【医師監修】肝斑(かんぱん)に負けない!目指していた美肌を取り戻す肝斑の全貌と治療方法とは
肝斑の予防法
「ある程度の年齢になったら、肝斑が出るのは仕方がない」
と諦めていませんか?
肝斑は通常のシミよりも大きく、治りにくいものです。
1度肝斑が現れてしまうと、長期間あなたを悩ませる可能性があります。
肝斑は治療法を知るよりもまず、予防することを考えましょう。
生活習慣を整える
肝斑の予防でもっとも大切なことは、ホルモンバランスを崩さないことです。
ホルモンバランスを整えるために、規則正しい生活を心がけましょう。
特に十分な睡眠は、美しい肌を作るために必要不可欠。
睡眠不足はホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーを妨げる原因にもなります。
肌のターンオーバーがうまく進まなくなると、メラニン色素が排出されません。
肌に沈着したメラニン色素は、シミや肝斑となって肌表面に現れてしまいます。
ストレスを溜め込まない
ストレスもホルモンバランスが崩れる原因の1つです。
ストレスはメラニンの過剰生成や、老化のもとになる活性酵素を発生させる原因でもあります。
適度な運動や楽しい趣味など、ストレス解消法を見つけて、できるだけストレスの少ない生活を送るようにしましょう。
やっぱり紫外線対策も必要
肝斑もシミの一種なので、メラニンの過剰生成を促す紫外線は大敵です。
肝斑の予防だけでなく、すでに発症してしまった肝斑を悪化させないためにも、しっかりと紫外線対策をしましょう。
肝斑治療とセルフケア
毎日スキンケアを頑張っているのに、肝斑ができてしまったらショックですよね。
鏡を見るたびに悲しい気分になるかもしれません。
「肝斑ができてしまった」というストレスが、さらに症状を悪化させることもありますので、肝斑に気付いたら早めに対処するようにしましょう。
皮膚科で診察を受ける
肝斑の疑いのあるシミができたら、皮膚科か美容皮膚科で診察を受けましょう。
症状によっては、他のシミとの区別が難しいことがあります。
正確な診断を受けるためにも、診察を受ける前にはメイクを落としておいてください。
肝斑治療は内服薬が主流
肝斑の治療は主に、内服薬によって行われます。
メラノサイトの活性化を抑制する「トラネキサム酸」や、メラニン色素の生成を抑える「ビタミンC」などが効果的です。
2ヶ月ほど継続して服用することで、徐々に肝斑が改善していきます。
肝斑の治療は自費診療になりますが、トラネキサム酸は1ヶ月で3,000円程度が目安となり、特別高額な治療ではありません。
レーザー治療は慎重に
シミの治療にはレーザーが使用されますが、肝斑治療にはあまり向いていないという考えもあり、クリニック及び医師によっては意見が分かれます。
レーザーの照射による肌の炎症が、かえって肝斑を悪化させる恐れがあるからです。
最近は、周辺の組織を刺激せずにメラニンを減少させる「レーザートーニング」という技術が登場し、肝斑治療にもレーザーが使われるようになってきました。
しかし、現在も「レーザーは肝斑治療に不向き」という意見があります。
信頼のおける専門医と相談し、慎重に治療法を選択してください。
市販薬でセルフケア
治療が難しいと言われてきた肝斑ですが、最近は肝斑治療のための市販薬も発売されています。
肝斑の認知度が上がり、ニーズが高まってきたということでしょうか。
トラネキサム酸やビタミンC配合の市販薬を継続して服用することで、肝斑を改善することができます。
忙しくてなかなか病院に通えないという人は、まずは市販薬でセルフケアを始めましょう。
市販薬で改善が見られない場合は、そのシミが肝斑ではないことも考えられます。
正しい対処法を知るためにも、時間を見つけて皮膚科に行ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今日は数々の皮膚疾患の治療してきた実績を持つ専門医監修のもと、肝斑(かんぱん)についてお話ししてまいりました。
日ごろからシミ対策や美白ケアに力を入れていた人も、肝斑の対処法は知らなかったという人が多いと思いますが、この記事で肝斑の予防法と治療法がお分かりいただけたかと思います。
肝斑は発症させないこと、発症したらとにかく悪化させないように素早く対処することが大切です。
さっそく今日から肝斑予防、肝斑治療を始めてみませんか。
監修医師プロフィール
みずほクリニック 院長 小松 磨史(こまつ きよし)
[経歴]
H6年 札幌医科大学卒業
H6年 札幌医科大学・形成外科入局
H10年 札幌医科大学・大学院卒業 医学博士取得
H10年 米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)
H12年 札幌医科大学・形成外科 助教
H14年 北海道砂川市立病院・形成外科 医長
H17年 大手美容形成外科入職(院長歴任)
H26年 みずほクリニック開院(院長)
[免許/資格]
・日本形成外科学会・形成外科専門医
・日本美容外科学会・正会員
・医学博士
[メッセージ]
私達が目指すのは、一人ひとりのコンプレックスを克服し、自信に満ちあふれた笑顔と晴れやかな気持ちでいて頂けることが何よりもの願いです。そのためには真摯に患者様と寄り添い、これからも美容外科医としての使命を果たしていきたいと考えております。
[クリニック紹介]
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