髪の乾燥対策をしたい人必見!乾燥の時期に負けない髪づくり
夏の紫外線を浴びた髪も、今度は乾燥に気をつける季節になりました。
なんとなく髪がパサついてきたと感じている人も、増えているのではないでしょうか?
空気が乾燥しているということは、湿度が低いということ。
夜の気温が下がるようになって、空気中に含まれる水蒸気の量が減るのが原因です。
この時期こそ、乾燥に負けない髪をつくるために、しっかりと乾燥対策に取り組んでいきましょう。
本記事では、髪が乾燥する原因とその対策について解説していきたいと思います。
いっしょにチェックしながら、ぜひ参考にしてみてください。
髪が乾燥する原因
髪が乾燥するのは、髪に潤いがないからです。
髪に潤いがなくなる原因には、大きく分けて次の4つがあります。
1.空気が乾燥している
秋になると、湿度が下がり過ごしやすくなりますよね。
これは空気中の水蒸気の量が減ってきたからです。
夏は日中空気が温められて、夜もその水蒸気を保つことができますが、秋になると、夜は気温が下がるとともに水蒸気も保てなくなります。
私たちの髪は外気の影響を受けやすく、雨の日には髪がしっとりするように、空気が乾燥していれば、髪がパサつくようになるのです。
空気の乾燥を止めることはできないので、髪が乾燥しないよう、自分たちで対策する必要があります。
2.紫外線によるダメージ
紫外線は、地球に降り注ぐ光のうち一番強いと言われています。
1年中降り注いでいるため、髪も1年中紫外線によるダメージを受けているのです。
紫外線を浴びると、髪の成分であるアミノ酸が傷つき、タンパク質の合成が脆くなるために、髪の表面にあるキューティクルが壊れてしまいます。
夏の強い紫外線を浴びて傷ついた髪は、秋になっても紫外線を浴びることに。
枝毛や切れ毛、ゴワつきなど紫外線によるダメージは大きく、さらに空気の乾燥により髪の水分が減っていくことで、髪も乾燥していきます。
3.タオルドライなどによる摩擦
お風呂上がりに髪をドライヤーで乾かす前に、タオルドライをしますが、やり方によっては、これも髪を乾燥させる原因になります。
タオルドライをするのは、髪や地肌をドライヤーで早く乾燥させるためです。
余分な水分を前もって取り除いておくことで、ドライヤーの時間を短くすることができます。
しかし、タオルドライで髪の水分を取りすぎると、髪が乾燥してパサつく原因になってしまうのです。
髪は適度に保湿している状態が望ましいため、したたり落ちない程度の水分は残してあげるようにしましょう。
4.ドライヤーなどによる熱
ドライヤーで髪を乾かすときも、熱によるダメージが髪の乾燥を引き起こします。
髪が適度に保湿した状態にまで乾いたにも関わらず、必要以上にドライヤーを当てていると、今度はその熱で髪の表面がダメージを受けるようになるのです。
熱を受けて髪の水分が減ってしまうと、髪が乾燥するだけでなく、キューティクルが壊れて枝毛や切れ毛になりやすくなります。
これを防ぐには、ドライヤーを正しく使って髪を乾かすことが大切です。
髪の乾燥対策3選
髪の乾燥を防ぐため、髪の水分が減りすぎないように正しい対策をしてあげましょう。
髪が乾燥しない方法を解説していきたいと思います。
1.洗髪前にブラッシング
洗髪する前にブラッシングをしてあげましょう。
しっかりブラッシングすることで、絡まっている髪の毛をほぐしたり、汚れを浮き上がらせたりする効果があります。
濡れた状態でブラッシングするよりもキューティクルが整うだけでなく、シャンプーする時の摩擦が減るので、指通りが良くなって髪へのダメージが少なくなります。
髪の乾燥を防ぐだけでなく、髪や頭皮の健康のためにも、洗髪前にブラッシングすることを習慣にしてみてください。
2.紫外線予防
紫外線は髪にダメージを与えるので、紫外線を浴びないように予防してあげることが大切です。
髪を日焼け止めなどのオイルやクリームで保護してあげるだけでなく、紫外線を浴びないように、帽子や日傘などで髪を守ってあげるといいですね。
髪が長い場合には、紫外線が当たらないように髪型を工夫して予防します。
外出から帰ったら、丁寧にヘアケアしてあげましょう。
3.正しくドライヤーを使う
ドライヤーは正しく使えていますか。
正しい使い方で髪を乾かせば、髪へのダメージを減らすことができます。
髪はきちんとタオルドライしてから、できるだけ早く乾かしてあげましょう。
根元から乾かしはじめ、全体的に適度な水分を残して終わらせます。
ドライヤーの熱をあまり髪に当てないよう、強めの風で素早く乾かしてダメージを減らしてあげることが大切です。
髪の乾燥対策には漢方薬によるインナーケアも
髪の乾燥は外から対策するだけでなく、カラダの中からインナーケアできる、根本から体質を改善する漢方薬を取り入れてみることもおすすめです。
髪の乾燥の原因には、前述した紫外線やドライヤーによる熱のダメージの他に、頭皮や髪への血流不足、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足などが考えられます。
髪の乾燥対策には、次の基準で漢方薬を選びましょう。
・血流を良くして頭皮や髪の毛をつくる細胞に栄養を届ける
・加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する
・自律神経のバランスを整えて、ストレスを緩和し睡眠の質を改善する
漢方薬は専門家に相談して、自分の体質に合った処方をしてもらうことが大切です。
お近くに漢方薬を処方してくれる病院や薬局がない場合には、オンライン相談ができる『あんしん漢方』というサービスもあります。
ぜひ利用してみてください。
髪の対策におすすめの漢方薬
●当帰飲子(とうきいんし)
血流を良くすることで、皮膚に栄養や潤いを与えて乾燥に働きかけるとともに、皮膚の熱を冷ますことで、肌の痒みにも用いられます。
●四物湯(しもつとう)
血流を良くすることで、皮膚に栄養や潤いを与えて乾燥に働きかけるとともに、婦人科系の機能を高めることで婦人科系の疾患にも用いられます。
●十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
血流を良くすることで、皮膚に栄養や潤いを与えて乾燥に働きかけるとともに、胃腸の働きを高めて食欲不振や疲労倦怠にも用いられます。
個人により体質や効果が異なるので、漢方薬の専門家に相談することが大切です。
特に疾患がある場合や妊娠中、授乳中の方は注意しましょう。
まとめ
髪の乾燥が気になる季節になりました。
髪を乾燥から守り、負けない髪つくりをしていきましょう。
髪の乾燥対策として、洗髪前のブラッシング、紫外線の予防などをご紹介してまいりました。
手軽にできることから取り組み、毎日の習慣にしていくことで、髪を乾燥から防ぎます。
秋は、夏の暑さで傷んだ髪をケアするのにぴったりな季節。
冬の寒さが来る前に、カラダの外からも中からも潤うようしっかりとケアしてあげましょう。
【参考】
・クラシエの漢方 https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/kampo
・クラシエ漢方セラピー https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/
・美容室Air神戸 https://www.air.st/air-kobe/blog/
監修者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。