【医師監修】最強のアンチエイジングは美容注射?!美肌効果、疲労回復、病気の予防まで

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美容注射の種類・特徴(1)ビタミンC注射

美容注射の種類・特徴(1)ビタミンC注射

美容注射で最もメジャー、かつ効能にすぐれているのがこちら。

 

「ビタミンC注射」です。

 

ビタミンCというと身近すぎて、「なにを今さら・・・」と思ってしまいがちですが、あなどることなかれ。

 

さまざまな美容・健康ことがあることで知られるビタミンCですが、口から摂った場合、吸収できる量は多くても3gほど。

 

余った分は尿と一緒に排泄されてしまいます。

 

一方、注射なら直接血管に送り込むので、その何倍ものビタミンCを体内に満たすことができます。

 

特におすすめは「高濃度ビタミンC点滴」

 

口から摂取できる量の約20~30倍という大量のビタミンCを、点滴によって注入する方法です。

 

高濃度のビタミンCを体内に取り入れると、さまざまな効果が期待できます。

 

主な効果は、次の通り↓↓↓

(1)コラーゲンの生成を促進する

ビタミンCはお肌の真皮に含まれるコラーゲンの生成を促進する作用があります。

 

そのため、お肌が内側からふっくらと押し上げ、しわやたるみを防いでくれます。

 

(2)メラニンの生成を防ぐ

さらに、ビタミンCはシミのもとであるメラニンの生成を防ぐ効果やメラニン色素の還元効果によりシミを薄くする作用もあります。

 

そのため、透き通った白い肌を目指すことができます。

 

(3)抗酸化作用

ビタミンCの最大の効果はこれ、「抗酸化作用」です。

 

お肌の酸化は、肌老化、肌荒れ、ニキビ等の主要な原因。

この酸化を防いでくれることで、すこやかで若々しい肌に導いてくれます。

 

体内で消去しきれない活性酸素による「酸化ストレス(体のサビ)」に対抗する効果が期待できます。

 

(4)疲労回復効果

ビタミンCの効能は、美容効果だけにとどまりません。

 

疲労の主な原因である活性酸素を除去してくれることで、血流を良くしたり、疲労を回復する効果が期待できます。

 

(5)がん予防作用

さらに、高濃度のビタミンC点滴は、生活習慣病(動脈硬化、糖尿病など)やがんの予防作用があると期待されています。

 

経口摂取では到達できないたくさんのビタミンCを取り込むことで、抗がん作用のあるインターフェロンなどを生成し、がんを防いでくれると言われています。

 

また、免疫力をアップさせることで間接的に様々な疾病の予防効果や風邪やウイルス性の疾患防止などにも効果を発揮することが期待されています。

 

このように、美容面、健康面ともにすぐれた効果を発揮してくれる、高濃度ビタミンC点滴

 

美容注射でどれを選ぼうか迷っている方には、まず第一におすすめしたいメニューです。

 

 

ただし、日本人にはほとんど無いと言われていますが、ビタミンCを一度で多量摂取すると溶血性貧血が起こる可能性があります。

これはG6PD酵素異常症(欠損症)といい、赤血球代謝の遺伝性疾患です。

高濃度ビタミンC点滴を受ける前には、医療機関で赤血球膜の6PD活性を測定し(簡便な検査キットによる)異常がないことを確認してから行われますので頭に入れておきましょう。

 

美容注射の種類・特徴(2)グルタチオン注射

続いてご紹介するのは「グルタチオン注射」と呼ばれるもの。

 

「白玉注射」「白玉点滴」とも呼ばれ、ハリウッドセレブや韓国の芸能人が受けているということで一気に話題に。

近年、日本でもたいへん人気の高い注射のひとつです。

 

グルタチオンとは、アミノ酸が複数集まって結合した「ペプチド」のこと(ペプチドの結合物がタンパク質)。

現代人の食生活ではなかなか摂取しにくいアミノ酸で、胃腸での吸収量も少ないため、経口のサプリではなく、注射や点滴でグルタチオンを投与することでより早くかつ十分な効果を実感することができます。

 

メラニンの生成を抑制し、排出を促進するする効果があるので、シミやそばかすを防ぎ、全身を透明感のある肌に導いてくれます。

 

また、ビタミンCと同じく強力な抗酸化作用があるのが特徴。

肌老化や肌荒れの原因である活性酸素を除去することで美肌効果が期待できます。

 

紫外線や喫煙、ストレスなどが原因で過剰生成された活性酸素も抑制してくれる効果があります。

美白だけでなく、アンチエイジングのためにもグルタチオンは効果的です。

 

ビタミンCと一緒に摂ることで、ビタミンCの効果をサポートしてくれるので、カクテル注射を受けるのも良いかもしれません。

 

また、グルタチオンには肝臓を健康に保つという効果もあるので、お酒を飲む機会が多い方にも向いています。

 

血液摂取のため、美容成分が体全体に浸透しますが、摂取後すぐに効果が実感できるわけではありません。

継続的な治療をおすすめします。

美容注射の種類・特徴(3)プラセンタ注射

続いてご紹介するのは、言わずと知れた「プラセンタ注射」

 

