【東京2020オリンピック】聖火リレーの走行ルートと注目のランナー紹介

最終更新日:
【東京2020オリンピック】聖火リレーの走行ルートと注目のランナー紹介

※新型コロナウィルス感染予防対策による各報道を受け、記事の一部を修正しております。

 

 

いよいよ間近に迫った「東京2020オリンピック」

 

今回はオリンピックには欠かせない「聖火リレー」がテーマ

 

2019年には台風や豪雨によって、日本各地で自然災害が起こりました。

また、東日本大震災からは10年目の年を迎えます。

 

今の日本にとって、“聖火の光”が希望の道を照らしだすように願いを込めて、日本各地を走るランナーが先日発表されました。

 

2020年3月26日に福島県を出発し、以降全国を回り、喜びや情熱を伝えていく「オリンピック聖火」。

 

そんな「聖火リレー」の歴史と2020年のルートやランナーについてご紹介してまいります。

「オリンピック聖火リレー」とは?

「オリンピック聖火リレー」とは?

「オリンピック聖火リレー」とは一体どのようなものなのでしょうか?

 

「オリンピック聖火リレー」とは…

ギリシャ・オリンピアの太陽光で採火された炎を、ギリシャ国内と開催国内でリレーによって開会式までつなげるもの。

オリンピックのシンボルである聖火を掲げることにより、平和・団結・友愛といったオリンピックの理想を体現し、開催国全体にオリンピックを広め、きたるオリンピックへの関心と期待を呼び起こす役目を持っています。

(東京2020オリンピック公式ホームページより)

 

この聖火は、古代オリンピックの聖地であるオリンピアの遺跡であるヘラ神殿前で採火され、その後リレー方式で開催地である日本まで運ばれます。

 

そして、オリンピック開会式当日に最終ランナーによって、メインスタジアムである新国立競技場の聖火台に点火され、オリンピック・パラリンピックを見守ります。

「東京2020オリンピック聖火リレー」について

「東京2020オリンピック聖火リレー」について

コンセプト

東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトは…

「Hope Lights Our Way  / 希望の道を、つなごう。」です。

 

このコンセプトをもとに、121日間かけて日本全国47都道府県を駆け巡ります。

スケジュール

具体的なスケジュールは以下のようになっています。

 

3月12日(木):ギリシャ古代オリンピア市聖火採火式

3月12日(木)~3月19日(木):ギリシャ国内リレー(8日間)

3月19日(木):ギリシャアテネ市にて聖火引継式

 

その後、3月20日(金)に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着します。

 

3月20日(金):宮城県石巻市 「石巻南浜津波復興祈念公園」

3月21日(土):宮城県仙台市 「仙台駅東口エリア」

3月22日(日):岩手県 「三陸鉄道・SL銀河(宮古駅~釜石駅~花巻駅)」

3月23日(月):岩手県大船渡市 「キャッセン大船渡エリア」

3月24日(火):福島県福島市 「福島駅東口駅前広場」

3月25日(水):福島県いわき市 「アクアマリンパーク」

3月26日(木):福島県楢葉町・広野町「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」にてグランドスタート

 

ここから、47都道府県の聖火リレーがスタートします。

 

福島県→栃木県→群馬県→長野県→岐阜県→愛知県→三重県→和歌山県→奈良県→大阪府→徳島県→香川県→高知県→愛媛県→大分県→宮崎県→鹿児島県→沖縄県→熊本県→長崎県→佐賀県→福岡県→山口県→島根県→広島県→岡山県→鳥取県→兵庫県→京都府→滋賀県→福井県→石川県→富山県→新潟県→山形県→秋田県→青森県→北海道→岩手県→宮城県→静岡県→山梨県→神奈川県→千葉県→茨城県→埼玉県→東京都

 

このような流れで日本中を駆け巡った聖火が、7月24日(金)に新宿区の東京都庁に到着します。

 

ここが、東京2020オリンピック聖火リレー都内最終到着予定地になります。

聖火リレーのランナー

聖火リレーのランナー

それでは、この想いのこもった聖火をつなぐランナーはいったいどんな人たちなのでしょうか?

 

東京2020オリンピック公式ホームページによると以下のような選定基準があるようです。

 

東京2020オリンピック聖火リレーのランナーは、すべての人々を対象としつつ、下記の考え方に基づき、各都道府県やスポンサーが選考した候補者を含むすべてのランナーを組織委員会がとりまとめ、IOCの了解を得て決定しています。

 

国籍、障がいの有無、性別、年齢のバランスに配慮しながら、幅広い分野から選定し、開かれたリレーとする

 

地域で活動している人を中心に選定

 

これに加え、聖火リレー検討委員会では以下の3つの視点を設けています。

 

日々の生活の中でも、家族、仲間、同僚などお互い支え合って、あきらめずにどんな困難にも立ち向かう人[復興・不屈の精神(支えあう心)]

 

様々な人々との違いを認めあいながら新たなものに取り組んでいる人[違いを認めあう包容力(認めあう心)]

 

ランナーとして走ることで、地域の一体感を高め合うことができる人[祝祭による一体感(高めあう心)]

 

その結果、聖火ランナーには、スポーツ選手・タレント・落語家・アイドルなどなど多くの人が選ばれました。

もちろん、一般の方も多く選ばれており、地元のために走ります。

 

