【医師監修】脱毛、シミ、毛穴まで。美容レーザー入門編
「濃いムダ毛をなくしたい」
「シミが気になる」
「毛穴がパックリ開いている」
美容のお悩みって、本当に尽きませんよね。
化粧品でのケアに限界を感じたら、「美容医療」という選択肢も考えてみては?
近年は、さまざまなお悩みに対応した「美容レーザー」があります。
「ムダ毛」
「シミ」
「毛穴」etc..
昔はあきらめるしかなかったお悩みも、現代は解決できる時代。
お値段もリーズナブルになってきたということもあり、最近は美容レーザーを受ける方も非常に増えてきましたよね。
とはいえ、
「美容レーザーって色々あって違いが分からない…」という方も多いのでは?
今回は、日本レーザー医学会レーザー専門医、日本形成外科学会形成外科専門医・指導医監修のもと、お悩み別に美容レーザーの種類をご紹介していきたいと思います。
INDEX
美容レーザーってどれを選べばいいの?
テクノロジーの発展とともに、美容の可能性も大きく広がった現代。
特に「美容レーザー」はここ数年で大きく普及してきました。
お値段も極端に高いというわけでもなく、一般の方でも気軽に受けることができます。
シミ取りひとつとっても、数えきれないほどたくさんの種類のレーザーがあります。
こうなると、どれを選べばいいのか分からなくなってしまうのも無理ありません。
本日は、「脱毛」「シミ」「毛穴」という3つのお悩みに対して、使用されている代表的なレーザーの種類をご紹介していきたいと思います。
「脱毛」の美容レーザーの種類
美容レーザーといえば、まず挙げられるのが「脱毛」。
医療機関でのレーザー脱毛は、ここ10年近くで一気に普及。
いまや男女問わず多くの方が利用するようになりました。
まずはそんな「脱毛系」の美容レーザーについてご紹介していきたいと思います。
「脱毛」の美容レーザー(1)ロングパルスアレキサンドライトレーザー
料金相場:約5万~9万円(全身脱毛・1回あたり)
脱毛の美容レーザーとして最も有名なのが「ロングパルスアレキサンドライトレーザー」です。
アレキサンドライトレーザーは、755nmの波長の光を当てることで、「毛母細胞(毛を作り出している細胞)」や
「毛乳頭(毛のための栄養をキャッチする細胞)」を破壊します。
アレキサンドライトレーザーは黒いものに反応するため、毛に選択的にダメージを与えることで脱毛効果があります。
照射時に「ゴムではじいたような痛み」があります。
肌表面のメラニンにはなるべくダメージを与えないよう、冷却ガスを同時に噴霧して肌表面を冷やしながら照射します。
また、黒いものにダメージを与えるので、シミやくすみの改善、透明感UPなどの効果もある程度は期待できますが、照射時間などが違うので、同じアレキサンドライトレーザーでもシミをとるQスイッチアレキサンドライトレーザーとは別物です。
アレキサンドライトレーザーは1997年に登場し、今まで使用されてきた、王道の脱毛レーザーです。
「脱毛」の美容レーザー(2)ダイオードレーザー
料金相場:約5万~9万円(全身脱毛・1回あたり)
アレキサンドライトレーザーと並び、脱毛レーザーの定番と言えるのが「ダイオードレーザー」です。
アレキサンドライトレーザーと同じく、1997年に登場しました。
波長は810~940mmとなります。
ダイオードレーザーには大きく分けて「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、アプローチの仕方が異なります。
・熱破壊式
熱破壊式は、毛乳頭と毛母細胞を破壊することにより脱毛を行います。
メカニズムはアレキサンドライトレーザーと同様で、黒いメラニン色素に反応してダメージを与えます。
そのため、色黒の肌への照射は適していません。
照射時には輪ゴムではじいたような痛みがあります。
効果に関してはアレキサンドライトレーザーとよく似ており、大きな差はありません。
・蓄熱式
熱破壊式ダイオードレーザーが破壊するのは「毛乳頭」や「毛母細胞」でしたが、蓄熱式がターゲットにするするのは毛根にある「バルジ領域(毛の生成を促進する司令塔)」という箇所です。
黒いメラニン色素に反応する熱破壊式とは異なり、メラニン色素が薄い産毛などの脱毛にも適しているのが特徴です。
熱破壊式と比べ、照射時の痛みを感じにくいのも嬉しいポイントです。
しかし、蓄熱式はいわば「兵糧攻め」方式で毛に対してダメージを与えるため、施術後すぐに毛が抜けるわけではなく、即効性を感じにくいという特徴があります。
「脱毛」の美容レーザー(3)Nd:YAGレーザー
値段相場:約5万~9万円(全身脱毛・1回あたり)
Nd:YAGレーザーは、アレキサンドライトやダイオードと比べると少し知名度が劣ります。
1999年に登場した脱毛の美容レーザーです。
1064nmという長めの波長で、メラニン色素への反応が弱め。
そのため、ある程度の色黒肌や色素沈着した部位への照射も可能です。
1064nmの波長は深くまで届きやすいので太い濃い毛に向いています。
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