お手軽簡単「カット野菜」の気になるアレコレ!
コンビニやスーパーなどで手軽に購入することができて、野菜を切ったり、洗ったりする手間も省くことができる「カット野菜」
サラダやちょっとしたお料理に使うことができて、簡単においしく食べることができるため、主婦の皆さんの時短にもつながります。
しかし、そんなカット野菜ですが…
本来の栄養素が失われているとか?
生野菜の方が体に良いとか?
衛生面が気になるとか?
日持ちがしないとか?
様々な意見があります。
そこで今回はカット野菜について詳しく見ていきたいと思います!
カット野菜とは?
新鮮な野菜をカットして提供される製品を「カット野菜」といい、袋やカップなどに入れて販売されています。
カット野菜には、公的な定義はありませんが、一般的にカット野菜と呼ばれる場合は、剥き玉ねぎや芯抜きキャベツなど野菜に付加価値を付ける目的として加工された商品のことを言い、野菜の価格低減や数量調整のためのカットされた野菜は含まれないなどの基準を設けられることもあるようです。
最近ではカット野菜だけでなく、果物の皮を剥いてカットしたカットフルーツなども販売されており、これもカット野菜と基本的には同じような意味になります。
コンビニやスーパーなどで販売されているカット野菜には以下のようなものがあります。
レタスミックス
千切りキャベツ
コールスロー
大根ミックス
人参ミックス
パプリカミックス
まめサラダ
緑黄色ミックス
刻みネギ
野菜炒め用セット
きのこ野菜炒め用セット
ラーメン用セット
焼そば用セット
豚汁用セット
けんちん汁用セット
焼き肉用セット
カレー・シチュー用セット
寄せ鍋用セット
このように様々な種類があり、サラダのように生で食べるものから、鍋や炒め物のように加熱して食べるものまでありました。
豚汁やけんちん汁のセットは、カットされた野菜が水煮のような状態になっており、そのまま料理に使うことを考えて作られていました。
このほかにも、様々な料理に利用できるカット野菜があり、量も1人前ほどのコンパクトなものが多いので、キャベツやレタスを1玉買っても、食べきれない一人暮らしの方や、ご高齢の方には使いやすい量でした。
また、このカット野菜を1袋買うだけで、その日の料理の献立に必要なものが簡単に手に入るので、
時間のないときにパパっと買って使うことができます。
また、スーパーだけでなくコンビニでも簡単に手に入るのも大きな特徴です!
カット野菜の製造過程
カット野菜の製造過程を図にしてみました!
カット野菜は原料を入手するところから始まり、洗浄や殺菌を行い、包装されて、私たちのもとへと届きます。
それでは、これらの過程について細かく見ていきましょう!
味付けなどがなされていないカット野菜は、サラダなどとして食べられることも多く、素材の味が非常に大切になってきます。
そのため、原材料の産地や品種、おいしさなどにこだわるだけでなく、収穫直後から始まる劣化に対応するために収穫後の管理(温度や湿度、衝撃など)や流通にも注意しています。
また、産地からカット野菜の向上へ運ばれ、加工されるため、収穫から加工までのスパンは過程で調理する野菜よりも明らかに短く新鮮です。
カットを行った野菜を安全でおいしい状態で消費者に届けるためには、鋭利な刃で無駄なくカットする必要があります。
また、鋭利な刃でカットした野菜の方が変色しにくいという結果も出ており、カット時に付着した野菜の一部を取り除くメンテナンスも行っています。
衛生面が気になる!薬品が強いのでは?との声も多かったため、この過程で一体どのようなことをしているのかを詳しく見ていきましょう。
まずは、野菜の表面についた汚れを洗い流し、その後に殺菌を行います。
殺菌の工程では、食中毒を防ぐために、次亜塩素酸ナトリウムなどを用いています。この次亜塩素酸ナトリウムは、私たちが普段使っている水道水にも含まれているもので、食品の殺菌に使っても問題はありません。
また、カット野菜を購入後、野菜を洗うだけで簡単に流れてしまいます。加熱した場合も分解されてなくなります。
そのため、薬品漬けのようなイメージがあるかもしれませんが、実際にはそのようなことはありません。
包装された袋には、貫通しない程度の細かい穴があり、外部からの異物の混入を防ぎ、野菜の呼吸を抑制することで品質を保っています。
また、適度な酸素透過率を保つことで、野菜の嫌気呼吸によるニオイの発生も抑制します。
このように、加工されてから、消費者のもとに届くまでの間も適当な環境を維持するための工夫が凝らしてあります。
そして、原料コントロールと衛生管理、温度コントロールがなされたカット野菜は、品質を保ったまま保管・出荷・流通されています。
カット野菜の産地は?
