【医師監修】たるみの治療方法とは?代表的な種類や施術の流れ・注意点を紹介
肌のハリや弾力が低下して、表情筋が衰えるのが原因で生じるのが「たるみ」です。「たるみが気になっていて、可能なら治療したい」と考える人も多いでしょう。
しかし、たるみの治療方法にはいくつか種類があり、適切なものを選ぶ必要があります。そこで本記事では代表的なたるみの治療方法について概要を紹介していきます。気になるたるみの治療を検討しているのでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
代表的なたるみの治療方法
フェイスライン・目もと・口もとなどのたるみが気になったら、本格的に治療を行うのも良いでしょう。代表的なたるみの治療方法には次のようなものが挙げられます。
・レーザー
・ハイフ
・糸リフト
・切開
・ヒアルロン酸注入
それぞれの方法について以下で詳しくご紹介します。
レーザー
真皮層に熱を発生させるのがレーザーです。
たるみは、加齢によりコラーゲンが断裂・凝固などすることで生じます。そこでレーザーを使って真皮層で熱を発生させ、コラーゲンを再構築するという方法です。
レーザーによるたるみ治療は、1990年代から行われるようになりました。ほかの方法とも併用できて、即効性を感じやすいのがレーザーによるたるみ治療の大きな特徴です。
加えてダウンタイムが比較的短く、基本的には施術直後からメイクができます。施術時間自体も短いため、初めてのたるみ治療でも利用しやすいでしょう。
ハイフ
ハイフとは超音波の熱エネルギーを使う方法です。
切らない治療で肌表面へのダメージが少ないとされているため、ハイフは特に人気がある治療法です。
レーザーでは真皮層に熱を発生させますが、ハイフなら真皮層や脂肪層よりも奥にある「SMAS筋膜」へのアプローチが可能といわれています。
日常のお手入れではケアしづらい深層にアプローチできる治療法のため、よりシワ・たるみの改善への効果が期待できるでしょう。
また、妊娠中・授乳中は施術を受けられないため注意が必要です。
糸リフト
体内に吸収される特殊な糸を使って施術する方法が糸リフトです。
糸にはトゲのようなものがついていて肌の土台からたるみを持ち上げられるようになっています。
頬・目もと・口もと・首など、さまざまな場所に使うことが可能です。
また、刺激によってコラーゲンやエラスチンなどの生成が促進されるため、弾力のある肌にしたいと考える人にもおすすめできる治療法といえます。
切開
皮膚を切開して「SMAS筋膜」を引き上げる方法もあります。
切開にはフェイスリフト(頬)、ネックリフト(首)、フルフェイスリフト(顔全体)といった種類があります。
切開はたるみだけでなく、ほうれい線やシワの改善にもつながる方法とされていますが、皮膚を切開するため見えない部分に傷が残る点には注意が必要です。
抜糸までの期間は1週間前後、ダウンタイムは1~4週間ほどとなっています。
ヒアルロン酸注入
名前の通り、皮膚の内側に直接ヒアルロン酸を注入する方法もあります。
所要時間は1か所あたり5~10分が目安で、ヒアルロン酸注入の効果は通常なら6~24か月ほど持続するといわれています。効果が出る期間は施術する場所や使う製品の種類などによって異なるため、目安としておさえておくと良いでしょう。
切開とは違い、ヒアルロン酸注入にはほとんどダウンタイムがないため、なるべく短期間で治療したいと考えるのならおすすめの方法です。
実際にたるみ治療を受けるには
たるみ・シミ・シワなどの治療を行っているのは、基本的には美容皮膚科や皮膚科になります。
一般的な皮膚科では対応していない可能性もあるため、まずは目的とする治療を行っているかの確認を行ってください。
たるみ治療の流れ
施術にあたっては、まずカウンセリングを受けてみましょう。改善したい場所や範囲などにより、適した方法は異なる場合があるため、クリニックで医師に相談して進めるのが確実です。無料でカウンセリングをしている美容皮膚科もあります。
加えて、トラブルを回避するためにも、カウンセリング時には必ず「費用」「ダウンタイムの有無」「施術前の準備」などについての確認を行っておくようにしましょう。
その後、治療の方針が決まったら予約を入れて実際に施術を受けるのが一般的な流れです。
たるみ治療の注意点
美容皮膚科でのたるみ治療は、方法によりメリットやデメリットが異なります。そのためカウンセリングで十分に内容を確認したうえで施術を受けるか決めましょう。
たとえばハイフでは、施術を受けると肌が一時的に乾燥しやすくなり、紫外線のダメージも受けやすくなるため注意が必要だといわれています。
施術後のトラブルを防ぐためにも、気になることについては事前にすべて治療を受ける場所で確認しておくことをおすすめします。
まとめ
誰でも年齢を重ねると、どうしてもたるみやシワが目立つようになるものですが、「顔のたるみが気になって仕方ない」「早くどうにかしたい」と悩んでいる人も多いでしょう。
コンプレックスだと感じるなら、本格的な施術を受けてみるのもおすすめの方法です。
自分に合った方法を知るためには、クリニックでのカウンセリングが活用できます。
無料カウンセリングを行っている美容皮膚科もあるため、まずは相談してみると良いでしょう。
監修医師プロフィール
なかざわ腎泌尿器科クリニック
院長 中澤 佑介
[経歴]
2012年
金沢医科大学 医学部医学科 卒業
2012年
金沢医科大学 氷見市民病院 初期臨床研修医
2014年
金沢医科大学 泌尿器科学 助教
2019年
金沢医科大学 大学院 博士課程修了
2021年
なかざわ腎泌尿器科クリニック 院長
[保有資格]
金沢医科大学 医学博士
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
緩和ケア研修修了医
身体障害者福祉法指定医
難病指定医
[所属学会]
日本泌尿器科学会
日本尿路結石症学会 評議員
日本排尿機能学会
日本泌尿器内視鏡学会
日本癌治療学会
性感染症学会
日本Men's Health医学会
日本オフィスウロロジー医会