【医師監修】指の痛みや変形に注意!女性ホルモンの変化が引き起こす指の疾患とは

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【医師監修】指の痛みや変形に注意!女性ホルモンの変化が引き起こす指の疾患とは

指の痛みや変形などの症状に悩まされていませんか。手指の痛みや変形などの疾患は、加齢や酷使が原因だと考えられていました。しかし近年は、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンとの関係が指摘されています。

 

本記事では、エストロゲンの関与が考えられる手指の疾患や、対策をご紹介します。

女性ホルモンの変化が原因だと考えられる手指の疾患

エストロゲンは、さまざまな機能に関係のある女性ホルモンです。更年期になるとエストロゲンの分泌は低下するといわれています。近年ではそれが原因で手指にも影響を及ぼすのではないかと考えられています。

 

特に多い症状が、痛み・痺れ・腫れなど。ここではエストロゲンの減少が原因と考えられる手指の疾患をご紹介します。放置していると変形する可能性があるため、早めの治療を考えましょう。

関節リウマチ

30代以上の女性に多く発症するのが、関節リウマチです。関節リウマチは、免疫の働きに異常が生じて起こる病気だと考えられています。

 

起床後30分ほど身体がこわばって動かしづらい

左右の関節に痛みや腫れがある

微熱や倦怠感が続く

 

初期は微熱や倦怠感、疲れやすさなどの症状が出ることが多いといわれています。腫れや激しい痛みがあり、放置していると関節が変形するため、注意が必要です。治療をすると症状を抑えつつ関節の変形を抑えられます。

手根管症候群

手根管症候群は、痺れや痛みが強く出る手指の疾患です。特に以下のような条件の女性に多く見られます。

 

・妊娠・出産期である

・透析をしている

・手指を酷使している

・更年期である

 

人差し指や中指に痺れ・痛みを感じるのが、手根管症候群です。「明け方に痛みが強くなり、手を振ると楽になる」という特徴が見られるため、分かりやすいかもしれません。症状が進むと、小さなものを掴むのが難しくなるといわれています。

ドケルバン病

ドケルバン病は腱鞘炎の種類のひとつです。親指側の手首に痛みや腫れが見られます。特に親指を広げたり動かしたりすると、強い痛みが出るという特徴があります。

 

理由として考えられるのが、親指の使い過ぎです。妊娠出産期・更年期の人も発症しやすいといわれています。再発する可能性もあるため、十分な注意が必要です。

ばね指

ばね指は指に起こる腱鞘炎です。手のひら側の指の付け根に強い痛みが出ます。妊娠出産期・更年期など、ホルモンバランスに変化が出る時期の女性に多く見られるといわれています。また糖尿病の人にも多いのが特徴です。

 

適切な治療をしないと腱や腱鞘が腫れ、指が突然弾いたような動きをするようになります。

へバーデン結節

へバーデン結節は、指の第一関節が変形して曲がる疾患です。原因は不明ですが、40代以降の手を酷使している女性に多く見られます。

 

症状が出るのは人差し指から小指の4本。痛みが強く、関節の動きが悪くなり、強く握るのも難しくなります。また水膨れのようなものができることもあるといわれています。

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