別れるにしても「準備」と「覚悟」が必要?同棲解消時に備えておくべきもの
お金や物に関する問題
同棲を解消する上で、一番問題になるのがお金や物に関する問題です。これらの問題は、別れ話を余計に拗らせてしまう一因でもあります。事前にしっかりと備えておくべきといえるでしょう。
そもそも別れた後の生活を維持できるのか
同棲の良いところは、生活費をお互いが負担し合えるというところです。家賃も半額で済んでいたかもしれませんし、家賃は全額負担していても、食費や光熱費は全額負担してもらっていたかもしれません。同棲期間が長引くと一人暮らしの生活費がどの程度だったか、感覚が鈍っていることも考えられます。同棲中と同じようなお金の使い方をして生活が困窮するなんていうことになってはいけません。引越し等でも大きなお金が出て行きますので、別れ話を切り出す前に、引越し費用と一人で生活できる分のお金があるかは確認しておきましょう。
家具や家電はどうするのか
2人で使っていた家具や家電はどうすれば良いのでしょうか。
考え方としては
「持ってきた方が引き取る」
「購入の際お金を出した方が引き取る」
「(割り勘で購入したものの場合は)より使用頻度が多い方が引き取る」
などの方法で分けるのが良いでしょう。感情面では折り合いがつかないことが多い分、割り切ってお金の面で判断していく方が納得もしやすく、わだかまりも残りにくいでしょう。
ペットはどちらが引き取るのか
法律的にもペットも「財産」とみなされるため、納得は出来ないかもしれませんが、家具や家電と同じように考えるのが一般的です。一緒に生活をしていて愛着も沸いているかと思いますが、相手が連れてきたペットであれば、相手が引き取るのが通常です。ただし、相手の収入が極端に低く最低限の飼育環境を維持できない場合や、金銭的な余裕があっても全く世話をしないなど、ペットの飼い主として著しく不向きであるような場合は、責任を持って引き取る方が良いと言えるでしょう。2人で一緒に購入したペットである場合は、互いの経済面と生活サイクルの両面から、より適切な飼育環境を用意できる方が引き取るようにしてください。
慰謝料請求や財産分与は可能か
長く同棲生活を行っていた場合、別れを切り出された方は慰謝料や財産分与という言葉がよぎるかもしれません。しかし、残念ながら、結婚していないカップルには財産分与は出来ないとされています。内縁関係を主張する場合も、互いに「夫婦である(夫婦であった)」という認識がなければならず、その他様々な用件をクリアしなければ内縁関係は認められません。慰謝料の請求についても、内縁関係が証明出来なければ難しいことになります。
別れた後の精神面のケア
例えうすうすとは感じていたとしても、いざ別れを切り出されると、その悲しみは計り知れません。また、こちらから別れを切り出したとしても、一人になると寂しさを覚えたりもします。そんな時に「やっぱりよりを戻そうか…」などと考えては結局元の木阿弥です。復縁し、うまくいけば問題はないですが、同棲までする関係になっていた以上、それが破綻してしまったからには、復縁後にうまくいく可能性はあまり高いとは言えません。
失恋の痛手にはとにかく行動あるのみ
人の悩みは「一人」のときに増幅します。誰にも会いたくないと気持ちにおぼれて、ふさぎ込んでしまっていても、なるべく誰かと出かけたり、話したりするようにしましょう。それでも誰にも会いたくないという時は、近場で旅行に行ったり、映画を見たり、「新しい刺激」を与えるように努めましょう。心にぽっかりと空いてしまった部分には、新しいものが入ってくる余裕が出来たということです。新しいものが入ってくると、新しい考え方をすることが出来ます。新しい自分は、きっと新たな道を探すことが出来るでしょう。
まとめ
どんなに幸せな時間を過ごしていたとしても、時に別れはやってくるものです。同じ屋根の下で暮らしていたのであれば、理由はどうあれ、喪失感は否めません。良い思い出があったからこそ、別れ際もなるべく綺麗に終わりたいものですよね。「可愛さ余って憎さ百倍」なんてことにならないように、家やモノについては割り切って話を進めて、少しでもストレスなく関係を終わらせるようにしましょう。特にお金の問題は非常にデリケートですので、多少の額であれば引いて、別れる際のストレスを少しでも減らした方が良いでしょう。全てが終わった後は、新しい人や、新しい自分に出会えるチャンスです。気持ちも新たに、小さな一歩を踏み出しましょう。