コミックでときめきを補給しませんか?ママ世代のオトナだからこそきゅんとくるおすすめコミック7選
日暮キノコ「喰う寝るふたり 住むふたり」(全5巻)
長く一緒にいるからと言って、相手の気持ちが分かるようになるわけではありません。
むしろ、距離が近すぎてすれ違いに気づきにくくなっているかも。
主人公は恋人以上、夫婦未満なアラサーカップル。
付き合って10年、同棲して8年。
周りには「なんで結婚しないの?」と疑問を抱かれています。
彼女の方は、プロポーズされないことに悩んでいました。
一方、彼氏はプロポーズの返事をもらえないことにやきもき。
なんと、あまりにもさりげないプロポーズだったために、彼女にはプロポーズとして伝わっていなかったのです。
恋愛にすれ違いは付き物ですが、この作品では1つの出来事が男女両方の視点から描かれます。
デリカシーがないと非難したくなる発言にも、理由の分からない不機嫌さにも、ちゃんと理由があるんですよね。
リアルなすれ違いエピソードには胸がぎゅっとなりますが、実はちゃんとお互いを思いあっているのもわかって、ほっこりするシーンも満載!
大切な人を、もっと大切にしたくなる作品です。
河内遙「関根くんの恋」(全5巻)
何でも器用にこなすイケメンが、不器用に毛糸を紡いでいくような恋に落ちたら…。
主人公の関根くんは容姿端麗なエリート男子。
スタイル抜群、スポーツ万能、すべてにおいて完璧で、もちろん、女性にモテモテの人生でした。
しかし、常に受け身で、30年間1度も真剣に恋をしたことがありません。
付き合いで参加した合コンで、何も趣味がないことに気づいて愕然。
いわゆる「残念なイケメン」である彼が選んだ趣味は、まさかの手芸でした。
この選択がすでにかわいいですよね。
人の気持ちどころか、自分の感情にさえ鈍い関根くんは、通い始めた手芸店の娘・サラとの出会いで少しずつ変わっていきます。
何事にも冷めたような態度だったのが、女性の前で泣いてしまうほどに。
男性目線の作品ですが、繊細で不器用な心の動きに、大人の女性もきゅんとすること間違いなし!
じれったいほど純粋な恋の行方は、応援せずにはいられません。
本当は完璧な人間なんていないんですよね。
自分やほかの人の不器用さも愛しく思えてくるような作品です。
海野ツナミ「逃げるは恥だが役に立つ」(全9巻+2019年連載再開)
「契約結婚」と聞くと、主従関係のあるドロドロ展開を想像しがち。
しかし、この作品の2人はじれったいほど進展しません。
でも、そこがいい!“ムズキュン”を味わいたいなら必読です。
主人公のみくりは派遣切りに遭い、無職の身に。
父の紹介で始めた仕事は、家事代行サービス。
忙しい家主に代わって家事全般をこなす仕事でした。
家主の平匡(ひらまさ)は恋愛経験ゼロで、やや気難しい人物。
しかし、みくりの仕事ぶりを気に入っていました。
みくりもまた、仕事にやりがいを感じていましたが、家族の引越しで家事代行の仕事を続けられなくなります。
お互いの利害が一致した2人が選んだのは、契約結婚でした。
「ハグの日」を設けるなどして夫婦らしく振舞おうとするうちに、本物の恋愛感情が芽生え始めます。
2016年に社会現象を巻き起こしたドラマ「逃げ恥」の原作コミック。
今年春から連載が再開され、結婚3年目になるみくりと平匡の生活が描かれています。
ドラマを見た人も見ていない人も、ぜひ原作コミックを読んでみてください。
小田ゆうあ「ふれなばおちん」(全11巻+スピンオフ1巻)
不倫は「恋」と呼べるのか。
この恋は「不倫」と呼ばれてしまうのか。
主人公の夏は、小中学生の子供を育てる40代の女性。
髪はいつもボサボサで、自分の身なりには無頓着です。
夫は社宅に引っ越してくる会社の後輩に「妻を誘惑してくれないか」と持ちかけます。
イケメンに刺激されて、妻が少しでも女性らしさを取り戻してくれたら。
ちょっとした思いつきでした。
家族のために振り乱していた髪を整え、ダイエットに励み、みるみる美しくなっていく彼女。
妻として、母として、家族を思う気持ちは本物。
1人の女性として彼に恋する気持ちもまた、本物なのです。
ストレートに思いをぶつけ合いながら、決して一線を越えない2人のやりとりは、不倫ながら「ピュア」と感じてしまうほど。
巻を重ねるごとに面白くなり、衝撃のラストを迎えます。
大反響を受けて2016年にドラマ化され、さらに今年スピンオフが発売されました。
不倫もの特有のドロドロした雰囲気はありません。
好きな人と、生きている間に出会えることの奇跡に気づける、素敵な作品です。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した7作品は、若い時に読んでいた作品とはかなりテイストの違う作品ばかりかもしれません。
しかし、大人の女性だからこそ心が揺さぶられる作品だと思います。
昔読んでいた少女マンガを読み返してみるのもいいですが、大人になった今だからこそ楽しめる作品との出会いは、きっと忙しい毎日に彩りを添えてくれるでしょう。