【医師監修】お肌が「サビる」?!抗酸化でいつまでも美しい肌を保つための秘訣や栄養素とは
最近、テレビや雑誌などでよく聞くようになった「抗酸化」。
美容や健康に良いみたいだけど、実はイマイチよく知らない…。
そんな方も多いのでは?
「酸化」とは、簡単にいうと、お肌が「錆びてしまう」現象。
「え、サビってあのサビ?!」と思ったあなた。
そう、あのサビです。
鉄が錆びてしまうのと同じような現象が、お肌や体内で起こっているのです。
そんな酸化を防ぐのが「抗酸化」。
抗酸化は、いつまでも美しく、健康的に過ごすために欠かせないキーワード。
これを知っているか知っていないかで、5年後、10年後に「年相応」になるか、「若く見える」かどうかの運命が分かれます。
そこで本日は、美容皮膚科クリニック経営の傍ら、薬液の研究・開発にも注力している専門医監修のもと、抗酸化の秘密をお伝えしていきたいと思います。
お肌がサビる?!
鉄や銅などの金属を空気中に置いておくと、光沢が失われて、表面にサビができてしまいますよね?
この現象を「酸化」といいます。
金属と空気中の酸素がくっついて、劣化してしまうのです。
そしてこれは何も、金属に限った話ではありません。
私たち人間も、「酸化」してしまうのです。
私たちは酸素を吸いながら生きています。
酸素と常に触れているということは「酸化」を防ぐことはできません。
私たちのお肌や体は、私たちが気づかないうちに毎日少しずつ酸化しており、金属のようにサビていってしまうのです。
私たちは酸素を吸わないと生きていくことはできないので、酸化はもはや私たちの「宿命」であると言えます。
酸化は「劣化」
酸化は、お肌や体の状態を劣化させてしまいます。
がん、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、アルツハイマーなど、この世にはさまざまな病気が存在していますが、実はほとんどの病気の根幹にあるのは「酸化」だとも言われています。
それだけではありません。
酸化は、美容面でも大きな悪影響を与えます。
お肌はしわしわになり、シミやくすみやほうれい線ができる。
髪の毛は徐々にやせ細っていき、ツヤやコシが無くなっていく。
つまり、酸化こそがアンチエイジング最大の敵であると言っても過言ではないのです。
酸化は加速させるものとは?
先ほど「私たちは酸素を吸っているだけで酸化していく」と言いましたが、その酸化をさらに加速してしまう要因があります。
それは、次のようなものです。
・紫外線
・ストレス
・喫煙
・酸化された食べ物の摂取
・肉体疲労
・過度な運動
意外と身近なものばかりですよね?
こういった悪い条件が重なると酸化はどんどん進んでいき、お肌や体を蝕んでしまうことになります。
酸化を引き起こしてるのは「活性酸素」
そんな悩ましい酸化を引き起こしているのは「活性酸素」という物質。
私たちは呼吸によって酸素を吸っていますが、体内に取り込まれた酸素のうち、数%が「活性酸素」という物質に変化してしまいます。
活性酸素は他の物質を酸化させてしまうという特性を持つ暴れんぼうな物質です。
その気象の荒さから、ウイルスなどをやっつけてくれるという良い面もあるのですが、お肌や体まで攻撃してしまいます。
体の中では常に活性酸素が生産されているので、これを減らしてやる必要があります。
活性酸素を減らせばお肌が若返る?!
そして、この活性酸素を除去することが「抗酸化(酸化に抗う)」ための重要なポイントです。
人間の体には、もともと活性酸素のパワーを抑える「抗酸化力」が備わっているのですが、20代をピークにその力は徐々に衰えていきます。
そのため、抗酸化作用のある栄養素を補ってあげる必要があるのです。