美容成分の浸透が段違い！エレクトロポレーションって？
最近話題のエレクトロポレーション。「効果はありそうだけど具体的にどんな悩みに効くの？」「他の施術とさほど変わらないのでは？」という疑問をお持ちの方も多いはず。
そこで今回は、エレクトロポレーションについて、施術の内容や対応できるお悩み、他の施術との違いについて徹底解説します。
エレクトロポレーションとは
ここでは、エレクトロポレーションとは一体どんな施術なのかをわかりやすく解説します。
どんな施術を指すの？
エレクトロポレーションとは、簡単にいえばお肌のバリア機能を一時的に弱めてできた細胞の穴から美容成分を導入し、お肌の奥まで浸透させる施術です。
お肌には、バリア機能というものが備わっています。これは、お肌の角層のプラスイオン、顆粒層のマイナスイオンが反発しあってできた電気の膜がお肌を守ってくれる機能のことを指します。
この機能があることで異物や細菌からお肌が守られているのですが、反対に美容成分なども浸透しにくい状態になっています。そのため、このお肌のプラスイオンとマイナスイオンのバランスを一時的に崩して、細胞間に微細な隙間を作るのがエレクトロポレーションの最大の特徴です。
まず専用機器で電流を流すことによってお肌の細胞間に微細な隙間を作り、その隙間から美容成分をお肌の奥まで浸透させるという手順で行います。
どんなお悩みに効果的？
エレクトロポレーションでは、さまざまな美容成分をお肌に届けることができます。したがって多くのお悩みにアプローチし、その改善が期待できる点が大きな特徴です。シミやニキビ跡、そばかす、肝斑、乾燥と乾燥によるしわ、ニキビ、毛穴開きなどの改善や、ハリや弾力アップも叶うとされています。
それぞれのお悩みに対して改善が見込めるとされる主な美容成分を見ていきましょう。
・シミやニキビ跡、そばかす
できてしまったシミにはもちろんのこと、シミの予防にも効果的であるとされているのがトラネキサム酸やビタミンC。
特にトラネキサム酸は、プラスミンというタンパク質分解酵素の働きを抑えます。プラスミンは、シミの色素のメラニンをつくり出す細胞である、メラノサイトを活性化します。つまり、このプラスミンという分解酵素の働きを抑制することでシミの生成が抑えられる、という仕組みです。美白にも効果があるといわれています。
他にも、プロテオグリカンという美容成分も紫外線からお肌を守るためシミに効果的であるとされています。
・肝斑
肝斑にも、シミと同じようにトラネキサム酸の使用が効果的です。
肝斑もメラノサイトの活性化が引き金となることが多いため、その活性化に関わるプラスミンを抑えることで肝斑の改善が期待できます。
・乾燥と乾燥によるしわ
乾燥からお肌を守る役割を果たすのがプロテオグリカンとマンガンサレンです。プロテオグリカンは、コラーゲンの生成を促進すること、高い保水能力を保持することから乾燥防止に役立ちます。マンガンサレンは、お肌のバリア機能強化によって乾燥からお肌を守ります。
・ニキビ
乾燥や胃腸の荒れなどを起因としたお肌のバリア機能の低下や、外部からの刺激などによってお肌に炎症が起こってできるニキビ。
乾燥には、前にご説明したように、プロテオグリカンやマンガンサレンが効果的です。
加えて、炎症を抑える役割を果たすのがグリチルリチン酸です。グリチルリチン酸は、炎症を起こすよう伝える物質の命令伝達を阻害します。したがって、炎症を抑え、ニキビの鎮静が期待できます。
・毛穴開き
毛穴開きの改善が期待できるのが、グリシルグリシンです。
グリシルグリシンは、アミノ酸であるグリシンが2つつながったもので、お肌のターンオーバーを促します。毛穴開きは、乱れたターンオーバーが大きな原因です。そのため、お肌のターンオーバーを促すこのグリシルグリシンを用いることで毛穴開きの改善が期待できます。
・ハリや弾力アップ
ハリや弾力アップが期待できる成分がプラセンタ。
プラセンタは、もともと胎盤という英単語で、胎児を育てるための胎盤に含まれる栄養をそのままエキスとして抽出しています。プラセンタは、細胞の分裂を促すことでお肌の代謝を上げると知られています。その結果、お肌にハリや弾力を生み出してくれるのです。
他の施術との違い
ここまでエレクトロポレーションの仕組みについて詳しく見てきましたが、美容に詳しい方の中には他に似た施術があると気が付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでここでは、類似する他の施術とエレクトロポレーションがどのように異なるのかについてご説明していきます。
メソセラピーとの違いは？
メソセラピーは、注射を使って有効成分を注入する施術全般を指します。脂肪溶解注射を指すことが多いですが、美容成分を注入するメソセラピーも存在します。
メソセラピーは注射針で直接お肌に穴を開けるため、内出血、腫れなどの症状が出る場合もあります。エレクトロポレーションは電気を流すことでお肌の細胞に穴を開けるため、内出血や腫れの恐れがないという点が違いです。
イオン導入との違いは？
イオン導入とエレクトロポレーションはどちらも電気の力を利用して美容成分をお肌に届けるという点ではとても似ている施術といえるでしょう。
イオン導入とエレクトロポレーションで大きく異なっている点は、届けることのできる美容成分の種類です。イオン導入では、美容成分をイオン化してお肌に浸透させます。そのため、浸透させることができるのはイオン化できる美容成分のみに限定されています。一方のエレクトロポレーションは美容成分を選ぶことなく届けることができ、その浸透率も約30倍であるとされています。
まとめ
エレクトロポレーションがどのようなものか、ご理解いただけたでしょうか。
エレクトロポレーションが対応できるお肌のお悩みは多岐にわたります。もちろん既にお悩みがある方にもおすすめですが、シミを予防したい方やアンチエイジングをしたい、という方にもおすすめです。皮膚に疾患のある方や持病のある方は受けられないこともあるようなので、まず受診、相談してみることを推奨します。
興味のある方は、是非カウンセリングを受けてみてください。エレクトロポレーションを通してお肌の変化が楽しめると思いますよ。
