【医師監修】豊胸手術にはどんな種類があるの?それぞれのメリット・デメリット、豊胸手術を受ける際の注意事項、乳がんのリスクなども解説
乳癌のリスクは高まるの?
豊胸することで乳癌のリスクが直接的に高まるといった研究結果は明らかではありません。
また、授乳やエコーによる乳がんの健診も問題なく受けられます。
しかし、胸に入った異物により、診断結果の精度が落ちてしまう可能性も否定できません。
また、注入物の破損を避けるために検査できない、といった事例もあるようです。
非常に稀ですが、BIA-ALCLという悪性リンパ腫の可能性もございますので、正確な情報を理解したうえで豊胸術を受けるようになさってください。
豊胸するなら何歳がおすすめ?
20代や30代前半のうちに豊胸した場合は、加齢の影響を受けることになるでしょう。
仮に25歳で「ヒアルロン酸豊胸」を受けた場合、26~30歳前までに吸収され、元のサイズに戻ってしまうといわれています。
そのため、長い時間持つとされている「シリコンバッグ豊胸」と「脂肪注入豊胸」の2つに限定して、加齢との関係性をご紹介していきます。
実際に豊胸をしているのはどの年代?
もしかすると豊胸するのは、美容に敏感な20代や30代前半の比較的若い年代で行う人が多いイメージがあるかもしれません。
しかし、実際に豊胸をするのは20代から60代まで幅広く手術を受けられています。
各年代にそれぞれ女性特有のお悩みがあるので、人知れず悩まれ、それを解消すべく豊胸術というもっとも効果的に悩みを解消する選択肢を選ばれていらっしゃるようです。
シリコンバッグ豊胸を始める時期は?
「シリコンバッグ豊胸」ですが、年齢とともに張りがなくなる、下垂してしまうなどの影響を受けにくく、もっとも理想の形をしっかりと維持できる豊胸術になります。
10代の方はまだ乳腺が完全に発達しきっていない時期でもあり、よほどの理由がなければもう少し後の時期がおすすめかと思います。
20代で入れられる方が最も多いですが、加齢性変化に打ち勝ちたい、授乳などで失ったバストを回復させたいなどの理由から30代、40代で豊胸術を考えられる方も大勢おられます。
50代以上のご年齢の方は、温泉に行くときに今よりも整えた形で入りたいなどの理由で豊胸術をお受けになられる方もいらっしゃいます。
脂肪注入術を始める時期は?
そして「脂肪注入術」ですが、こちらも体内の脂肪を胸に移動させているため、加齢の影響を受けますが、あくまで自分の脂肪を利用しているため違和感なく自然な形で歳をとっていきます。
そのため、何十代で始めるべきである、といった決まりもなく、自分の胸にボリュームをつけたいと感じた時に始めるのでよいでしょう。
ただし、瘦せ型で太ももやお腹に余った脂肪があまりない方にはそれほどおすすめではありません。
脚やお腹の脂肪が気になり、そちらが減るのは嬉しい、そしてバストも大きくなるならなおさら嬉しいという方が向いている手術です。
胸のために太ももやお腹を犠牲にするので、あまり脂肪がない方はスタイルを悪くするリスクもあります。
まとめ
いかがでしたか?
それぞれの豊胸のメリット・デメリットはお分りいただけましたでしょうか。
それぞれの豊胸法によって、特性が違うのでご希望のスタイルや目的に合わせた豊胸手術をすると一番いいのかもしれませんね。
たとえば、大きさ重視の場合は「シリコンバッグ豊胸」が第一選択になる、異物に抵抗があり、違和感の少ない自然な豊胸を希望される場合は「脂肪注入術」をしてナチュラルな胸元を演出するのもいいかもしれません。
加齢によって下垂する分も、脂肪注入であれば年齢とともに変化していきます。
しかし、どの施術においても乳がんなどの病気に対する意識は常に高く持ち、手術される際はきちんと医師と相談し、後悔のない手術を受けてくださいね。
監修医師プロフィール
医療法人社団プリモ/プリモ麻布十番クリニック
理事長/院長 大場 教弘 氏
[経歴]
1996年 大阪市立大学医学部卒業
1996年〜1999年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科
1999年〜2003年 大阪市立大学大学院医学研究科
2003年〜2005年 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科
佐野記念病院 形成外科(非常勤)
大東中央病院 形成外科(非常勤)
2005年〜2008年 リッツ美容外科 東京院
2009年〜 プリモ麻布十番クリニック
2011年 医療法人社団プリモ 理事長
2020年 神戸大学医学部附属病院 美容外科 非常勤講師
2020年〜 プリモ麻布十番クリニック 理事長、院長兼務
[保有資格・所属学会]
医学博士
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAPS)
日本美容外科学会専門医(JSAS)
厚生労働省麻酔科標榜医
国際美容外科学会(ISAPS)正会員
アメリカ形成外科学会(ASPS)国際会員
頭蓋骨顔面外科学会会員
日本レーザー医学会会員
[クリニック]
最終更新日: