美肌とクレンジングの関係

最終更新日:
美肌とクレンジングの関係

女性の憧れである「美肌」は、どのようにして作られるのでしょうか。美肌を手に入れるには様々なプロセスがあるのですが、中でも最近注目されているのが「クレンジング」です。

自分の肌に合った正しいクレンジングをすることが美肌作りに密接に関わってくるということなのです。なんとなく、落ちるから、と選んでしまいがちなクレンジング。憧れの美肌を手に入れるためにも、今のクレンジングが自分に合ったものなのか見直してみてはいかがでしょうか。

クレンジングの基本とは

ところでみなさんは、クレンジングの印象ってどのようなものですか?

私はそもそもクレンジングが大嫌いでした。クレンジング、面倒ですよね。

大人になってお化粧を始めてから毎日の日課となり、今まで一体何回行ってきたのか・・・。せっかく造り上げた顔を毎日元に戻す、こんなストレス作業はないというほど、筆者は毎日げんなりしながらクレンジングをしていました。せっかく組み立てたレゴのお城を毎日夜にはぐちゃぐちゃに壊して、また次の日の朝には「さぁもう一度昨日と同じお城を作ってください」と言われることと同じです。

せっかく作ったのに・・・そして数時間後にはまた同じの作るのに・・・という気持ちに苛まれながらの作業、それがまさしくクレンジングなのです。しかし、この誰もがきっと面倒で仕方ないと思っているクレンジングが、実は美肌を作るためにとても重要だということをお伝えしていきます。

美肌ってどんな肌のこと?

美肌ってどんな肌のこと?

まず、目指すべき「美肌」の定義について考えてみたいと思います。よく雑誌やテレビ等で

もよく見かける「美肌」という単語ですが、美肌とはそもそもどういう肌なのでしょうか。

読んでその通り「美しい肌」ということになりますが、私たちは本能的にどのような肌を

見たときに「美肌」だと思うのでしょうか。

条件1「キメが細かい」

「キメ」は「肌理」という字を書きます。肌には、編み目を作るように細い線がたくさんあり、その細い線は溝でできていて、溝で囲まれた平らな部分とその他に毛穴があります。これらの状態を肌理と呼んでいます。そして溝の部分を「皮溝」、溝で囲まれた部分を「皮丘」、毛穴を「毛孔」と呼びます。肌理が整った肌とは、この皮溝、皮丘が整然と並び、毛孔が目立たない肌のことを言います。

よく、美容グッズの通信販売の番組などで、肌の状態のbefore・afterで、荒れた肌、綺麗な肌の比較を行っていることがありますが、afterとしてよく取り上げられるような、皮溝がより細く、皮丘のきれいな三角形、四角形が、きれいに規則正しく並んだ状態が、「肌理の細かい」状態と言えます。

ただ、肌理の細かさは持って生まれたもので人それぞれ異なります。よって、細かくすることは難しいですが、規則正しくならべることは、スキンケアや生活習慣を見直すことで可能です。

条件2「毛穴が目立たない」

女性の顔の肌悩みのトップと言える「毛穴の目立ち」。毛穴が目立ってしまう原因は皮脂にあります。過剰な皮脂が角栓となって詰まる、また、参加して黒ずむなどして、毛穴が広がり至近距離ではなくても分かるくらい目立ってしまうのです。美肌となるためにも、「毛穴レス」な肌を目指しましょう。

毛穴が目立たないようにするためには、正しいクレンジング、洗顔、スキンケアを心がけることが大切です。

条件3「透明感がある」

女優さんやモデルさんのような、透き通ったような透明感がある肌、憧れますよね。「透明感がある」というのはどのような肌なのかというと、余計なくすみ、しみ、そばかす、クマ等が無く、モチモチプルプルに潤っているような肌であり、この透明感があることも、美肌であることの条件かと思います。

条件4「油浮きがない」

油浮き、通称「テカリ」に悩む女性は多いのではないでしょうか。最近ツヤのある肌がブームですが、ツヤとテカリは似て非なるもので、顔全体のツヤは、健康的で若々しいような印象を与えますが、鼻やオデコのテカリは不衛生な印象を与えてしまいます。油浮きがない肌も美肌の条件であると言えるでしょう。

条件5「ニキビや吹き出物がない」

ニキビや吹き出物がある肌も美肌とは言えません。肌がどれほど綺麗でも、大きなニキビ一つでもがあるとどうしてもそこに目が行ってしまい、こちらもテカリ同様、不衛生な印象を与えてしまいます。食生活、睡眠、運動などで新陳代謝を促進させて、肌のターンオーバーを促し、ニキビや吹き出物のない肌を目指すことが美肌への近道です。

 

クレンジングの大切さ

こうした美肌の条件をそろえるには、生活習慣を見直して、質の良い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動をすることで体の内側から綺麗になることはとても大切なのですが、実はクレンジングを見直すことも、美肌へと密接に繋がっているのです。

その理由として、化粧水、乳液、美容液などの、お肌に「与えるケア」ももちろん大切なのですが、それには、クレンジング、洗顔の「落とすケア」が完璧にできていないと意味がありません。

毎日のお化粧や、外気中の塵やホコリ、排気ガス等で、一日出かけて帰ってきた肌には多くの汚れが溜まった状態です。そして次の日にはまた化粧を重ねることになるので、一日の汚れはその日にしっかりと落とすことが大切なのです。もし自分の肌に合っていないクレンジングをし続けて、汚れが残った状態のまままた化粧をしていると、その落としきれなかった汚れが少しずつ蓄積して、肌のくすみ、毛穴の広がり、ニキビや吹き出物などの原因となってしまい、美肌から遠ざかってしまうのです。

 

美肌を育てるためには、正しい「落とすケア」を身に着けることがとても大切なのです。

 

それでは自分の肌に合った正しいクレンジングを行う前に大前提として守るべきことを以下の通りまとめました。

①メイクはその日のうちに必ず落とすこと。

前述の通りで、朝メイクをしてそのまま落とさずに寝てしまうと、肌は酸化したメイクと皮脂にまみれ、劣悪な環境を強いられます。長時間のメイクは、乾燥や肌トラブルの原因になってしまいます。帰宅したら、どんなに疲れていて眠くても、必ずメイクオフする習慣を身につけましょう。

②クレンジング・洗顔をする前に手を洗うこと。

せっかく洗顔をするのに、手に色々なバイ菌がついた状態で洗ってしまっては、そのバイ菌を顔に塗り広げることになってしまいます。しっかりと手を洗い、清潔なタオルで拭いてから洗顔を始めましょう。

③先にポイントメイクをオフする

油分の多い口紅、ウォータープルーフのマスカラ、アイラインなどは、普通のクレンジング剤では落としにくく、ベースメークと一度に落とそうとすると、こすりすぎてしまい肌を傷めます。口紅やマスカラの汚れが、顔全体に広がるのもよくありません。そして一度肌に移った汚れをまた落とそうとゴシゴシすると余計な摩擦を与えてしまいます。
まずはポイントメイク落としを使って、落ちにくいメイクは先にオフしておきましょう。ポイントメイク落としは、リキッド状のクレンジング剤をコットンに含ませて使います。ウェットシートタイプもあります。ウォータープルーフマスカラ等は落としにくいので、肌にコットンを数秒間当て、ふやかしてから拭き取りましょう。汚れが残りやすいまつ毛の根本は、綿棒も使うと落としやすいです。ここで一度落としておくと、後々顔全体をクレンジングするときに、肌に余計なストレスを与えずに洗い上げることができます。

④メイクを落とす順番

クレンジングの順番は、

 

オイリーなTゾーン → フェイスライン → 口元目元

という順番で落とすのが理想です。長時間、ゴシゴシ摩擦することによる皮脂を取りすぎは、乾燥肌の原因になるので注意が必要です。
皮膚の薄い目のまわりはとくに、ササっと終わらせるようにしてください。

⑤十分にすすぐこと

すすぎが不十分で、肌にクレンジング剤が残っていると、肌への負担になってしまいます。すすぐときは熱いお湯や冷たい水ではなく、程よいぬるま湯で念入りに行いましょう。

クレンジングの成分、テクスチャーは何がいいの?

クレンジングの成分、テクスチャーは何がいいの?

