【医師監修】シワの原因と予防の基本!大切なのはスキンケアと生活習慣
「シワってなんでできちゃうの? 予防できないかしら?」
顔にあるシワは、印象にも関係するので気になりますよね。顔を見られたときに、実年齢よりも若く見られると嬉しいという人の話は決して珍しくありません。シワがあると老けたイメージを与えがちなので、シワを防ぐ方法があれば取り入れたいですよね。
実は、シワには予防方法があります。シワにはいくつかの原因があって、その原因に合わせた予防法をとることで、シワができにくい状況を作ることができます。今回はそんなシワの予防方法を、スキンケアと生活習慣にわけてご紹介します!
皮膚にシワができる仕組み
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層からできています。
表皮は最も外側の皮膚組織です。バリア機能や保湿機能があり、全身を覆うことで身体を守っています。
真皮は表皮の下にある皮膚組織です。真皮層にはヒアルロン酸、コラーゲンなどがあり、肌の弾力やハリなどを司っています。
皮下組織は真皮の下にある皮膚組織です。多量の皮下脂肪からできていて、クッションのようにして表皮と真皮を支えています。
皮膚組織が正常に機能していると、キメの整った肌が保たれています。でも、何かの要因で機能が乱れたり低下したりすると、キメが乱れます。キメが乱れたところに溝ができ、その溝が深く刻まれたり、隣あった溝とつながったりすることで、シワとなって目立ってくるのです。
3つのシワとその原因
シワができる原因は大きくわけて3つあります。まずはシワの原因を知ることで、適した予防法を取れるようになりますので、ここで3つの原因をしっかり押えておきましょう。
「乾燥ジワ」ができる原因
乾燥が原因でできたシワを「乾燥ジワ」と言います。シワができる最も大きな原因は2つあり、その1つが乾燥です。
皮膚が乾燥すると、カサついてキメが乱れてきます。乾燥した肌はバリア機能が低下して、さらに乾燥する悪循環に陥ります。正常に機能できない肌は、乱れたキメを修復できず、溝が生まれ、それがシワになってしまうのです。
なお、乾燥は、シワだけでなく、シミ、くすみ、たるみなど、様々な皮膚トラブルにも大きく関係しています。整った皮膚をキープするには、乾燥を防ぐことが不可欠と言えます。
「紫外線ジワ」ができる原因
紫外線が原因でできたシワを「紫外線ジワ」と言います。先ほどシワができる大きな原因は2つあり、その1つが乾燥だとご説明しましたが、残る1つの原因が紫外線です。
紫外線を浴びた肌は皮膚細胞を守ろうとして活性酸素を発生します。この活性酸素が多くなり過ぎてしまうと、肌は酸化して、老化がはじまり、シワへとつながってしまうのです。
紫外線も、乾燥と同様に、シワだけでなく、シミ、くすみ、たるみなどの様々な肌トラブルに影響しています。皮膚組織が正常に機能するためには、紫外線ダメージを受けないように心がける必要があると言えます。
表情ジワができる原因
笑ったり怒ったりといった日頃の表情の積み重ねでできるシワを「表情ジワ」と言います。日常的な何気ない表情でできる皮膚の動きが、固定化されてシワになったものを指します。
例えば20代の肌は、うるおいや弾力があり、日常的な表情でできた溝でもすぐに元にもどるこができます。ですが年齢を重ねると、うるおいや弾力は少なからず劣ってくるので、溝が元に戻る力も20代のときのようにはいかなくなり、溝が固定化してシワになるわけです。
表情ジワは、日頃の何気ない表情の癖が積み重なってできたシワと言っても良いでしょう。
3つのシワの基本的な予防方法
先ほどは、「乾燥ジワ」「紫外線ジワ」「表情ジワ」の3つのシワの原因をご説明しました。シワを予防するために大事なことは、それぞれのシワの原因を封じることです。ここでは、各シワの予防法をご紹介します。
どれも今日からすぐにでもできる基本的なものばかりですので、押えておきましょう。
乾燥ジワの予防法
乾燥ジワの原因は乾燥です。予防法としては、肌を乾燥させないために保湿ケアを行うことが重要になってきます。
保湿成分の入った化粧水や美容液などで、保湿ケアを行うようにしましょう。大切なことは、毎日ケアすることです。
保湿するというと、水分を補うことだけに一生懸命になりがちですが、実は肌の保湿機能を維持するには、油分を補うことも大切です。
洗顔後に1滴のオイルを肌になじませてから化粧水を塗る、乳液やクリームを使うなどして、皮膚に適度の油分がある状態をキープしましょう。そうすることで、うるおいを保ちやすい肌に導くことができます。
なお、保湿ケアは、シワだけでなく、シミ、くすみ、たるみなど、肌の様々なトラブルを防ぐためにも不可欠で基本的なケアです。シワ以外の皮膚トラブルでも悩まないように、日々の保湿ケアを心がけましょう。
紫外線の予防法
紫外線ジワの原因は紫外線です。予防法としては、肌が紫外線を浴びないようにすることが重要になってきます。日焼け止めや帽子、サングラスなどを使って、紫外線の影響を行けないように工夫をしましょう。
