【医師監修】「夏が終わると肌は5歳老ける」ってホント!?今すぐ“夏老け肌”を解決!
「夏が終わると肌は5歳老ける…」
実は、美容業界ではこの言葉が定番となっています。
その理由は、夏の過酷な環境。
体には食欲減退やだるさ、むくみなどのトラブルが現れますが、肌だってバテています。
強い紫外線、高い気温と湿度、室内での過度な冷房など、私たちをとりまいている環境は、肌にさまざまなダメージを与えています。
この状態を放置すると“肌老け”に!
自分の今の肌状態を知り、肌に合ったケアをいち早く始めて“老け”を回避しましょう!
夏の終わりの肌はどんな状態?
この時期の肌は、やはり紫外線によるダメージが出ている、
そう語るのはWOVEクリニック中目黒 総院長の髙瀬 聡子(たかせ あきこ)先生。
「まずはサンバーンやサンタンと呼ばれる、主にUV-Bによるメラニン反応です。
紫外線により皮膚が炎症を起こすことで赤くなり、結果、メラノサイトが活性化。
シミの原因であるメラニンを生成します。
一方、一年後から数年後など長期間にかけて出るダメージもあります。
UV-Aという波長の長い紫外線により、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸がダメージを受けて壊され、生成力が低下するため、自ら健やかな細胞をつくり出すことができなくなってしまうためです。
これは、シワやたるみなどエイジングにつながります」(高瀬先生)
また、紫外線だけでなく、他にも肌にダメージを与える要因が!
「温度や湿度も肌にダメージを与えます。高温多湿になると、皮脂や汗の分泌が加速してしまいます。
また汗のため、スキンケアをやってもやっても浸透しない、もしくは汗をかいているので水分が足りていると勘違いし、スキンケアをおろそかにする傾向になる場合もあります。
そのため、肌内部が渇き、表面が皮脂過剰でオイリーなインナードライ状態になる人が少なくありません。
これが続いてしまうと肌にもともと備わっている水分保持力が低下してしまい、乾燥やあらゆる肌トラブルにつながってしまいます。
さらに、冷房です。
皮膚温が冷えると、血管が収縮し、血液循環が低下して体全体のめぐりが悪くなり栄養不足に陥ります。
肌トラブルでいうと、短期的にはくすみや顔色の悪さ、長期的には肌の水分保持力が低下して乾燥する場合もあります」(高瀬先生)
聞けば聞くほど、肌にとって夏は過酷な環境下なようで…。
また、他にも
「紫外線を浴びると一時的に肌のターンオーバーが促進されるため、細胞が未熟なまま表皮に表れてしまいます。
そうすると表面は乾燥し、内側は乾いている状態が続いてしまいます。
これを放っておくと、肌表面ではキメが乱れてゴワつきを感じたり、肌内部ではエイジングが進行することになりますので、スピーディな対策が必要です」(高瀬先生)
これほどのダメージを受けているからこそ、ケアが急務なのです!
夏の終わりに“老け”を加速させないスキンケアのポイントとは
さまざまな肌トラブルにつながってしまう、夏の肌ダメージ。
まずは、自分の肌が今どんな状態かを見極めるのが大切です。
乾燥しているのはどの部分か?
オイリーになっていないか?
など、見たり触ったりしてわかる状態に加え、普段のお手入れに手抜きをしていないかなど、基本的なところも見直してみましょう。
加えて、高瀬先生は
「とにかく『肌に摩擦をかけない』ケアを意識しましょう。
バリア機能が落ちている状態なので、摩擦は炎症を促進してダメージを増長してしまいます」
と、お話してくれました。
アイテム選びと共に、お手入れのやり方も意識してみましょう。
次の項目では、先生が夏終わりに起こりがちなトラブルに合う対策を提案してくれました。
編集部おすすめのアイテムと共にご紹介します。
編集部が厳選!今から使いたい化粧品10選
先生のお話をもとに、今の季節からぜひ取り入れたいアイテムを編集部がピックアップしました。
自分の肌状態を分析し、まずは1品取り入れてみては?
1.ローションパック
「肌表面はオイリーで肌内部が渇いているインナードライ肌対策として、毎日5分程度で良いので続けるのがおすすめです。2週間続けたら、肌が変わってくるかも」(高瀬先生)
70枚 2,800円(税込)
ビタミン&ヒアルロン酸を含む約1本分の化粧水を、無漂白のパッドに含有。
ひたひたのパッドを乗せると角層のすみずみまでうるおいが浸み渡り、毛穴や色ムラの目立たない明るい肌に。
20枚入り 2,640円(税込)
高い浸透力と安定性を備えた独自ビタミンC配合の化粧水がたっぷりと含まれたシートマスク。
とろみのある化粧水がじんわりと肌に浸透し、みずみずしい仕上がりに。
爽やかなグレープフルーツの香りにも癒されます。
2.高機能乳液
「表面が乾ききっている場合は、水分だけを与えるのはNG。油分と水分のバランスを整えるため乳液を使って、肌のバリア機能を強化しましょう」(高瀬先生)
140ml 5,500円(編集部調べ)
複数の和漢植物エキスと発酵エキスを配合。自然の恵みを肌にチャージする乳液。
みずみずしいテクスチャーが肌にすっとなじみ、ふっくらと柔らかな肌に整えます。
天然アロマオイルの香りでリラックス。
80mL 7,260円(税込)
自然由来成分配合96%、ブレンド精油と植物オイルをリッチに配合した乳液。
さらに果実水をブレンドし、肌なじみのよさを実現しました。
ゴワついた肌にもすっと浸透し、ふっくらとした質感が復活します。
3.抗炎症対策の美容液
45ml 12,100円(税込)
5種類のビタミンC誘導体を配合した美容液。
高い浸透力で内側からふっくらとした肌へと導きながら、紫外線や汚染物質などから守る肌のバリア機能をサポート。
ドクターズコスメだから、肌が敏感な人でも安心です。
[医薬部外品] 40ml 9,350円(税込)
美白有効成分に加え、肌あれ有効成分も配合。
強い紫外線によってダメージを受けた肌にアプローチし、明るくキメ細やかな肌へと導く美容液です。
癒され度抜群のアロマティックハーブの香りは、お手入れが楽しみに!