一言にクレンジングと言っても実に様々な種類があり、売り場でもクレンジングコーナーだけでかなりのスペースを使っているお店が多いです。

一人ひとりそれぞれ肌質も違いますので、自分がどのような肌質なのか(オイリー肌、乾燥肌、混合肌等)をチェックし、また、メイクの箇所や濃さによってクレンジングを使い分けると、肌に負担の無い効果的なクレンジングを行うことができます。

方法1「オイル」

クレンジングオイルは洗浄力が強く、「しっかりメイク」「バッチリメイク」の方におすすめです。メイクは油性の汚れであり、同じく油性のクレンジングオイルは、メイクや皮脂汚れをしっかり落としてくれます。オイリー肌の人におすすめです。

方法2「リキッド」

水ベースのクレンジングで、さっぱりした洗いあがりと、ぬるつきが少ない触り心地

が特徴。汚れをしっかり落とすことができるので、「しっかりメイク」の方でオイリー肌の方にお勧めです。一方、乾燥肌、敏感肌の方には合わない場合もあります。

方法3「クリーム」

使い心地が優しく、普段のナチュラルメイクを落とすのに向いています。しっかりメイクのときは落ち切らない場合もあるので、濃いメイクを落とすためのオイルやリキッドと両方持っておくと良いでしょう。乾燥肌や敏感肌の方でも安心して使えます。

方法4「ジェル」

さっぱりとした使い心地で、ぬるつき、べたつきが嫌な方にお勧めです。比較的お肌のトラブルが少ない普通肌の人や、混合肌、オイリー肌の人にお勧めです。

方法5「ミルク」

お肌への摩擦を防ぎ、しっとりとした洗い上がりになります。しっかりメイクを落としきるにはややクレンジング力不足かもしれません。ベースメイクを落とす場合や、全体

的にナチュラルメイクの方なら効果的です。乾燥肌や敏感肌の人にお勧めです。

方法6「アイメイクリムーバー」

ウォータープルーフマスカラやトップコート等、重ね付けをたくさんしているまつ毛のメイクはなかなか落ちないので、頬や顔全域に使うクレンジングと別に、アイメイク専用のリムーバーでしっかりと落とすことが大切です。クレンジングを始めるときは、前述の通りまずアイメイクや口紅などの濃いメイク箇所を落としてからにしましょう。

方法7「クレンジングシート」

どうしても時間が無いとき、旅行先、眠気に負けそうになったときの頼もしい味方がクレンジングシートです。ウェットティッシュのように、さっと取り出してパパっと

拭いておしまいにできます。ただ、強いクレンジング成分を含んでいるものが多いので、どうしても仕方ないときのみの利用にして、普段は他のクレンジングを使うことを

お勧めします。

まとめ  美肌になるための心得

まとめ  美肌になるための心得

仕事などでなかなか早く帰宅できない、毎日子育てで忙しい、等の理由で、毎日規則正しい生活を送り、質の良い睡眠、バランスの取れた食生活、適度な運動、を全て実行するというのはなかなか現実問題難しいことであり、そうすることが良いことはもちろん分かってはいるのだけど、女優さんやモデルさん、美容部員などでもない限り、肌のケアを第一優先にして生活を送ること自体、現代社会を生き抜く女性にとっては難しいことであるのは、承知しています。

よって、美肌への道のりは簡単ではないように感じますが、それでも、毎日の「クレンジング」は、皆どんなに面倒でも日課になっていることではないでしょうか。

筆者も冒頭で記した通り、クレンジングは大変面倒な作業だと思っていましたし、女性は皆そう思っているのではないかと思うのですが、落とさないと翌朝気持ち悪い上に、肌にものすごい負担が掛かるのは皆分かっているので、どんなに面倒でも皆クレンジングをしていて、それが当たり前になっているのです。

であれば、毎日の日課であるクレンジングでいかに肌の負担をなくし、肌を美肌に導くための何かができるのであれば、それが忙しい毎日にとって一番負担が少なく、実は一番簡単だったということになります。面倒なクレンジングを少し見直すことが、実は一番の近道だったということになります。

 

毎日ウォーキングする。毎日10時までに寝る。毎日野菜をこのくらい食べる。

このような目標を立てることは素晴らしいことですし、続けられればベストなのですが、なかなか難しいという場合は、毎日必ずしているクレンジングを見直して、あなたの肌に一番合った方法で、一番肌への負担の少ない方法で、肌を少しでも美肌に近づけることから、始めてみませんか。

 

 

参考文献

https://hadalove.jp/use-cleansing-oil-378

https://hadalove.jp/liquid_cleansing-1251

https://hadalove.jp/choice-cleansing-1890

http://www.nikibi-tankikan.com/beautiful.html

掲載日:
最終更新日:

CATEGORY