【専門家監修】その量じゃ全然足りてない?!美肌になるための「ビタミンCづくし」のケア方法
サプリメントをこまめに飲むこと
そうなると必要となってくるのが「サプリメント」。
サプリメントを活用すれば、キレイになるために必要な1000mgのビタミンCを摂取することができます。
また、ここで大事なポイントが「こまめに飲む」ということ。
ビタミンCは水溶性のビタミンなので、一気にたくさん摂ったとしても過剰な分は尿と一緒に排泄されてしまいます。
なので、何回かに分けて飲むということが非常に重要です。
たとえば、1粒300mgのビタミンCが入っているサプリメントなら、まとめて3粒飲んでしまうのではなく、朝1粒、昼1粒、夜1粒飲むようにしてください。
そうすることで、一日を通して血中のビタミンC量を一定に保つことができます。
こまめに飲むことが難しい方は、「タイムリリース加工(時間をかけてゆっくりと溶け出す処方)」がされているビタミンCサプリメントを選ぶのがオススメ。
こういったサプリメントなら、一日に何度も飲む手間が省けます。
スキンケアは「ビタミンC誘導体」入りのものを
一番大切なのは体内からのビタミンC補給ですが、美容の観点から言うとそれでもまだ不十分。
というのも、摂ったビタミンCが全てお肌に届くわけではないのです。
口から摂ったビタミンCは、まず内臓などの臓器に優先的に使われてしまいます。
そして、残ったわずかなビタミンCだけがお肌に届くのです。
そう考えると、体内からだけでなく、スキンケアにもビタミンCを取り入れる必要があります。
そこでオススメなのが「ビタミンC誘導体」が入ったスキンケア。
実は、ビタミンCはとても壊れてしまいやすい物質。
化粧水などにビタミンCを入れておくと、空気や光と触れてあっという間に酸化してしまいます。
壊れてしまったビタミンCを肌に乗せてしまうと、効果が無いばかりか、逆にお肌が荒れてしまったり、シミができてしまう原因にも。
そこで登場するのが、ビタミンC誘導体。
ビタミンC誘導体とは、ビタミンCを改良した物質。
酸化に強く、角質層への浸透性にも優れているので、スキンケアでビタミンCを取り入れたい方にはうってつけです。
しみ、毛穴、ニキビ、オイリー肌などでお悩みの方には特にオススメな成分であると言えます。
もう少し深掘りすると、ビタミンC誘導体にも「水溶性」と「脂(油)溶性」と2種類あります。
水溶性ビタミンC誘導体に特徴的なのは、「即効性」です。
効果を実感できるのが早く過剰な皮脂の分泌を抑える効果も高いとされています。
ただ、20%以上の高濃度になると肌荒れ、刺激を感じる方もいらっしゃいます。
一方、脂溶性ビタミンC誘導体の特徴は「持続力」です。
真皮までゆっくり浸透し、持続性があります。
また、低刺激のため乾燥肌や敏感肌の方にもお勧めです。
油と結合しているため皮脂のコントロール力が弱いのと、少しべたつきを感じるのがデメリットといえるかもしれません。
どちらのビタミンC誘導体美容液が適しているのか、店頭やエステサロン、美容医療機関などで相談してみるのも良いかもしれませんね。
奥の手「ビタミンC点滴」でスペシャルケア
サプリメントとスキンケアを併用することで、かなり美容効果は高まりますが、ワンランク上の美しさを目指したい方にオススメなのが「ビタミンC点滴」。
これは、高濃度のビタミンCを静脈に直接点滴するという方法です。
先ほど述べた通り、口からビタミンCを摂取する場合、一定量しか吸収することができません。
しかし、点滴なら吸収という過程を経ず、直接静脈に入れていくのでサプリメントでは摂取不可能な大量のビタミンCを体内に入れることができるのです。
経口摂取に比べて、点滴では血中濃度を20~40倍以上に増やすことができ、お肌の悩みはもちろん、免疫力の向上、疲労回復、抗酸化作用、がん予防など様々な効果が期待できます。
高濃度ビタミンC点滴は少しお値段が張りますが、見た目の美しさである美肌・美白効果と健康維持目的のための内面美容の双方をカバーできるとして、人気のある治療のようです。
月に1回のスペシャルケアや、大切なデート前の緊急ケアとしてオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は「ビタミンC」の正しい摂り方をご紹介しました。
ビタミンCは、他のどんな美容栄養素よりも優先して摂りたい成分。
美容のためにいろいろ気をつかってはいるけど、イマイチ効果を感じない…と言う方は、いまいちどビタミンCの摂り方を見直してみてはいかがでしょうか?
監修者プロフィール
東京ブランシェクリニック ディレクター 酒井 雅彦 氏
[経歴]
日英合わせて25年以上の医療機関勤務経験を持つエキスパート~ 順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床検査科にて研修修了後、国家試験合格。
沼津市立病院にて生化学・血液・救急検査室に6年勤務。
2001年、英国留学(ロンドン大学Kings College)のため渡英。
イギリスでは15年に渡り、日系医療機関(プライベートGP)に勤務。
同医療機関でゼネラルマネージャーを経験し、2016年に帰国。帰国後は外資系医療機関や美容医療クリニックにて立ち上げ・運営に携わる。
2021年7月より現職。クリニックでは運営の傍ら自らも患者さんの健康と美容、そして心へと総合的にアプローチするカウンセリングを心がけ取り組んでいる。
[保有資格・所属学会]
日本抗加齢医学会認定指導士
日本抗加齢医学会
日本美容外科学会
[クリニック]