとって非常に重要です。
そこでオススメなのが、製薬会社が発売しているスキンケア化粧品。
製薬会社のスキンケアは、膨大なデータをもとに作られているため、しっかりとした裏付けがあります。
本日は、そんな製薬会社コスメの魅力をご説明したいと思います。
「化粧品会社」の化粧品と「製薬会社」の化粧品
ドラッグストアでスキンケア化粧品を選ぶとき、それがどこのメーカーの商品か、ということまで気をつかってみていますか?
「うーん、あんまり気にしたことない・・・」という方もかなり多いかもしれませんね。
実際、どこのメーカーの化粧品かなんていちいち気にしていられないですよね。
だけど、もしあなたが今お肌の不調を感じているとしたら、
化粧品の選び方を変えることがより美しいお肌へのカギとなるかもしれません。
ひと昔前まで、化粧品というものは『資生堂』『コーセー』『カネボウ』などの、化粧品会社に特化している化粧品会社が販売しているものがほとんどでした。
しかし、2005年に薬事法(現薬機法)が改正されたことにより、化粧品会社ではない会社も、化粧品を作れるようになりました。
それにより、カメラやフイルムの製造を行っている富士フイルムの「アスタリフト」シリーズをはじめとして、グリコ、サントリー、味の素など、いまやさまざまな業種の企業が続々と化粧品業界へ参入し始めているのです。
そんな中特に注目すべきは「製薬会社」の販売する化粧品。
ではなぜ、製薬会社が発売するスキンケア化粧品がそんなに優れているというのでしょうか?
製薬会社コスメのメリットとは?
製薬会社のスキンケア化粧品が優れている理由、それはなんといっても「膨大なデータ量」。
製薬会社が新しい薬を世に出すためには、厚生労働省からその効果や安全性を認めてもらう必要があります。
そのため、幾度となく実験や臨床試験を繰り返し、有用なデータをたくさん蓄積しているのです。
そしてそれは、皮膚用の塗り薬などに関しても同様。
特に、「有効成分の皮膚への効果」「有効成分の皮膚への吸収率」などに関して豊富な知識を持っています。
そのため製薬会社は、本業で培ってきたさまざまなノウハウを生かし、より理論や実験に裏付けられた、「本当に意味のある」スキンケア化粧品を作ることができるのです。
たとえばどんな製薬会社が化粧品を出してる?
そう聞くと、「せっかくなら製薬会社の化粧品を使いたい!」と思いますよね。
とはいえ、製薬会社が出している化粧品って、一体どんなものがあるのでしょうか。
ドラッグストアのスキンケアコーナーを前に、「どれが製薬会社の化粧品なのか分からない!」となってしまわないよう、しっかり予習しておきましょう。
ここからは、化粧品を発売している製薬会社と、その商品の特徴について詳しくご説明していきたいと思います。
化粧品を出している製薬会社(1)ロート製薬
誰しも一度は使ったことがあるリップクリーム「メンソレータム」でも有名なロート製薬は、いち早く化粧品事業に参入した製薬会社のパイオニアであると言えます。
スキンケア、日焼け止め、リップクリームなど、現時点でさまざまな化粧品を販売し、成功を収めてきました。
プチプラコスメから高級スキンケアに至るまで、創業110年を超える年月のなかで培ってきた製薬のさまざまなノウハウを応用しています。
(1)オバジ
オバジは、米国の皮膚科医、オバジ氏が唱える「SHR理論」にのっとって開発されたスキンケアブランドです。
SHR理論とは、
「すべての肌悩みは、肌の内部の問題が結果的に肌表面に表れているもの。ただ表面だけをケアするのではなく、肌内部の衰えに対してアプローチする必要がある。」
という考えです。
製薬会社ならではの
「有効成分を角質層の深部まで届ける技術」
「不可能といわれたビタミンCの高濃度配合技術」
等を活かした製品を開発しています。
特にオバジのビタミンC美容液は非常に有名で、他ブランドのビタミンCコスメとは一線を画す品質を誇っています。
透明感のなさ、ハリのなさ、毛穴の開き、キメの荒さ、夕方の肌疲れ、たるみ、しわなどでお悩みの方におすすめの化粧品ブランドです。
(2)メラノCC
オバジを使ってみたいけど、もう少しリーズナブルに済ませたい!