プラセンタ注射はもともと更年期障害の治療に使用されていましたが、近年はその美容効果が注目され、爆発的に受ける方が増えてきましたね。

 

プラセンタとは、日本語で言うと「胎盤」のこと。

胎盤に含まれる多くの栄養素と成長因子が含まれています。

 

そして、プラセンタ注射ではヒトの胎盤のエキスが使用されますので、体内状況を調節する作用と組織を本来あるべき状態に戻そうとする力が最大限に引き出されます。

 

プラセンタには、さまざまなアミノ酸や成長因子が含まれており、お肌の細胞を増殖させたり、コラーゲンを生成させる効果があり、若々しく美しいお肌に導いてくれます。

 

かのクレオパトラやマリー・アントワネットも自信の美しさを保つためにプラセンタを摂取していたと言われています。

 

プラセンタ注射は比較的お安い値段で受けられるのに、高いアンチエイジング効果があるということで美意識の高い女性の間で一躍人気となっています。

 

また、プラセンタは、肝臓疾患更年期障害の治療などにも使われてきました。

 

きわめて多彩な効能・効果を有しており、美肌効果、美白効果、生理痛・生理不順、更年期障害、肩こり・冷え性・不眠症などの改善、アトピー・喘息・花粉症などアレルギー症状の改善、疲労回復などが挙げられます。

 

胎児を育てるための胎盤に含まれる多くの栄養素が、様々に相乗効果を発揮しているものと思われます。

 

お肌だけでなく体も若く保つ作用があるので、元気が湧かないという方にもおすすめ。

 

免疫機能や自然治癒力を高め、ホルモンパランスの改善にも有効です。

プラセンタは「全身の細胞の活性化を後押しする」もので、細胞全体の機能の活性化や新陳代謝を促進することにより、全身の細胞(もちろん皮膚も)がイキイキとなります。

 

最初は1週間に2回(1回2アンプルが理想)で、注射の効果が実感できるようになりお悩みの症状が改善してきたら(平均2~3ヶ月以降)1週間に1回継続すると良いでしょう。

 

ヒト胎盤を原料として製造される医薬品(プラセンタ注射)の投与により、感染症を引き起こしたという報告は現在まで国内・海外ともにありません。

 

しかし、未知の微生物や変異型クロイツフェルト・ヤコブ病などの伝播のリスクを完全には否定できません。

 

このことから、プラセンタ注射を受けると「献血」が半永久的にできなくなるので、受ける際は慎重に検討してからにしましょう。(「輸血を受けること」は可能)

まとめ

まとめ

いかがでしたか?

本日は、「美容注射」について解説してまいりました。

 

美容注射・点滴は他のさまざまな美容医療と組み合わせて治療を受けることができます。

たとえば、ダーマペンと美容注射を同時に行ったり、美容点滴とマッサージピールを同時に行うというのも可能です。

 

注射にて行う治療法ですので、他の治療法と併用をしやすいことが特徴です。

自分の目的に合わせた治療と併用していくことができますので、詳しくは美容皮膚科・美容外科にご相談ください。

 

美容注射は、整形のような大きなリスクの心配が無いのに、内側からお肌を美しくしてくれるという素晴らしい施術です。

 

普段から美容や健康に気をつかっている方には、ぜひ試していただきたい治療です。

 

お値段も数千円から始めることができるので、ご検討中の方は一度クリニックに足を運んでみてはいかがでしょうか?

監修医師プロフィール

監修医師プロフィール

うるおい皮ふ科クリニック 院長 豊田雅彦(とよだ・まさひこ)

 

[経歴]

富山医科薬科大学(現在は富山大学)医学部卒業、1994年から2年半、米国ボストン大学医学皮膚科学教室に留学し、皮膚老化や神経などの研究を行う。

2002年と2004年の国際皮膚科学会で、それぞれ臨床部門と研究部門の最優秀賞を単独受賞する。

現在までに2,000以上の医学論文・医学専門書を執筆。

また、国内外で、最も多い年で年250回以上の講演会・学会発表・保健所指導を行う。

2005年、千葉県松戸市に、うるおい皮ふ科クリニック(皮膚科・美容皮膚科・漢方皮膚科・アレルギー科・形成外科)を開業。

 

[保有資格]

・医学博士

・皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)

・アレルギー専門医(日本アレルギー学会認定)

 

[所属学会]

・日本美容皮膚科学会

・日本乾癬学会

・日本皮膚免疫アレルギー学会

・日本皮膚病理組織学会

・日本皮膚悪性腫瘍学会

・The Society for Investigative Dermatology

・Federation of Clinical Immunology Societies

 

[クリニック紹介]

公式HPはコチラから

 

[著者](例)
『頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる』(三笠書房)
『図解版:頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる』(三笠書房)

 

[インスタグラム]
肌活先生|皮膚科医によるアトピー・かゆみ等のお悩み相談室

 

[ドクターズコスメ](例)
うるおいリッチHミルク(高濃度水素乳液)

 

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