紫外線は、時期によって量に違いはありますが一年中降り注いでいます。屋内にいても、屋外の紫外線が入ってくることは多々ありますので、紫外線ケアは日常的に意識しておくことが大切です。
使う日焼け止めは、製品機能のレベルを現すSPF値、PA値が高ければ良いということはありません。季節、肌の状態、外出時間帯などを踏まえて、適度の日焼け止めを使うようにしましょう。散歩や買い物などの日常的な外出であれば「SPF20、PA++」でもケアできます(日本化粧品工業連合会「紫外線防止用化粧品と紫外線防止効果」より)。
※紫外線には「ビタミンDの生成」という良い作用もあります。ビタミンDは、、カルシウムの吸収や代謝を上げて、丈夫な骨を作るために必要な栄養素です。骨粗鬆症のリスクを高めてしまう懸念があるので、過度に紫外線を避けた生活はしないようにしましょう。
表情ジワの予防法
表情ジワの原因は、日頃の表情による皮膚の動きにあります。予防法としては、癖になっている表情を控えるということです。
大切なことは、笑顔の表情からできる自然なシワは控えず、眉をしかめたり目を見開いたりするときにできる不自然なシワ(眉間や額)をできるだけしないように意識することです。
笑顔が人に与える印象は不快なものではありません。むしろ好ましいものとも受け取れます。しかし、眉をしかめたり目を見開いたりしてできるシワは、あまり好まれるものでもありません。
鏡を見たり、知人に確認してもらったりなどして、好ましく思われないような不自然なシワは控えるように意識しましょう。
シワ予防で押えてほしい生活習慣のポイント
実はシワの予防には、生活習慣の見直しも重要です。皮膚組織が正常に機能してシワができにくい肌を保つためには、身体の中から整えて、皮膚だけでなく身体全体が正常に機能することが大切だからです。
具体的に何に気を付けたら良いかご説明します。
食生活
食生活は、身体の機能を維持したり高めたりするための基本中の基本です。体調が整うことで、シワのできにくい整った皮膚を保ちやすくもなるので、偏りのないバランスの良い食事を摂るようにしましょう。
美肌にビタミン類が良いと言われますが、ビタミン類ばかり食べていても身体は健全には機能しません。肌の生成に活かされるタンパク質、細胞の再生や代謝をサポートするミネラルなど、様々な栄養素が皮膚にも関わっています。
睡眠
良質の睡眠をとることで、正常に機能する身体を維持することができます。
睡眠時間の長さや眠る時間帯に固執するよりも、大切なことは、深い睡眠をしっかりとれるようにすることです。ですから、照明や寝具などを使ってリラックスして就寝できるように工夫しましょう。
全身ストレッチ
血流を促し身体の機能を維持向上させるという観点から、全身ストレッチも有効です。
例えば全身ストレッチで血流が促されて体調が整うことで、便通が良くなるという事例があります。便秘と皮膚は関連性があるので、便秘が解消されることで肌荒れが改善されたというケースは珍しくありません。
肌荒れが改善されれば、皮膚機能も整ってシワができにくい状態に導くことができますので、ストレッチはシワ予防法にもおすすめと言えます。
シワの予防には生活習慣から見直すことが大事
シワができる仕組み、3つのシワの原因と予防法、生活習慣で押えてほしいポイントをご説明しました。
「乾燥」「紫外線」「表情」、3つの原因に合わせた予防法がありますので、それぞれに応じた方法でシワを予防しましょう。
スキンケアばかりにとらわれず、生活習慣を見直すことも忘れないでください。皮膚の機能を整えるためには、体調が整っていて身体全体の機能が正常に保たれていることが重要だからです。
スキンケアと生活習慣の双方でポイントを押えて、これからの日常生活にシワの予防法を取り入れてみましょう。
監修医師プロフィール
東京ブランシェクリニック
医師 鈴木 三奈
[ご挨拶]
私が美容外科美容皮膚科で働きたいと思ったきっかけは小さい頃から目の下にくまがあり、化粧でも写真でも写すと目立ってしまう顔立ちにコンプレックスを感じ、美容外科で目の下のふくらみとりの施術を受けて劇的に改善しすごく嬉しかった経験あります。
そんな感動を伝えたく目指しました。
美容外科、美容皮膚科医師として大切にしていることはお悩みは皆様違いますし、求められる仕上がりも様々です。
そのため丁寧なカウンセリングを心がけ、結果にこだわっています。
美容医療によって、患者さまが前向きにいきいきと過ごせるお手伝いさせていただければと思っています。
仕事のやりがいは最大限の結果をだし満足していただいたときは非常にやりがいを感じます。
リピーターさんがついてくださると信頼していただいていることにやりがいを感じます。
これからどういう美容外科医をめざしているかと申しますと、幅広い年齢層の方に末永く通っていただける美容クリニックを目指しております。
そのために最大限満足していただき、リーズナブルな価格で施術の痛みや腫れを最小限にして、最大限に結果をだすことを目指しております。
[保有資格・所属学会]
日本形成外科学会正会員
日本美容外科学会美容外科専門医
[クリニック]
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