ニットを着たら首がチクチク!何が原因?対処法は?
冬に重宝するニット。ニットの生地は分厚く外気も通さないものが多く、暖かくて楽なのでよく着るという方は多いと思います。
そんなニットですが、誰もが一度は首元のチクチクや痒みが気になってしまったり、お肌が荒れて悩んでしまったり、という経験があるのではないでしょうか。いくら暖かくて楽でも、痒みやチクチク感、お肌の荒れが気になってしまっては着にくくなってしまいますよね。
今回はそんなお悩みの原因と、対処法をご紹介します。少しでも快適にニットを着るためにも、是非チェックしてみてください。
気になるチクチク!原因とは
ニットのチクチクは、ニット自体に原因がある場合、そしてお肌側に原因がある場合の2パターンあります。詳しく見ていきましょう。
ニット自体の問題
ニットを作るときに使用する糸の、繊維の太さが原因でチクチクするパターンです。
糸を作る繊維は、植物や動物から作る天然繊維と人工的な化学繊維の2種類に大きくわけられます。このうち、天然繊維の糸は太いものが多いです。糸は太いほど刺激を感じやすいため、天然繊維の糸でできたニットは特にチクチクを感じやすい傾向にあります。
繊維の太さを表すミクロンという単位で表すと、人間は20ミクロン前後で刺激を感じ始めますが、ニットによく使用される天然繊維のウールは20~45ミクロンほどと太めなのがわかります。
一方で、天然繊維の中でもウサギの毛から作ったアンゴラは12~14ミクロン、ヤギの毛から作ったカシミヤは14~18ミクロン程度と刺激を感じにくい細さです。
使用する繊維の素材とお肌の相性が悪いことが原因になっているパターンです。
化学繊維を使用したニットは、繊維自体の太さに問題がなくても、お肌との相性が悪く肌トラブルにつながることもあります。
さまざまな形のニットがありますが、その形状が原因となってチクチクを感じやすくなるパターンです。
首周りを覆っているもの、ぴったりとしたものはお肌に直接触れる部分が多くなるので刺激になりやすく、チクチクと感じることが多々あります。
洗濯をしたときの柔軟剤が落ちきっておらず、柔軟剤が刺激の原因となるパターンです。
柔軟剤に含まれる界面活性剤は刺激が強く、痒みや肌トラブルにつながります。
お肌の問題
冬に多いお肌の乾燥が原因となり、刺激を感じやすくなるパターンです。
湿度の低い冬場の空気によって乾燥したお肌は、バリア機能が低下し刺激に弱くなります。そのため、乾燥していないお肌と比べてチクチクを感じやすくなってしまうのです。
また、汗をため込みやすいというニットの特徴も、お肌の乾燥につながります。汗は気化する際に水分を奪っていくためです。
皮膚の薄い首元にニットが当たって刺激になるパターンです。
首の皮膚は瞼と同等程度の薄さなので、刺激を感じやすいです。さらに、皮膚が薄いと保持しておくことのできる水分量も少なくなるため、乾燥もしやすくなってしまいます。
日常動作で動かすことの多いパーツでもあるので、ニットが当たりやすいということもチクチクの原因になりやすいです。
対処法
今まで見てきた原因から、ニットのチクチクを改善するための対処法を見ていきます。
ニットの素材を見て購入する
チクチクの最大の原因であるニットを構成する繊維。
細くて刺激になりにくい素材や、ご自身のお肌に合う素材を事前に知っておけば、チクチクするニットの購入を回避できます。
前でもご紹介したように、繊維が太く刺激になりやすいのはウールです。
逆に比較的刺激になりにくいのは、化学繊維のナイロン、ポリエステル、天然繊維であればカシミヤ、シルク、コットン、リネンなどです。
体に触れる部分の少ないニットを購入する
ぴったりとした形状のものなど、体に触れる部分が多ければ多いほど刺激になりやすいです。
できるだけゆったりと大きめなものを選択するとチクチクが気になりにくくなります。
インナーを工夫する
ニットの下に着るインナーと体が触れ合う面積を増やしたり、お肌に合う素材のインナーを着たりすることでチクチクが和らぎます。
特に、首まで覆われているタートルネックなどのニットを着る場合は、インナーも首まであるものを選ぶようにするといいでしょう。
洗い方に気を付ける
ニットを洗う際、柔軟剤を使ってみるのもおすすめです。柔軟剤を使うと繊維が柔らかくなって、刺激が和らぐことが期待できます。
ただ、ニットを手洗いした後に柔軟剤が残っていて、その柔軟剤の成分が刺激になってしまうこともあります。すすぎ残しのないように入念に洗い流してみてください。
スキンケアを強化する
どんなに着るものを工夫しても、そもそもお肌が弱っていると肌荒れが起こりやすくなってしまいます。
スキンケアをそれまで以上に徹底して、乾燥を防ぐ工夫をするだけでもお肌の荒れや痒みは改善されやすいです。
まとめ
首元のチクチクが気になってしまっては、せっかくのニットも楽しめないですよね。
でもここまで見てきたように、少し工夫するだけで痒みや荒れ、チクチク感は改善できますよ。
チクチクの原因をしっかり理解して工夫しながら、お気に入りのニットで冬のコーデを是非楽しんでください。