【専門家監修】結局どうすれば正解なの?やっかいな「肌荒れ」の原因と対策を徹底解説
原因5「内臓不調」
肌の不調は、時に内蔵からのSOSである場合もあります。
体調の変化は皮膚の状態に表れやすく、内科や皮膚科は皮膚の状態を見て、診断材料にしています。
内臓の動きが悪い、また便秘などで体内の老廃物の排出がスムーズでなくなると肌にも影響が出てくると言われているので、以下の体調に変化が無いか、一度振り返ってみることも大切です。
肝臓・腎臓の不調
とても重要な働きをしているこの二つの臓器ですが、肝臓はいわば人体の生化学工場。
取り込んだ栄養素を様々な形に変え、体内の有害物質の解毒も行います。
肝臓の働きが不調になると、肌が荒れたり、くすんだりします。
また、腎臓は体内の老廃物をろ過して尿をつくり、水分や血液の電解質のバランス調整などをします。
腎臓の働きが不調になるとむくみがでることがあります。
便秘
便が腸内に溜まると、排泄されない老廃物が発酵して有害物質(毒素)が発生します。
この有害物質がニキビや吹き出物、シミの原因になります。
また、有害物質は新陳代謝を低下させ、血液循環の不調を引き起こすため、肌荒れを起こし、ツヤやハリも悪くなってしまいます。
体重の増減
急激に体重が増えると、表皮の伸びに肌内部の組織がついていけず、コラーゲン、エラスチンが断裂してしまい、肌にミミズばれのようなひび割れができることがあります。(妊娠線も同じ原理です)
一方、過激なダイエットなどで急激に体重が減ると、肌がたるんでしまう、ホルモン分泌が低下することで、ハリツヤが悪くなることがあります。
ダイエットを誤った方法で行ってしまうと、栄養不足による肌トラブルだけではなく、生理不順、無排卵月経となってしまう可能性もあるので注意が必要です。
原因6「ストレス」
ストレスを感じると、いわゆる「交感神経」が興奮した状態、つまり心配や怒りでピリピリしている状態になり、このストレスもお肌に悪影響を与えると言われています。
また、胃腸の動きが抑えられ、胃腸炎や便秘を引き起こす可能性も出てきます。
便秘になると、前述の通り有害物質が発生し、肌荒れを引き起こしてしまいます。
ストレスからの便秘、肌荒れを引き起こさないためにも、日ごろからストレスを少しずつ発散できるような趣味や娯楽があると良いですね。
原因7「間違ったスキンケア」
汚れをしっかり落とそうと肌をゴシゴシこするように洗ってしまうと、肌のバリア機能が低下する原因にもなってしまいます。
また、必要以上にマッサージをする、化粧水や乳液を付けるときの刺激も最低限に抑えて、肌への刺激をなるべく少なく抑えることが大切です。
原因8「ホルモンバランスの乱れ」
女性は生理前になると卵胞ホルモンが減り、黄体ホルモンの方が多くなります。
黄体ホルモンは、男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂の量が増え、顔が脂っぽくなる、ニキビや吹き出物が出来る、毛穴が詰まりやすくなるなどの肌トラブルが起きやすくなります。
逆に、生理が終わった後の約一週間は卵胞ホルモンが多くなり、それに伴い肌のバリア機能が高まって、肌のキメが整いやすくなる時期となります。
急な肌のトラブルは、生理前のホルモンバランスが影響している場合もあることを頭に置き、生理周期を確認してみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
本日は、綿密なカウンセリングを通して患者様一人ひとりのお肌の状況に合わせた医療施術やコスメの提案を行っている美容皮膚科の専門家監修のもと、肌荒れの原因や対策についてお話ししてまいりました。
自分の肌荒れの原因を理解し、間違った対策をしないよう心掛けることで、生き生きとした理想の肌を手に入れ、それをキープすることができます。
今回の記事が肌荒れでお悩みの読者様方のお役に立てば幸いです。
監修者プロフィール
下北沢 oneUPclinic 看護師長
バファリン 永田 氏
[経歴]
専門領域は美容皮膚科。
看護師歴14年のベテラン美容皮膚科看護師。
[コメント]
美容皮膚科の診療において重要なことは、一人ひとり異なるお肌の状態を診断すること、その状態に対し最も効果を発揮するメニューを提案することです。
看護師を始めて14年間、最先端の美容治療に携わり、多くの皆様の美肌治療に務めてきました。
長年の経験で経た美容皮膚科看護師としての貴重なノウハウ・経験を活かし、一人ひとりのお肌の状態に合わせた最適な治療を、優しさを持って提供することが強みです。
関わる全ての患者様が満足できる美肌になる、丁寧で、優しい診療を心がけていきたいと思います。
[クリニック]