先ほどの生産過程で、原料にはこだわっているとありましたが、いったいどのようにこだわっているのでしょうか?
実はカット野菜の原料は、9割以上国産野菜を使用しています。
カット野菜は加工品に属するため、産地を記載する義務はありませんが、多くの商品が産地を記載しています。生で食べるものだから、産地が気になるという場合は裏面の表示などを参考にしてみてください!
また、産地の方とも親密なコミュニケーションがとられているため、野菜が収穫された直後にどのようなダメージを受けやすいのか?それに対してどのように対応するべきなのか?などが入念に話し合われています。
産地の方だからこそわかる、衝撃による変色の影響や新鮮さを保つための工夫などを活かした良質な流通が行われているのです。
特に、野菜を収穫した際の切り口などは傷みやすいため、野菜へかかる負担を軽減することで、野菜の品質を維持したまま加工を行うことができます。
栄養素が失われている?
カット野菜は、洗浄や殺菌、加工の際に、野菜の栄養素が失われているという話を聞いたことはありませんか?
実際に、私も耳にしたことがあります。
せっかく野菜を食べても栄養素が少ないのであれば、野菜を丸ごと買ってきて、自分で洗って切るしかないのかな?と思っていました。
しかし、カット野菜であっても野菜の栄養素が残っていることがわかってきました。
水で野菜を洗うことによって流れてしまうといわれている水溶性ビタミンも、7~8割は野菜の中にとどまっていますし、その他のビタミンが大幅に失われるようなことはありません。
※水溶性ビタミン=ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなど
脂溶性ビタミン=ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど
また、自宅で買ってきた野菜を洗って自分で調理するときにも、水溶性ビタミンが失われることがあります。
そのため、カット野菜だから水溶性ビタミンが全く入っていない!ということありません。カット野菜は、疲れた日でも手軽に野菜の栄養素を摂ることができるので、ビタミン不足が気になる時にもおすすめです。
カット野菜の料理方法
カット野菜には、様々な種類があります。
カットされている野菜にドレッシングなどをかけてサラダとして食べるものや、料理における具材として販売されているものもあります。
それぞれのカット野菜をどのように使うのが効果的なのか考えていきましょう!
カット野菜の料理を調べてみると、たくさんのレシピがありました。
サラダとして食べるのももちろんですが、他にも炒め物用セットなどを使ったメニューがあったので紹介します。
肉巻き
カット野菜を豚肉で巻いた肉巻きで、たっぷりの野菜も手軽にいただける一品です。
豚ロース薄切り肉 12枚(180g)
袋入りカット野菜(にらもやしミックス) 1袋(220g)
水 カップ1/2
塩やその他調味料 4g
サラダ油 大さじ1
野菜サラダ 適量
ミニトマト 適量
お皿にカット野菜をのせて、ラップをかけてレンジで加熱します。(600Wで2分)
豚肉を1枚ずつ広げ、温めたカット野菜をのせて、巻いていきます。
フライパンに油を入れて熱し、肉巻きを転がしながら表面を焼きます。
水と塩などの調味料を加え、煮絡めます。
最後に器に盛り、野菜サラダやミニトマトを盛り付けて完成です。
鯖缶お好み焼き
キャベツたっぷりなのに、千切りの必要がなく、サバの風味も感じられる一品です。
お好み焼き粉 100g(1カップ)
サバ缶(水煮缶) 1/2缶
卵 1個
水 120ml(1/2カップ強)
カット野菜(キャベツミックス) 1/2袋(約100g)
お好み焼き粉に卵と水を入れて生地を混ぜていきます。
サバ缶を入れて、身をほぐします。
カット野菜も生地にいれて混ぜます。
フライパンで中火10分ほど焼いていきます。
ひっくり返してふたをして、5~6分ほど裏面も焼きます。
最後にお皿によそって、ソースとマヨネーズ、お好みで鰹節や青のりをかければ完成です。
このように、カット野菜のパッケージに書いてある料理以外にも、様々な使い方ができるのもカット野菜の大きな特徴です。
皆さんも、カット野菜を活かした料理を作ってみてください!