という方にオススメなのは、同じくロート製薬から発売されている「メラノCC」。
プチプラとは思えないこだわりの処方で、またたく間に口コミが拡がり、一時期はドラッグストアで品切れが続出するほどの人気ぶりでした。
メラノCCの特徴は、ビタミンCへのこだわり。
メラノCCの美容液には「活性型ビタミンC」と呼ばれるビタミンCが配合されています。*
一般的にこわれやすく配合することが難しいと言われているピュアなビタミンCを、そのまま安定的に配合することに成功。
ピュアなビタミンCが配合されている化粧品というのは、他に類を見ません。
さらに、ロート製薬が得意とする「角質層の奥まで届ける技術」を応用し、深部のメラニン生成を抑制することが可能となりました。
ニキビ、しみ、毛穴などでお悩みのかたにオススメのスキンケアラインです。
*化粧水やクリームには異なるタイプのビタミンCが配合されています。
ロート製薬から発売されている他の化粧品ブランド
他にもロート製薬からは、次のようなスキンケア化粧品が発売されています。
・肌研(ハダラボ)
・スキンアクア
・ケアセラ
・50の恵
・エピステーム 等
化粧品を出している製薬会社(2)第一三共ヘルスケア
第一三共ヘルスケアといえば、葛根湯、ルル、ロキソニンなどといった様々なお薬で有名です。
そんな第一三共ヘルスケアが作っているスキンケアの特徴としては、「敏感肌」「美白」「アンチエイジング」などの商品が多い傾向。
製薬会社ならではの、「根本原因に対するアプローチ」が化粧品にも生かされています。
(1)トランシーノ
第一三共ヘルスケアの医薬品の一つに「ぺラックT錠」というものがあります。
これはのどの痛み止めのお薬なのですが、有名なので使用したことがある方も多いかもしれませんね。
ぺラックT錠に使われているのは「トラネキサム案」という成分。
のどの炎症を抑える効果があるのですが、スキンケアの世界では、その「美白作用」が着目されています。
第一三共ヘルスケアは、40年以上にわたって培ってきたトラネキサム酸の知識やデータを応用し、美白向けの化粧品を作ったのです。
それが「トランシーノ」。
紫外線を浴びた時、メラノサイト(メラニンを作らせる細胞)の周りの細胞は、「メラニンを作れ!」という信号を送ります。
トランシーノに含まれるトラネキサム酸は、この信号をブロックすることで、メラニンの生成を防ぎ、しみやそばかすを作らせないようにするというメカニズムです。
さらにトランシーノは、しみの排出に欠かせない「ターンオーバー」を正常化することで、より「しみを作らせない」工夫がされています。
まさに製薬会社のこだわりがつまった美白ブランドと言えるでしょう。
(2)ミノン
敏感肌の方から圧倒的な人気を誇るのが、「ミノン」シリーズ。
皮膚科学に基づいて作られているミノンシリーズの特徴は「アミノ酸」。
人間の肌が本来持っている「天然保湿因子」はアミノ酸によってできていますが、ミノンはその天然保湿因子を補うことができるスキンケアです。
絶妙なバランスで配合された9種類のアミノ酸が、敏感になっているお肌を優しく自然にうるおしてくれます。
敏感肌のことを徹底的に考えつくされて作られたミノンは、お肌の刺激となる成分は徹底排除。
大人ニキビ、ゆらぎ肌、敏感肌などでお悩みの方にぜひ一度使って頂きたいシリーズです。
第一三共ヘルスケアから発売されている他の化粧品ブランド
他にも第一三共ヘルスケアからは、次のようなスキンケア化粧品が発売されています。
・ブライトエイジ
・コスメディカ
・ロコベースリペア 等
化粧品を出している製薬会社(3)佐藤製薬
ゾウのキャラクター「サトちゃん」が印象的な佐藤製薬は、ユンケル、ストナ、ナザールなどの医薬品や栄養ドリンクで有名ですよね。
そんな佐藤製薬は、1915年の創業以来薬の開発を通して培ってきた技術や知識を応用した化粧品の開発・販売を行っています。
(1)エクセルーラ
ドラッグストアで見かけることが少ないため意外と知られていないのが「エクセルーラシリーズ」。
オンラインショッピングなどで購入することができます。
エクセルーラシリーズは、
佐藤製薬のテクノロジーや知見をあますことなく詰め込んだスキンケア化粧品ライン。
一例で言うと、以下のような技術が使われています。
成分をナノ型のミセルに包み、角質層の奥まで届けて徐々に放出させるという、「ディープデリバリーシステム」。
乾燥によるくすみにアプローチするべく、長年のブレンド技術によって配合された、「3種のオーキッドエキスやカミツレ花エキス」。
保湿成分のセラミドをリポソーム化し、高浸透を可能にした、「セラミドリポソーム」。
まさに、製薬会社の膨大な知見が結集されているといっても過言ではありません。
エイジングでお悩みの方におすすめのスキンケアラインです。
(2)ユリアージュ
ユリアージュは、温泉水の優れた治癒効果に着目し、皮膚科学に基づいて開発されている化粧品ブランド。
南フランスのユリアージュ温泉水が使用されています。
温泉水100%のミストの他にも、
高度なバイオテクノロジーによって開発された有効成分が配合されたスキンケア商品も発売されており、ただの「敏感肌コスメ」ではおさまらないこだわりが垣間見えます。
フランスをはじめとする世界70か国で展開されているユリアージュは、厳しい規格にのっとって処方されており、効果効能に関しても臨床試験が行われています。
「どんな化粧品を使っても肌が荒れてしまう…」という敏感肌さんに向いている化粧品ブランドです。
佐藤製薬から発売されている他の化粧品ブランド
・サトウシリーズ 等
まとめ
本日は「製薬会社コスメ」についてご紹介しました。
長年にわたって蓄積されてきた技術や知見を応用された製薬会社コスメは、いままでの化粧品でしっくりこなかった方にもぴったり!
臨床試験やデータに裏付けられたスキンケア効果で、一般的な化粧品との差に驚いてしまうかもしれません。
「何を使っても肌の調子が悪い」
「そろそろ本気のエイジングケアをしたい」
「本当に信頼できるスキンケア化粧品を使いたい」
そんな方は、製薬会社化粧品を使わない手はありません。
ドラッグストアで購入できるものも多いので、ぜひ一度探してみてはいかがでしょうか?
<参考URL>
・ロート製薬 https://jp.rohto.com/
・第一三共ヘルスケア https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
・佐藤製薬 https://www.sato-seiyaku.co.jp/