そこで、ここでは何名かの聖火ランナーをご紹介していきます。

 

まず、スタート地点である福島県のナショナルトレーニングセンターJビレッジから国内第一走者として走るのは『なでしこジャパン(サッカー日本女子代表 FIFA女子ワールドカップドイツ2011優勝チーム)』のみなさんです。

 

2011年7月のFIFA女子ワールドカップで優勝し、日本サッカー史上初めてFIFA(国際サッカー連盟)大会で世界一となったなでしこジャパンは、最後まであきらめずに戦う姿で震災後の日本を勇気づけました。

 

そんな彼女たちから力強くスタートする聖火リレーはその後、様々な人の手によって運ばれていきます。

 

愛知県では、高校生棋士の藤井聡太七段がランナーを務めることが分かっており、「今回、いつも応援してくださる地元の皆さまに笑顔が届けられるよう、聖火ランナーの一員として自分らしく精いっぱい走りたいと思っております。」とコメント。

 

また、宮崎県では水泳の松田丈志さん、マラソンの谷口浩美さん、柔道の井上康生さんなど名立たるスポーツ選手たちが走ることが決まっています。

 

さらに、鳥取県ではタレントのイモトアヤコさん、富山県では落語家の立川志の輔さんが選ばれ、ふるさとへの思いと聖火をつなげることへの喜びを噛みしめていました。

 

宮城県ではアイドルグループHey! Say! JUMPのメンバー、八乙女光さんが選ばれ、10人1組のグループランナーとして県内出身の中高生とともに聖火をつなぎます。

 

茨城県では宇宙飛行士の毛利衛さんが選ばれており、47都道府県さまざまな方面で活躍する人たちが走ることになりました。

聖火リレーのルート(東京都)

聖火リレーのルート(東京都)

ここでは開催都市である「東京」のルートをご紹介していきたいと思います。

 

東京都では大会の直前、開会式当日までの15日間にわたって、全62市区町村で聖火リレーを実施します。

 

7月10日(金)に世田谷区を出発した聖火が7月24日(金)新宿区に到着するまでのルートのうち、出発地の世田谷区エリア・中間地点の御蔵島村エリア・最終地点の新宿区エリアについて見ていきます。

世田谷区エリア

このエリアから東京のリレーが始まるのには理由があります。

 

東京1964オリンピック競技大会の会場であった駒沢オリンピック公園中央広場が世田谷区にあり、そんな思い出の地から56年の時を経て、新たなオリンピックが始まります。

御蔵島村エリア

ここでは御蔵島村をはじめとする島々をつなぐ地点になっています。

 

御蔵島村→八丈町→青ヶ島村→小笠原村(父島・母島)となり、三鷹市→武蔵野市とつながります。

東京のいろいろな一面を感じられるルートで、アロエやハイビスカスが咲く、南国の楽園八丈町から、井の頭公園をはじめとする自然豊かな都会のオアシス三鷹市までを聖火がつなぎます。

新宿区エリア

最終到着予定地である新宿区は大きなビルが立ち並ぶ大都会。

 

商業施設が栄え、オフィスや大学なども多数存在します。

また、新宿駅は鉄道各路線のターミナルのため多くの人が行き交います。

近年では外国人コミュニティも形成されつつあり、日々進化し続けています。

 

以上のように都内だけでもさまざまな地域をめぐる聖火リレー。

 

これがきっかけで地元の意外な魅力に気が付かされる人も少なくないかもしれませんね。

「東京2020パラリンピック聖火リレー」について

「東京2020パラリンピック聖火リレー」について

コンセプト

東京2020パラリンピック聖火リレーのコンセプトは…

『Share Your Light / あなたは、きっと、誰かの光だ。』です。

 

社会の中で誰かの希望や支えとなっている多様な光(人)が集まり、出会うことで、共生社会を照らす力としようという思いが込められています。

(東京2020パラリンピック聖火リレー 公式ホームページより)

スケジュール

現時点でわかっているスケジュールは以下の通りです。

 

2020年8月13日(木)~17日(月):競技開催都県以外の43道府県にて聖火フェスティバルを実施

2020年8月18日(火):静岡県にて採火後、県内で聖火リレーを実施し、出立

2020年8月19日(水):千葉県にて採火後、県内で聖火リレー を実施し、出立

2020年8月20日(木):埼玉県にて採火後、県内で聖火リレーを実施し、出立

2020年8月21日(金):東京都にて採火後、都内で聖火リレーを実施

2020年8月21日(金):47都道府県とストーク・マンデビルの火を集める集火式を実施

2020年8月22日(土)~25日(火):開催都市(東京都)にて聖火リレー

 

オリンピックが終わると、パラリンピックの聖火リレーが始まります。

 

パラリンピックの聖火ランナーは約1,000人が選考される予定。

 

オリンピックからパラリンピックへの移行期間においても、その熱気や興奮を持続させ、来たるパラリンピックへの関心や祝祭感を最大限に高める「パラリンピック聖火リレー」にも注目です!

 

聖火ランナーがどのルートを走っていくのか、どこに行けば見られるのか、ぜひチェックしてみてください!

あなたもオリンピック聖火リレーの一員として、その歴史的瞬間を目に焼き付けてみませんか?

 

 

※新型コロナウィルス感染予防対策による各報道を受け、記事の一部を修正しております。

 

掲載日:
最終更新日:

CATEGORY