【医師監修】加齢による頬のたるみを改善?!バッカルファット除去手術の全貌とリスクをご紹介
バッカルファット除去手術とはどういった手術なの?
「モデルさんみたいな小顔になりたい。」というのは誰もが抱く思いです。
今はまだ大丈夫だけど将来的に頬がたるんでほうれい線ができたり、毛穴が開いてきたりしたらいやだなと考えている方も多いと思います。
ここでは、バッカルファットとはなにか、方法や費用についてご紹介していきます。
バッカルファット除去は頬の脂肪を除去する
バッカルファットとは、Buccal Fat Padの略です。
頬の深部(内側)にある脂肪を指しています。
口をすぼめたときに口の中に入ってくる脂肪部分です。
このバッカルファットは若いころはこめかみから頬骨のあたりの顔の位置に斜めにあります。
先程ご紹介したように頬は加齢とともにたるんでいきます。
その原因は、骨の委縮、顔の筋肉の衰えそして肌内部のハリがなくなることでしたね。
年を重ねるとともに頬がたるみ、それにともなって若いころは顔の高い位置にあったバッカルファットもこめかみから頬の下部へと最後の部分が下がってきます。
バッカルファット除去ではこの脂肪を取り除きますので、小顔効果や将来的なたるみを防ぐことが期待されています。
顔のぽっちゃりした感じが気になる方や口の中をよく噛んでしまう人などにも効果が見込める手術です。
バッカルファットのやり方は?ダウンタイムはどのくらい?
バッカルファット除去は、口腔内を10~15㎜ほど切開して行われます。
小さな穴をあけて口の内側から口の横周辺にある脂肪の塊を除去します。
傷口は口の内側なので、手術の傷跡が目立つ事もなく、通常出血もほとんどありません。
傷口は小さいですがバッカルファット除去手術にもダウンタイムがあります。
ダウンタイムは、手術を受けてから通常の状態に戻るまでの期間を言います。
個人差はありますが、ダウンタイムは1週間程度で、術後の腫れや痛みがおさまります。
その後も軽いむくみが残る場合もあり、このむくみは術後1~3か月でなくなっていきます。
口腔内を切りますが、食事は手術当日からできます。
傷口があるので刺激が強い食べ物は避けて、食事後はうがいをするなどして口の中を清潔に保ちましょう。
費用
バッカルファットは口腔内から脂肪を除去するシンプルな手術です。
費用は25~30万円程度。
あまりにも安い価格で手術ができる病院は技術力が確かなのか確認が必要でしょう。
バッカルファットのリスクや注意点
バッカルファットはシンプルな手術ですが、リスクもあります。
除去手術をする前にきちんとカウンセリングをうけましょう。
頬のふくらみの原因がバッカルファットなのかそうではないのかを判断したり、バッカルファットを除去するとどのようになるのかをきちんと想像できるようになります。
失敗することがないように事前準備とリサーチを怠らないようにしましょう。
手術のリスク
シンプルとはいっても身体にメスを入れるので手術のリスクはあります。
出血によって血液の塊ができて腫れが長引いたり、血液の塊を除去するさらなる手術が必要になるときもあります。
また、唾液の出口部分に傷がついてしまうリスクもあります。
顔のたるみ(ふくらみ)の原因がバッカルファットだけとは限らない
先にご紹介したように顔がたるむ原因は一つとは言い切れず、複数の要因があります。
将来のたるみを防ぐつもりで若いうちにバッカルファット除去をしたけれど、結局たるんでしまうこともあります。
また、今ふくらんでいたとしてもバッカルファットが原因とは言い切れません。
皮下脂肪の萎縮による皮膚の下垂が、そのたるみを引き起こしているかもしれません。
バッカルファットを除去しすぎて頬がこける
必要以上にバッカルファットを除去してしまうリスクもあります。
左右バランスよく除去できずに右と左で差が出来てしまうこともあります。
小顔効果を狙ってバッカルファット除去したのに、顔に影が出来てしまい老け顔になってしまうということが絶対にないとは言い切れません。
このようになってしまった場合は、脂肪注入によって修正するという対応をとることもあります。
まとめ
いかがでしたか?
バッカルファット除去手術は小顔効果に加えて将来的に顔がたるまないようにできる一石二鳥な手術です。
術部も口の中なので、手術後も傷口が目立つこともなく普段通り生活できます。
単純な手術ですがリスクもあります。
手術したあとにイメージしてた顔と違ったなんてことになったら残念な気持ちになってしまいます。
バッカルファット除去手術を受けるのであれば、一度病院に足を運びお医者さんにカウンセリングしてもらいましょう。
自分が想像している像との違いがないか確かめたうえで、手術をするかしないか判断することをおすすめします。
監修医師プロフィール
医療法人社団プリモ/プリモ麻布十番クリニック
理事長/院長 大場 教弘 氏
[経歴]
1996年 大阪市立大学医学部卒業
1996年〜1999年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科
1999年〜2003年 大阪市立大学大学院医学研究科
2003年〜2005年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科
佐野記念病院 形成外科(非常勤)
大東中央病院 形成外科(非常勤)
2005年〜2008年 リッツ美容外科 東京院
2009年〜 プリモ麻布十番クリニック
2011年 医療法人社団プリモ 理事長
2020年 神戸大学医学部附属病院 美容外科 非常勤講師
2020年〜 プリモ麻布十番クリニック 理事長、院長兼務
[保有資格・所属学会]
医学博士
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAPS)
日本美容外科学会専門医(JSAS)
厚生労働省麻酔科標榜医
国際美容外科学会(ISAPS)正会員
アメリカ形成外科学会(ASPS)国際会員
頭蓋骨顔面外科学会会員
日本レーザー医学会会員
[クリニック]