【医師監修】ハイドロキノンの使用は注意が必要?使用する際の心得とは

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効果がパワフルな分、副作用やデメリットも

効果がパワフルな分、副作用やデメリットも

もともと薬として使われているハイドロキノン。

 

効果が強いものには必ず「副作用」「デメリット」が伴います。

 

ハイドロキノンを使用する前に、まずはそういったマイナス面も把握しておく必要があります。

デメリット(1)酸化しやすくて不安定

ハイドロキノンのデメリットとして、まず「酸化しやすい」という点が挙げられます。

 

ハイドロキノンは、気温・光・酸素・時間の経過などの影響を受けやすく、簡単に酸化してしまいます。

 

また、ハイドロキノンが酸化すると「ベンゾキノン」という物質に変化し、ベンゾキノンはとても刺激が強い物質なので、お肌にとって負担となってしまいます。

 

デメリット(2)高濃度で使うと「白斑」の可能性も

クリニックなどで処方されるハイドロキノンの濃度は、約5パーセント。

 

この程度の濃度ならあまり心配する必要はありませんが、これよりもさらに高濃度のハイドロキノンを使用することで、最悪の場合「白斑」「色素沈着」が起こってしまうこともあります。

 

日本製の化粧品でそこまで高濃度のハイドロキノンは販売されていないはずですが、海外から輸入したハイドロキノンのクリームは濃度が高いこともありますので、厳重な注意が必要です。

 

デメリット(3)日焼け止めの併用が必須

前述の通り、ハイドロキノンはとても酸化しやすい物質。

 

特に注意すべきは「紫外線」です。

 

ハイドロキノンを塗ったまま紫外線を浴びたことで、ハイドロキノンが刺激物質に変わってシミが余計に濃くなってしまうこともあります。

 

そのため、ハイドロキノンを使用する際は、必ず紫外線対策を行う必要があります。

 

ハイドロキノンを使用する前に覚えておきたいこと

ハイドロキノンを使用する前に覚えておきたいこと

このように、ハイドロキノンには様々なデメリットやリスクはありますが、美白効果が優れているということはたしかです。

 

「多少のリスクを負ってでも、ハイドロキノンを使ってみたい!」

 

という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そういった方のために、ハイドロキノンを使用する際の「心得(こころえ)」についてをお話ししたいと思います。

心得(1)医師に処方してもらうのがベター

ハイドロキノンを使用する際は、化粧品という選択肢もありますが、できればお医者さんに処方してもらった方がベターです。

 

病院で処方してもらった場合、お医者さんから使用法などの注意点を詳しくアドバイスしてもらうことができますし、定期的に通うことで経過などを診てもらうこともできます。

 

なにか異変があったときにすぐに相談できるというのも大きなメリットです。

 

心得(2)高SPFの日焼け度めを使用する

先ほども述べた通り、ハイドロキノンは紫外線に対して大変不安定な特徴があります。

 

そのため、ハイドロキノンを使用は夜だけにしておいたほうが安全でしょう。

 

もし日中も使用するという場合は、日焼け止めの使用が必須です。

 

また、SPF10などの数値が低い日焼け止めではなく、紫外線防御効果の高い日焼け止めを使用するのがおすすめです。

 

心得(3)他に選択肢がないか考える

ハイドロキノンの美白効果が高いのはたしかですが、ハイドロキノン以外の美白ではダメなのか、視野を広げて見てみることも必要です。

 

ハイドロキノン以外にも、コウジ酸フェニルエチルレゾルシノールなど、様々な美白成分があるので、そういったものを考慮に入れてみるのも良いかもしれません。

 

また、レーザーによるシミ治療という選択肢もあります。

 

濃いシミにも対応しているので、本当にお悩みの方はクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

本日は「ハイドロキノン」の特徴と注意点についてお話ししました。

 

ご使用を検討されているという方は、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

また、ハイドロキノンをご使用される際は、一度お医者さんに相談してみると良いかもしれません。

監修医師プロフィール

監修医師プロフィール

エルムクリニック広島院

院長/副総院長 佐藤 亜美子

 

[経歴]

2008年 広島大学医学部医学科卒業

広島赤十字・原爆病院、広島市立広島市民病院、中国労災病院にて医師として勤務

2014年4月 美容皮膚科エルムクリニック広島院 勤務

2018年1月 美容皮膚科エルムクリニック広島院院長就任

 

[所属学会・資格]

日本美容皮膚科学会会員

日本整形外科学会会員

ジュビダームビスタ認定医

ボトックスビスタ認定医

日本化粧品検定1級取得

 

[クリニック]

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