シリカ水は効果なし?!美肌や健康に効くのは「ケイ素」だった

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シリカ水は効果なし?!美肌や健康に効くのは「ケイ素」だった

一時期大ブームとなった「シリカ水」

 

「お肌がキレイになる」

「老化防止効果がある」

「髪の毛がつややかになる」

「健康になる」

 

と、さまざまな効果があるということで、

飲んでいた方も多いのではないでしょうか?

 

でもちょっと待って。

 

あなたが飲んでいるそのシリカ水、

もしかしたらまったく効果がないかも・・・?

 

実は、美容や健康に効果があるのは、

シリカではなく、その中に含まれる「ケイ素」だったのです!

 

シリカと混同されがちな「ケイ素」

 

本日は、シリカとケイ素の違い、

そして確実にケイ素を摂る方法をご紹介します。

シリカ水ってなに?

シリカ水ってなに?

シリカとケイ素の違いについてお話しする前に、

まずはシリカ水についておさらいしたいと思います。

 

つい最近一世を風靡した「シリカ水」

どんなものか、ご存知ですか?

 

シリカ水とは、その名の通り、

シリカ(SiO₂)が溶け込んだミネラルウォーターのことです。

 

シリカとはミネラルの一種で、

これを摂ることで様々な健康・美容効果が期待できると言われています。

 

一体どのような効果があるのか、ご紹介したいと思います。

シリカに期待される効果(1)肌老化防止効果

シリカは、お肌の真皮に含まれるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸

などの結びつきを強くし、ほどけないようにしてくれます。

 

それにより、お肌のハリや弾力をキープし、

老化によって起こるしわやたるみなどの老化防止に効くと言われているのです。

シリカに期待される効果(2)髪や爪をすこやかに保つ

シリカは肌だけでなく、にも存在しています。

 

シリカが不足していると、

髪がパサパサになってしまったり、爪が割れやすくなってしまいます。

 

十分な量のシリカを摂ることで、

髪の毛がつややかになり、爪も丈夫になると言われています。

シリカに期待される効果(3)血管を強くする

シリカによって期待できるのは、

見た目に対する効果だけではありません。

 

体の健康にも、大きくかかわっています。

 

そのひとつが、「血管」

シリカは、血管の内皮細胞を構成している成分のひとつです。

 

傷んだ血管を修復したり、新しい血管を再生するといわれています。

 

血管を丈夫にすることで、

様々な病気の予防効果が期待されています。

シリカに期待される効果(4)骨を丈夫にする

シリカがもたらす健康効果はそれだけにとどまりません。

 

シリカは、にも含まれています。

骨の中のカルシウムやマグネシウムを接着剤のように結び付けるのが、

シリカのはたらきです。

 

そのため、骨の中のシリカが十分にあるほど、

骨密度が高くなり、骨が丈夫になると言われています。

 

中には、「カルシウムを摂取するよりも効果的だ」という意見もあるほど。

 

それほど、シリカの骨に対する影響は大きい、

ということが分かります。

これらはシリカによる効果ではない?!

このように、さまざまな美容・健康効果が期待されている「シリカ」。

 

しかし、正確に言うとこれらは

シリカによる効果ではありません。

 

「え、どういうこと???」

 

混乱させてしまったかもしれませんね。

 

実は、これらの効果は、シリカではなく、

「ケイ素」による効果だったのです。

シリカではなく「ケイ素」が重要?

詳しくご説明しますね。

 

シリカは、別名「二酸化ケイ素(SiO₂)」と呼ばれています。

 

つまり、「酸素(O₂)」と「ケイ素(Si)」がくっついてできた化合物「 シリカ」なのです。

 

お肌をキレイにしたり、

髪の毛や爪を丈夫にしたり、

血管を強くしたり、

骨を丈夫にしてくれるのは、

 

シリカ(SiO₂)ではなく、それに含まれるケイ素(Si)の効果、ということです。

そのシリカ水、ケイ素はどのくらい入ってる?

