【専門家監修】むくみや冷えには「シトルリン」が効く!サプリメントとしても有名なシトルリンの効果を徹底解説
「スーパーアミノ酸」とも呼ばれるシトルリン。
むくみや冷え対策に適しているとして、近年注目を集めています。
シトルリンは、サプリメントや健康食品としても幅広く販売されており、さまざまな場面で見かけるようになりましたね。
そこで今回は、シトルリンの基礎知識や、その効果について詳しく解説していきたいと思います。
シトルリンとは
シトルリンは、自然界に多く存在している「遊離アミノ酸」です。
特にスイカやゴーヤなどのウリ科の植物に多く含まれていて、近年はその効果に注目が集まっています。
日本では2007年に食品素材としての使用が認められ(※1)、健康食品としても幅広く販売されています。
わたしたちのカラダの代謝に関わるシトルリン。
続いては、そんなシトルリンが持つ力について詳しく触れていきます。
シトルリンが持つ力
シトルリンは一酸化窒素を生み出し、血流促進をはじめ、動脈硬化の緩和などの目的で使用されます。
一酸化窒素とは、心臓や血管に深く関わる物質です。
血管の内膜にある平滑筋という部分に作用し、緊張を緩め血管を広げる役割を果たします。
血流促進によって末梢まで血液を行き渡らせ、手足のむくみや冷えの緩和に役立つほか、免疫力アップ、乳酸の消費を促すことによる疲労回復なども期待できます。
また、シトルリンは美肌ケアにもおすすめです。
紫外線はコラーゲンの過剰分解の原因になりますが、シトルリンは抗酸化作用によりコラーゲンを保護し、保湿作用も期待できます。
むくみや冷えには漢方薬もおすすめ
むくみや冷えを和らげるには、シトルリンのほかに漢方薬もおすすめです。
漢方薬は、天然の植物や鉱物を由来とした生薬で構成されています。
また、西洋薬よりも副作用のリスクが少ないと言われていて、慢性的な症状にアプローチするのが得意なため、体質からの根本改善も期待できます。
むくみや冷えを解消するには、
「心臓や肝臓の働きを高め、余分な水分や塩分を排出する」
「水分の偏りを調整してむくみや冷えを解消する」
「血流を良くして、カラダのすみずみまで熱を届ける」
といった働きを持つ漢方薬がおすすめ。
漢方薬は余分な水分だけを排出するため、カラダに必要な水分まで取り除いてしまうという心配がありません。
以下では、むくみや冷えに向いている漢方薬を一部ご紹介します。
<むくみや冷えにおすすめの漢方薬>
●防已黄耆湯 (ぼういおうぎとう)
汗っかきで疲れやすい人に適した漢方薬です。
水分代謝を良くして余分な水を取り除き、むくみに働きかけます。
●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え症で貧血気味の人に適した漢方薬です。
血流を促進してカラダを温めるとともに、水分代謝を良くしてむくみに働きかけます。
漢方薬は体質との相性も重要です。
同じむくみや冷えの症状でも、体質により処方は異なります。
自分に合う漢方薬を知りたいという方は、『あんしん漢方』などの専門家へのオンライン相談ができるサービスも検討してみてください。
AI(人工知能)が個々人に効く漢方を見極めて、自宅まで郵送してくれるという今ちょっとした話題にもなっている便利なサービスです。
まとめ
いかがでしたか?
アミノ酸の仲間であるシトルリンは、血流を促進し、むくみや冷えの緩和、美肌ケアなど、さまざまな効果を期待できます。
根本からむくみや冷えの改善をめざしたいという人には、漢方薬の活用もおすすめです。日々の生活習慣にも気を配り、健康的な毎日を送りましょう!
【参考文献】
(※1)「冷えを気にされる方に向けた カラダあたたか飲料『ぎゅっと健康 シトルリン』を新発売」ヤクルト
<この記事を書いた人>
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
YouTubeチャンネルでは健康リテラシー向上のための情報を発信している。
また、2023年からはSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動を行っている。