【薬剤師執筆】3月下旬からがピーク!花粉症のキホン対策と薬の選び方を薬剤師が解説

最終更新日:
【薬剤師執筆】3月下旬からがピーク!花粉症のキホン対策と薬の選び方を薬剤師が解説

「鼻水や目のかゆみなど、花粉症の症状がツラい…」

「花粉症対策には何をすればいいの?」

 

このようなお悩みや疑問をお持ちではありませんか? 

 

だんだんと暖かくなり、お出かけしたくなる時期なのに、花粉症で楽しめないのはツラいですよね。

 

そこで今回は、花粉症の症状を緩和させる方法や薬の選び方をご紹介します。

花粉症が急増!飛散のピークはいつ?

花粉症が急増!飛散のピークはいつ?

2023年は関東、北陸、中国地方などでスギ花粉の飛散量が過去10年間で最も多いといわれています。(※1)

 

さらに、スギ花粉のピークは3月下旬~4月頭と予想されています。

この期間は、花粉症の症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。

対策の基本は「花粉に触れない工夫」

対策の基本は「花粉に触れない工夫」

花粉症対策の基本は、症状の原因である花粉との接触をできる限り減らすことです。

以下では、花粉に触れない工夫を3つご紹介します。

1.花粉症対策アイテムを活用する

マスクや花粉用メガネ、ブロックスプレーなどの花粉症対策アイテムは、肌や髪に直接花粉が付着するのを防ぎ、体内に侵入する量を減らす効果が期待できます。

 

花粉症で肌がかゆくなったり荒れたりする人は、花粉をガードしてくれる日焼け止めやベースメイクを活用するのもおすすめです。

2.花粉が付着しにくい服を選ぶ

服に花粉がつくと、肌に触れたり体内に入ったりする可能性が高くなります。

 

春のアウターは花粉がつきにくいポリエステルやナイロンなどのツルツルした素材や、撥水・防塵加工がされているものを選びましょう。

3.帰宅後すぐの洗顔やシャワー

上記の対策をしても、外出時の花粉の付着を完全に防ぐことはやはり簡単ではありません。

 

帰宅したら、まずは洗顔やシャワー、着替えをして、カラダに付着している花粉を落とすようにしましょう。

花粉症の市販薬はどう選ぶ?

花粉症の市販薬はどう選ぶ?

花粉症の症状を抑えるには、市販薬をうまく活用するのがポイントです。

 

花粉症の症状に効く市販薬はたくさんありますが、大きく分けて第1世代抗ヒスタミン薬と、第2世代抗ヒスタミン薬に分類されます。

 

以下を参考に、自分のニーズに合った商品を選びましょう。

1.とにかく症状を抑えたい

鼻水やくしゃみなどの症状を今すぐ抑えたいという人は、下記の成分が入っている第1世代抗ヒスタミン薬を選びましょう。

 

クロルフェニラミンマレイン酸塩

ジフェンヒドラミン塩酸塩

マレイン酸カルビノキサミン など

 

第1世代抗ヒスタミン薬は即効性が期待できますが、副作用で眠気や口の渇きが強く出る可能性があります。

また、車の運転をする場合などは服用できないので注意しましょう。

 

症状がひどい人は、花粉症の飲み薬といっしょに点眼薬や点鼻薬、肌荒れを抑える軟膏などを併用するとより効果的です。

2.眠くなると困る

症状が比較的軽い人や、第1世代抗ヒスタミン薬の副作用が気になる方は、下記の成分が入った第2世代抗ヒスタミン薬を選びましょう。

 

ベポタスチンベシル酸塩

ロラタジン

フェキソフェナジン塩酸塩

エピナスチン塩酸塩 など

 

第2世代抗ヒスタミン薬は1日1~2回の服用でいいので、日中忙しい人にも向いています。

 

第2世代の抗ヒスタミン薬は、ピーク前からの服用で症状を軽くする効果があるとされています。

毎年、花粉症の症状にお悩みの方は、花粉飛散予測日や症状の出始めから飲み始めるといいでしょう。

3.子ども、妊娠中、授乳中に服用したい

15歳以下の子どもの花粉症には、小児用の市販薬を使いましょう。

ちなみに、大人用の薬の用量を減らして飲ませるようなことは危険ですのでやめましょう。

 

また、妊娠中や授乳中には注意しなければいけない成分があります。

自己判断で市販薬を服用するのは避け、購入する際は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

花粉症対策には漢方もよく使われています

花粉症対策には漢方もよく使われています

ここまで花粉症対策の基本をご紹介してまいりましたが、花粉症には漢方薬もおすすめです。

漢方薬のなかには、「鼻水」「鼻づまり」「アレルギー性鼻炎」などに効果が認められているものがあります。

 

漢方薬は、心とカラダのバランスを整えながら自然治癒力を高めていくので、今起きている不調を抑えながら根本的に体質を改善することを目的としています。

 

花粉症は、花粉と体内のIgE抗体が結合し、神経や血管を刺激することで生じます。

また、腸の機能低下や水分代謝の乱れによるアレルギー物質の排出困難、冷えや季節の変動による免疫機能の低下も花粉症の原因とされています。

 

花粉症対策には、くしゃみや鼻水などの症状を抑える作用に加え、根本から改善するために

 

・からだを温める

・水分の循環をよくしてアレルゲンや老廃物を排出する

・炎症を和らげる

・消化吸収機能をよくして免疫力や抵抗力を高める

 

などの作用がある漢方薬を選びましょう。

 

漢方薬は自然由来の成分でできており、西洋薬より副作用が強いものもあるといわれています。

また、運動や食事療法のような手間もなく、毎日決められた量を飲むだけでいいという手軽さもメリットです。

 

以下では、花粉症対策におすすめの漢方薬を2種類ご紹介します。

 

<花粉症対策におすすめの漢方薬>

 

小青竜湯(しょうせいりゅうとう):体内の余分な「水」を取り除くことで、鼻水やくしゃみの症状改善に効果が期待できます。(※2)

 

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい):からだを温めることで、鼻づまりや慢性鼻炎の症状を緩和します。(※3)

 

漢方薬を選ぶ際、自分の状態や体質に合っているかどうかが大切です。

合っていない場合、効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。

まとめ

花粉症対策には、花粉との接触を減らしたり、自分に合った薬を服用することが大切です。

症状が特にツラい人は、専門家に相談して漢方薬を活用し、根本からの体質改善を目指していきましょう。

 

(※1)Medical DOC 2023年春のスギ花粉飛散量、過去10年で最大の見通し「1月から花粉症対策の準備を」

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ小青竜湯エキス顆粒(医療用)」

(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ葛根湯加川きゅう辛夷エキス顆粒(医療用)」

 

<この記事を書いた人>

まとめ

あんしん漢方薬剤師

中田 早苗(なかだ さなえ)

 

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。

病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。

 

美容健康情報を発信するYouTubeチャンネル『Medical Health -メディヘルス-』では、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。

 

症状や体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

掲載日:

CATEGORY