気まずい夫婦喧嘩。炎上回避の3つのコツとは

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ネゴシエーションの目的は、勝ち負けではない。

女性の脳は「共感」を求め、男性は「解決」を重視する思考の仕組みを持っているそうです。どうやったら喧嘩をせずに話し合えるの? と思っても、そもそも夫婦の思考回路は違うものだから、自分の主張を押し通せば炎上しやすいのはしょうがないことです。

 

そこで、ビジネス環境で取り上げられている交渉術『ネゴシエーション』の視点を夫婦関係に当てはめてみましょう。「交渉術」と聞くと、相手をねじ伏せて自分の要求を押し通すことと誤解されがちですが、勝ち負けを決めるものではありません。お互いの立場を尊重し、ゴールを目指すための落とし所を探るプロセスです。

解決が苦手な妻側こそ「落とし所の提案」を

例えば夫の仕事で帰宅が遅く、妻が主に家事全般をやっているご夫婦。

 

妻「あなたが帰ってくるまでに、家事のアレコレやることがいっぱいなの!」

夫「だったら全部オレがやればいいんだろ!」

 

これは、共感を求める妻は決して全部代わってと言っているつもりはないんですよね。でも解決を重視する夫は「代わりにやってよ!」と要求されていると受け止めてしまうようです。

 

不満げに答える夫に「分かってないじゃん!」と追い打ちをかけるのではなく、ここは妻の方から解決策への交渉を持ちかけましょう。この場合の交渉の基本は、夫の思考パターンを読み取って夫自身ができそうだと思えるくらいの具体的な提案をすることです。

 

妻「あなたも平日は仕事大変よね。週末の食事は食べたいものをあなたが考えて。作ってもいいし、好きなデリバリーでもOKよ」

 

この提案なら、夫は妻の要求に応えることで解決したと思わせること。妻は夫にお金をかけず家族の食事を用意する大変さを共感してもらうこと。この提案なら、この互いの思考を満足させられるのです。

そして何より、日頃からのコミュニケーション

そして何より、日頃からのコミュニケーション

「雨降って地固まる」の言葉のように。パズルのピースがピタッとはまっていくように。どんなに喧嘩をしても、お互いに補ってひとつの形を描くことができればいいですよね。そのためにも、“喧嘩をしていない時”の夫婦の過ごし方をちょっと振り返ってみましょう。

妻、夫の「今」を共有すること

わざとでは無くても、基本的なコミュニケーションですらだんだんと薄れてしまうことがありますよね。新婚の頃は相手を思い合っていても、夫婦生活の月日を重ねる中で仕事や子育てに頑張るほどに、だんだんと自分本位になってしまうものです。そうして気がつかないうちに夫婦間の空気がカサカサと乾いたものになっていくと、ちょっとしたことで亀裂ができてしまうものです。

 

●顔を見て、声を出して、「おはよう!」「おかえり!」が言えていますか?

●今どんな仕事をしているか、どんな仕事仲間がいるか、お昼に何を食べているか

 といった、最近の家の外での様子を聞いたり話したりすることはありますか?

食事を一緒にとっていますか?

●はっきりとした目的のないショッピングや散歩を一緒にしていますか?

●ソファや床に座る時、距離が離れていませんか?

●話しをする時、肩や背中に触れていますか?

 

顔を見ること、触れること、何気ない話を交わすこと。

 

そう改めて意識することで、普段何を考えて何に困っているかが自然に見えてきて、だんだんと潜在意識にためていくことができます。そうすると、前記した「怒りを感じたら6秒待つ」間に相手の思考を読み取ることができるでしょうし、「怒りに隠れた感情」を分かってもらいやすくなります。そしてお互いが納得できる「落とし所の提案」がしやすくなるかもしれません。

 

 

喧嘩が何度も重なって、取り返しのつかないほど心の距離が開いてしまう前に、これらの解決策に気づいたあなたから、ぜひ気をつけてみてくださいね。

 

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