つまり、せっせとシリカ(SiO₂)を摂取したとしても、

「その中にケイ素(Si)は一体どれだけ入っているの?」

ということに着目してほしいのです。

 

言い換えると、「酸素(O₂)」を取り除いたときに、

「Si(ケイ素)」はどれだけ残るのか、ということです。

 

シリカ水を愛飲している方の中には、

ここでだまされてしまっている方がとても多いのが現状。

 

これについてわかりやすくご説明しますね。

 

たとえば、シリカ水に「シリカ100mg含有」と書いてあったとします。

 

シリカ(SiO₂)の含有量が100mgだとしたら、

そのうちの半分以上は「酸素(O₂)」です。

 

つまり、100mgのシリカのうち、

ケイ素の量は酸素を差し引いた「50mg以下」だということ。

 

シリカが100mgなのはたしかに事実ですが、

そのうちの有効成分であるケイ素はほんのわずかです。

 

シリカの表示量を信じていた方にとっては、結構ショッキングな真実ですよね…。

ほとんどのシリカ水には「ケイ素の量」は書かれていない!

「それじゃあ、どうしたらケイ素の含有量がわかるの?」

 

と気になる方も多いかもしれませんね。

 

しかし、残念ながら、

ケイ素の量が書いてあるシリカ水はほとんどありません。

 

「ケイ素40mg含有!」と書くよりも

「シリカ100mg含有!」と書いた方が、

同じことを言っているとしても、たくさん入っているように感じますよね?

 

そのため、どこのメーカーも、ケイ素の含有量ではなく、

シリカの含有量で表記している場合が多いのです。

 

また、シリカ100mgのうちケイ素の量は「半分以下」と前述しました。

 

「以下」なので、50mg近く入っていると期待してはいけません。

せいぜい30mgくらい入っていれば合格、と思った方が良いかもしれません。

一日に摂るべきケイ素の量はそのくらい?

そもそも、ケイ素は一日どのくらい摂るべきなのでしょうか?

 

一般的に言われるのは「40mg」ですが、

これは、健康効果を期待するなら「最低でも」40mgということであって、

美容目的で考えると、この量が十分であると言うのは難しいでしょう。

 

基本的に、

栄養素というのは、内臓などの健康に直接関係する器官に優先的に運ばれます。

 

お肌や髪の毛など、命に直接関係していない部分には、

栄養素の配給があとまわしになってしまうのです。

 

そのため、最低限の量では、劇的な美容効果を期待することは難しいと考えられます。

 

健康効果という点で言っても、最小摂取量の40mgでは、

明確な効果が期待できるとは言えません。

 

中国やインドでは、一日平均14~200mgという、

多くのケイ素を摂取していると言われますが、骨の障害が非常に少ないようです。

シリカ水よりもサプリメントがおすすめ?

シリカ水よりもサプリメントがおすすめ?

ケイ素の摂取について考えた時、

「シリカ水を飲む」という選択肢を一番に思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

 

しかし、十分なケイ素を摂りたいなら、

シリカ水以外を選択肢に入れても良いかもしれません。

 

いくらシリカ水とはいえ、ミネラルウォーターに含まれているケイ素の量は、

たかが知れています。

 

おすすめなのは「サプリメント」

 

稲などの植物から抽出した固形のサプリメントの場合、

十分な量のケイ素が濃縮されています。

 

また、サプリメントの場合、

しっかりとケイ素の含有量が表記されていることも多いです。

 

効果にこだわるという方は、シリカ水ではなくサプリメントを選んだほうが

良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

本日は「ケイ素」の裏事情についてお話ししました。

 

今まで知らなかった事実に驚いてしまった方も多いのではないでしょうか?

 

もちろん、シリカ水が悪いというわけではありません。

味が好きで飲んでいるという方は、シリカ水を飲むのも良いかもしれません。

 

しかし、明確な効果を期待したいなら、

サプリメントを選ぶという選択肢もぜひ考慮に入れてみてください。

 

賢く選んで、5年後も10年後も変わらない美しさを保ちましょう。

 

<参考URL>

・シリカ100選 https://silica-sui-keiso.com/

・水ラボ https://ysgv.jp/waterlab/1631

・極天然水 http://kiwami-water.jp/silica/silica1

・iHerb  https://jp.iherb.com/

 

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