ニキビ跡の治療にはレーザー治療？クレーターや色素沈着におすすめの美容医療
肌に悩む人の中でも多いのが、残ってしまったニキビ跡。ニキビは鼻やおでこなど皮脂分泌の多い箇所にできやすい厄介なものですが、治った後もその跡に悩むことが多いようです。
そうはいっても、ニキビ跡はそのまま放っておいてすぐに治るものでもありません。それでも、どうにかしてなるべく目立たなくしたいものですよね。
今回は、ニキビ跡の種類とレーザー・光による治療方法についてご紹介します。ニキビ跡に悩む人、ニキビ跡の治療を検討している人は、参考にしてみてくださいね。
ニキビ跡の種類
ニキビ跡は、ニキビが炎症を起こし、治った後もすぐには消えないような傷や色が顔に残ってしまっている状態です。ニキビ跡にもさまざまな種類があるので、まずはそれぞれのニキビ跡の種類についてご紹介します。
赤み
ニキビは治癒したものの、炎症がまだ残っている状態です。毛細血管のヘモグロビンの色素によって、赤みが生じています。ニキビとは異なるので無理に潰そうとすると肌を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
炎症がひどく、皮膚の内部にまでダメージが与えられているとなかなか治りません。この場合は、適切な治療を受けることをおすすめします。
色素沈着
ニキビの炎症でできたメラニンが原因の、シミのように茶色いニキビ跡です。肌のターンオーバーの乱れにより、古い角質が除去されず、メラニンが肌に残ってしまっている状態です。
症状が軽い場合は自然と治りますが、紫外線を浴びるとメラニンがさらに生成されてしまうため、症状がなかなか改善しないこともあります。より早く改善するためには、メラニンの排出を促す、色素を薄くするなどの治療を受ける必要があります。
クレーター
クレーターは、ニキビの傷が深いところまで達してしまい、真皮を破壊してしまうことで発生する肌の凹みのことです。ダメージを受けた真皮が修復できずに、クレーターになるといわれています。
一度クレーターができると、元の肌に戻すのは難しいケースもあります。クレーターを改善するには、真皮を再生させるレーザー治療がおすすめです。
しこり
ニキビの炎症が治まった後に、肌の表面が硬く膨らんでいる状態のことをしこりといいます。炎症しているときのように、痛みを感じることはありません。
しこりは、ニキビの炎症が肌の深いところにまで達し、皮膚が真皮を修復しようと細胞を作りすぎてしまうことが原因で発生するといわれています。軽いニキビであっても、むやみに触ったり、無理に潰したりを繰り返していると、しこりになることがあるため注意が必要です。
ケロイド
ニキビ跡の状態が悪化し、ミミズ腫れのような見た目になっているのがケロイドです。何度も同じ場所にニキビができ、皮膚が何度も再生されることで、徐々に大きくなってしまったニキビ跡のことを指します。
顎の下や輪郭など、皮膚が張っている箇所にできやすい特徴があります。自然治癒することはほとんどないため、状態に合わせた治療を施すこととなります。
ニキビ跡治療の方法
ニキビ跡治療にはどのような方法があるのでしょうか。代表的な治療方法をご紹介します。
ピーリング治療
薬剤を肌に塗布することで古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを活性化させる治療方法です。
レーザー・光治療
レーザーや光を利用して肌の内部を刺激し、肌の再生を内側から促す方法です。ニキビ跡の治療だけでなく、毛穴の引き締めやシワを改善などさまざまな効果を伴うものも多くあります。
その他の治療
その他の治療としては、内服薬や外用薬による治療、成分を導入・点滴する治療方法などがあります。最近よく聞くものとしては、ダーマペン4などによる治療が挙げられます。
ニキビ跡に効くレーザー・光治療の種類
ピーリングやレーザーなど治療方法はさまざまですが、レーザーや光治療が有効だといわれているのはクレーターや赤み・色素沈着したニキビ跡です。ここでは、3つのレーザー・光治療について紹介します。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーでは、健康な皮膚はそのままに、改善したい皮膚を中心に点状にレーザーを照射します。肌へのダメージをできるだけ小さく抑えながら肌のターンオーバーを促進します。
照射を複数回行うため、全面に照射する治療よりも、肌の回復期間が短いといわれています。また、ニキビ跡の治療の他にも毛穴の開きを軽減する効果もあります。
クレーター状のニキビ跡に、良いとされている治療方法です。
サブシジョン
主に、クレーター状のニキビ跡の改善に効果が見込める治療方法です。 ニキビ跡で硬くなった組織を切除し、凹んだ部分を上に引き上げる施術です。
凹みが浅ければ、フラクショナルレーザーやダーマペンなどが効果的な場合もありますが、局所的な深い凹みに関しては、サブシジョンによる直接的な治療が有効だといわれています。
フォトシルクプラス
フォトシルクプラスとは、ニキビ跡だけでなくシミやくすみ、そばかす、色素沈着などの改善に効果的な、最新式の美白治療機器のことをいいます。これまでのマシンでは治療することが難しかった、薄いシミにも効果を発揮します。
フォトシルクプラスは光治療に分類され、レーザーレーザーとは異なる波長を照射します。ニキビ跡の赤みだけでなく、毛穴の開きや産毛にも作用し、同時に美白も叶うことから注目されている治療方法です。
まとめ
ニキビ跡は放っておいてもすぐに治るものではなく、状態によっては適切な治療が必要です。
ニキビ跡の種類もさまざまで、それぞれに合った治療方法を施さなければ状態は改善しません。ニキビ跡でお悩みの人は、レーザーや光をはじめとする治療を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介した以外の治療方法もあるので、まずはクリニックに相談してみるのも良いかもしれません。
