【ヨガインストラクター執筆】「ねじれ腸」「落下腸」で異なる腸活|腸の形チェックリストも公開

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【ヨガインストラクター執筆】「ねじれ腸」「落下腸」で異なる腸活|腸の形チェックリストも公開

近年さまざまな場所で耳にする「腸活」

腸活は腸内環境を整えることを指し、便秘の解消だけでなく、全身の健康のためにも大切です。

 

この腸活、実は腸の形状によって効率的なアプローチ方法が分かれるのをご存知でしょうか?

 

そこで今回は、腸の形状別におすすめの腸活方法を解説していきたいと思います

腸活が気になる人はぜひチェックしてみてください!

 

まずは自分の腸の形を知るところからはじめてみましょう。

腸活の重要性と基本知識

腸活の重要性と基本知識

まずは、腸活がなぜ大事なのかをみていきましょう。

腸の働きと健康への影響

腸内には約1,000種類の細菌がいて、100兆個も生息していると言われています。

腸は全身の健康のために大事な役割を果たしており、健康を保つためには腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が占める割合を増やすことが重要です。

善玉菌が増えると便秘や下痢になる可能性も低く、肌質や免疫力の向上にもつながります。(※1)

腸活の効果的な方法

腸内環境を整えるための効果的な方法としては、運動やストレッチ、食事改善などがあります。

また、過度なストレスは腸に悪影響を及ぼす可能性があるので、きちんと睡眠をとってリラックスする時間を確保するのも大切です。

腸の形チェックリスト

腸の形チェックリスト

腸の不調には、腸そのものの形が影響している場合もあります。

正常な腸とは、教科書に掲載されている図や人体模型のような、正面から見て四角い形状を指します。

 

しかし、腸は正常な形でない場合があるのです。

具体的には、腸がねじれる「ねじれ腸」や、おなかを横切っているはずの腸が落ちてU字型になる「落下腸」が挙げられます。

これらの形の腸は便秘などの不調が生じてしまう可能性があります。(※2)

ねじれ腸のチェックリスト

下記にふたつ以上当てはまる場合は、ねじれ腸の可能性があります。(※2)

 

・子供のころから便秘だった

・腹痛を伴う便秘になったことがある

・便秘の後、下痢や軟便になったことがある

・運動量が減った途端、便秘になったことがある

落下腸のチェックリスト

ねじれ腸の項目にふたつ以上当てはまる、且つ下記にひとつでも当てはまる場合は、落下腸の可能性があります。(※2)

 

・運動しても便秘が改善しない

・立ち上がると、あおむけのときと比べて下腹が出る

腸活方法と漢方薬での解決方法

腸活方法と漢方薬での解決方法

腸活には運動やストレッチ、食事改善、漢方の活用など、さまざまな解決方法があります。

漢方薬は馴染みのない人も多いかもしれませんが、飲むだけなので、忙しい日常にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。

 

漢方薬は、腸の形に関係なく、腸内環境のバランスを整えられるものを選びましょう。

具体的には下記のような働きのある漢方薬です。

 

・腸の動きを正常化する

・腸内細菌のプレバイオティクスを増やす

・自律神経のバランスを整えて、ストレスによる腸内環境の悪化を防ぐ

 

腸の働きが良くなることで栄養が体中に届けられるだけでなく、心身の疲労の軽減や美容にもアプローチすることができます。

 

自分に合った漢方薬を知りたいという人には、漢方のプロにオンラインで個別相談ができ、その人に合った漢方を自宅まで郵送してくれるあんしん漢方』といったサービスもあります。

ねじれ腸の改善方法

ねじれ腸の解消には「ひねる運動」が効果的と言われています。

代表的な運動としては、テニスやゴルフが挙げられますが、フラダンスやヨガ、ピラティスもおすすめです。

どれも上半身をひねる動きが多く、骨盤の中の腸にも刺激を与えられます。

 

また、食事は善玉菌を増やす作用のある「プレバイオティクス」の摂取を心がけましょう。

プレバイオティクスとは、野菜類・果物類・豆類などに多く含まれている、オリゴ糖や食物繊維といった食品成分を指します。

ただし、急に摂取しすぎると下痢や便秘などの不調を起こす可能性があるため、一日の摂取量(オリゴ糖:約2g〜10g、食物繊維:約20g)を目安に摂取しましょう。(※1)(※2)

 

 

<ねじれ腸が気になる方におすすめの漢方薬>

 

麻子仁丸(ましにんがん):生活習慣やストレス、大腸の筋力低下などが原因で起こりやすい便秘に向いています。便が硬く、排便がスムーズにできない場合や、腹部の膨満感を改善します。(※3)

落下腸の改善方法

ヨガの「橋のポーズ」のように逆転(重力がいつもと逆にかかるように)する動きを実践してみましょう。

また、落下腸は姿勢の悪さ(猫背)が原因のひとつとして挙げられます。

姿勢を正すために、腹筋を鍛えるのもおすすめです。

落下腸の改善方法

そして、食事に関してはねじれ腸と同じく、腸内環境を整えられる内容で栄養バランスを調整します。

特に、便秘の人は食物繊維を多く摂取しようとしがちですが、ごぼうやきのこなどの不溶性食物繊維をとりすぎると便秘が悪化してしまう可能性があります

海藻や果物に含まれる水溶性食物繊維と組み合わせて摂取しましょう。

 

<落下腸におすすめの漢方薬>

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):カラダの血流や水の代謝を良くして、便や汗などで不要物を体外へ排出するのを助けます。おなかがぽっこり出ている、便通が悪い人におすすめです。(※4)

健康を保つためには腸活が大事

一概に腸活といえど、ねじれ腸や落下腸など腸の形状や状態によって、効率的なアプローチ方法は異なります。

まずは自分の腸の状態を知り、より効果的な方法で腸活をはじめてみましょう。

参考サイト・文献

この記事を書いた人

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ヨガインストラクター・ライター

高橋 かなこ

 

2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。

企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。

 

自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。

同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。

 

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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