舞台初体験の方へ！舞台の魅力とは

舞台の他にも、現代では様々な娯楽があります。王道のテレビやインターネット、本や、映画、美術品、アート、絵画など、たくさんの心揺さぶるものがこの世には溢れています。しかし、そのどれとも異なる舞台鑑賞だけの魅力とは、「ナマモノ」であることです。他のエンターテイメントは、作り手が心を込めた作品を受け取るだけです。しかし、舞台とは、作り手と受け取り手が同じ空間にいて、場を共有しあっています。

舞台を映像化したものも確かに良い娯楽です。しかし、ここでしか感じることのできないリアルが舞台鑑賞には確かにあるのです。形に残らないからこそ同じ内容の舞台でも一生に一度しかない瞬間がそこ生まれます。そのナマモノをぜひ体感してみてください。

いざ、舞台を観にいくことを決意したら、知っておいてほしい持ち物とマナーをご紹介します。まず持ち物ですが、席によっては空調が効きすぎている場所もあるので、自分で体温調節ができるように、カーディガンなどがあるといいでしょう。また、演者の表情をよくみるために、双眼鏡やオペラグラスを持っていく人も多くいます。

グッズを買う方に必要な持ち物としては、買ったものを入れられるエコバックのようなものです。近年劇場内での資源の削減ということで、パンフレットなどを入れる袋を渡さない劇場も増えてきました。

ギリギリに到着すると、劇場スタッフさんにも迷惑がかかってしまうので、開演する15〜30分前に到着しておくことをおすすめします。そしてトイレは混雑するのでお早めに済ませておいてくださいね。時間に余裕をもって劇場に着いたら、本日のキャスト表を見たり、グッズを先に買ったり、プログラムを読み込んでみたり、やることはたくさんあるので、時間をもてあますことはきっとないでしょう。

そして最後に、携帯電話などの音が光が漏れてしまう可能性があるものは事前に電源を切るなり、サイレントモードにしておくなどの最低限のマナーを守ってください。

観劇中は、トイレなどに行って席を立つことがないように、お手洗いは先に済ませておいてください。また、パンフレットをパラパラとめくったり、音の出る行為は極力避けてください。もちろん録音や録画も許可がないと禁止です。

そしてこれのマナーを知っていれば観劇上級者というテクニックをご紹介します。それはズバリ、背もたれにきちんと背をつけて観劇してください。よく観るために前のめりになって楽しみたくなってしまう気持ちもよくわかります。しかし、前のめりで観劇をすると、後ろに座っている人の視界が極端に狭くなってしまうのです。

ここまで舞台の魅力をご紹介してきましたが、「はじめて観るにはどれがいいの？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。舞台と言っても、幅を広げるとさまざまな種類があり、初心者にも観やすい舞台がどのようなものかはわかりづらいですよね。

そんな方にオススメなのが「劇団四季」です。近年映画実写化もされた「ライオンキング」の舞台は何年もの間沢山の人を魅了し続けています。ほかにも、「アラジン」や「キャッツ」など、多くの作品が長く公演されており、幾度も同じ作品の公演に足を運ぶファンも少なくありません。ディズニー作品であればある程度ストーリーを知ってから舞台に挑戦することもできますし、とっつきやすいはずです。もし観劇に初挑戦する際、「内容がわからないのでは…？」と不安であれば、事前にストーリーを理解していくと十分に楽しむことができるでしょう。

いかがだったでしょうか。舞台の魅力を少しでもおわかりいただけだでしょうか。ですが、いくら文章で伝えたところで、本物の観劇の良さはほんの数パーセントしか伝わりません。自分が興味のあるもので良いのです。少しだけ奮発していい席を購入して、ぜひ舞台鑑賞をしてみてください。そうすると今までに出会ったことのない自分の感情に出会えたり、人生の起点にだってなります。そして、日常では感じえないあの瞬間に立ち会うことによって、現実に起こるどんな苦難にも立ち向かえる強さを手に入れられるかもしれません。

ぜひあなたも、舞台の目撃者になってみてください。ただ注意が必要です。舞台にハマると、現実に帰ってこれなる恐れがあります。