イヤイヤ期っていつから?親はどうすれば良い?理由や期間、対処法をご紹介
遅かれ早かれ、ほとんどの親が経験するであろう子どもの「イヤイヤ期」。ダメと言っても分かってもらえるはずもなく、外出先でぐずられたときには周りからの視線やプレッシャーを感じて「私の方が泣きたいよ」という気持ちになる方も多くいるのではないでしょうか。
今回は、イヤイヤ期の期間や特徴、イヤイヤ期が来る理由、対応方法についてご紹介します。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期とはまたの名を「第一次反抗期」ともいいます。子どもに自立心が芽生えはじめ、自分でなんでもやりたい気持ちを「あれもイヤ。これもイヤ。」と表現したり自己主張が強くなったりする時期のことを指します。
まれにイヤイヤ期を通らずに成長する子どももいますが、ほとんどの子どもは成長する過程で通る期間だといわれています。イヤイヤ期が来ると、子どもに対してどう接したら良いのか分からず困り果ててしまうという親もたくさんいます。
イヤイヤ期はなぜ来る?
イヤイヤ期が来る理由は、子どもが成長していく中で自我が芽生え、「自分であれをやりたい、これをやりたい。」と思うようになることです。しかしそういった感情とは裏腹にやりたいことが自分の思っているようにできなかったり、感情や欲求を抑えたりコントロールすることがうまくできないため、イヤイヤとなって表れるのです。
科学的には、「脳」の前頭前野の部分がまだ発達していないことが原因ともいわれており、気に入らないことがあると「イヤイヤ」と駄々をこねたり、癇癪(かんしゃく)を起こしたりして気に入らないことを相手に伝えようとされています。
イヤイヤ期の期間
イヤイヤ期の期間は子どもによってさまざまですが、早いと1歳半頃から始まり、2歳頃にピークを迎え、遅くても3〜4歳頃には終わることが多いとされています。
イヤイヤ期の子どもをなだめたり、お世話したりするには忍耐力が必要なため、親は広い心で気長にみていないと気持ちが持ちませせん。
イヤイヤ期の特徴
イヤイヤ期は、子どもの自己主張が強くなったり自分の欲求や感情をうまく表せなかったりすることが原因です。大泣きしたりぐずったり駄々をこねたりという様子がみられます。
中には、日常的に行う必要のあるオムツ替えやご飯、お風呂などを嫌がることもあり、親にとっては時にはストレスが溜まってしまう期間かもしれません。
イヤイヤ期の対応の仕方
子どものイヤイヤ期には、何をやっても反抗され、どんなに可愛い我が子あっても、イライラしてしまうこともあるでしょう。
親のイライラした気持ちと子どものイライラがぶつかってしまうとさらに状況はさらに悪化してしまうことも。そうなることを防ぐためにも、イヤイヤ期の対処法についていくつかご紹介します。
気持ちを代弁・共感してあげるようにする
大切なのは子どもの気持ちを代弁・共感してあげるようにすることです。
自分の欲求をうまく言葉で表せない子どもに代わって望んでいることを代弁したり、共感したりしてあげることで、相手に理解してもらえたと安心し落ち着かせることができるでしょう。
遊びの要素を取り入れる
遊びの要素を取り入れることもおすすめです。
ただあれをしなさい、これをしなさいと言うのではなく「(子どもが大好きな)キャラクターからのお願いだよ」「お母さん、お父さんと子どもと、だれが早くできるかな」などと、子どもにさせたいことを子どもが楽しみながらできるような環境づくりを心がけてみましょう。
時間に余裕を持つ
時間に余裕を持つことも大切です。予定がきっちり詰まっていると、「行きたくない」「もっと遊んでいたい」と子どもが駄々をこねてしまったときに、言うことを聞いてくれない子どもに対してイライラしてしまいます。
そのような状況を避けるため、普段からなるべく時間に縛られすぎない生活を心がけましょう。好きなことを好きなだけできることで子どもの欲求が満たされ、そのうちひどく駄々をこねることも少なくなるといわれています。
また、親側も時間に余裕があれば、時間から来るプレッシャーのせいで余計に子どもに対してイライラする必要がなくなります。
抱きしめて落ち着かせる
抱きしめて落ち着かせてあげるという方法もおすすめです。自分の感情がうまく伝えられずイライラしたり泣いたりしている子どもを抱きしめてあげましょう。
そうすることで子どもを安心させることができます。スキンシップはとても大切ですよ。
まとめ
イヤイヤ期は子どもによって来るタイミングや期間は違えど、ほとんどの子どもが成長する過程で通るといわれています。数年にも渡ってイヤイヤ期が続くと、将来の子どもの性格を心配してしまう親もいるかもしれません。しかしイヤイヤ期は「脳」の前頭前野の部分がまだ発達しておらず感情や欲求をうまく言葉で表せないために起こる現象なので、成長すれば終わりがやってきます。
とはいえ、365日24時間相手をしなければいけない親にとっては、気が滅入ってしまうことも多いでしょう。子どものイヤイヤに困ったときは、上記でご紹介したような対処法を試してみてくださいね。