4.角質ケアアイテム
「肌表面のゴワつきには、角質ケアが有効です。ただ、まだ肌が鎮静されていないときにスクラブなどのハードなケアはNG。ふきとり化粧水や角質ケア美容液などでターンオーバーを促進し、健やかな肌を目指しましょう」(高瀬先生)
30ml 5,500円(税込)
累計販売本数1,187万本※を超えるベストセラー。
はがすのではなく、角質のリズムに寄り添って肌のターンオーバーに働きかける“角質美容水”。
毎日使い続けることで、肌が輝き、なめらかになる実感を得られるはず。
※2023年6月末時点
200ml 4,500円(税込)
ゴワつき・ざらつき、古い角質によるくすみに働きかけ、同時にうるおいを与えるふき取りタイプの化粧水。
すっきりとした使い心地で、柔らかく一段トーンアップした肌へ。
ゴワ付きやすい肘やかかとなどのケアにも。
5.保湿美容液
30mL 3,960円
洗顔後すぐに使うことで水分をため込み逃がさない肌へと導く美容液。
ヒアルロン酸、セラミドなど肌がもともと持つ保湿成分を配合しているので、一体化するようになじんで、乾きづらい肌へと導きます。
80mL 8,800円(税込)
5種の植物エキスとヒアルロン酸の働きで、きめ細やかでメイク映えのするなめらか肌へ整える美容液。
みずみずしいテクスチャーと華やかなラディアントフローラルの香りが、お手入れを至福の時間にしてくれます。
クリニックで“夏老け肌”を土台から徹底レスキューする方法とは?
毎日のスキンケアでコツコツとダメージを残さないお手入れをすることも大切ですが、「夏の炎症で落ちてしまった肌、インナードライになってしまっている肌をしっかり土台から底上げしたい!」という方には、クリニックでの施術がおすすめです。
今、多くの美容のプロからも注目を浴びているのが「ウィンセル導入」。
「世界最小の水粒子が角層の水分量を上げながら、成分を導入するこの治療は、保湿と有効成分の導入を同時にできる美容機器。
非接触のため肌への負担がなく、敏感肌やアトピー性皮膚炎・肝斑などでこれまでクリニックでの治療が受けづらかった方でも、安心してシミやたるみなどのエイジング治療を受けていただけます」 (高瀬先生)
[ウィンセル導入の特徴]
・超微細な「水」を「肌に触れずに」行う施術のため、敏感肌や肌がゆらいでいる状態でも施術を受けられる。
・超微細な水が肌に浸透して留まり、高い保湿効果を得られる。
・肌悩みに合った有効成分がダイレクトに導入されるので、悩みの起きにくい肌へと導く。
・有効成分を含んだ美容液を塗布した後、機器の前に20分座っているだけなので、点滴など他の施術と同時に受けることができ、時短になる。
・針や電気などで肌に触れる施術とは異なるため刺激がまったくなく、ダウンタイムは無し。
・ウィンセルの料金:1回16,500円~22,000円
https://wove.jp/clinic/air.html
導入液は、髙瀬聡子先生が監修したグロスファクターが豊富な「ヒト脂肪由来幹細胞培養上清液」と高濃度の中性ビタミンC「アヴロCエッセンス25」の2種類。
「目的や肌状態に合わせて導入することが可能です」と、高瀬先生。
「肌の内側から水分量を高めてキープするため、肌にうるおい、ツヤ、なめらかさを実感できるばかりでなく、肌のターンオーバーに合わせて、定期的に受けることでより効果が実感できるはず」(高瀬先生)
夏バテ肌をスピーディに底上げしたい方、肌老化を加速させたくない方、うるおいのある肌を取り戻したい方におすすめです!
まとめ
高瀬先生いわく、
「年齢を重ねるほどに、一度日焼けをしてしまうと長期間リセットできなくなってきてしまいます。紫外線ダメージや炎症などを早めにケアすることで、健やかな肌状態でこれからの季節を過ごすことができます。」
とのこと。
秋の声が聞こえてきた今の季節だからこそ、できることがあります。
これからやってくる本格的な乾燥の季節の前に、しっかりと自分の肌と向き合い、エイジレスでトラブル知らずの肌を目指してみませんか?
監修医師プロフィール
WOVEクリニック中目黒 総院長
髙瀬 聡子(たかせ あきこ)
皮膚科医・美容皮膚科医。
東京慈恵会医科大学卒業、2007年にWOVEクリニック中目黒を開設。
親身なカウンセリングと的確な治療に定評がある。
著書に『ゆる美容事典』(講談社)などがある。
構成・文/増本紀子(alto)