【医師監修】たるみの改善には広頚筋にボトックスが良いって本当?メカニズムを解説

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【医師監修】たるみの改善には広頚筋にボトックスが良いって本当?メカニズムを解説

顔は第一印象を左右する大事な部位。誰しも、いつまでも若々しくみられたいものですよね。年齢とともに「顔のたるみやしわが気になる…」というお悩みを持つ方は少なくありません。

 

そのような方におすすめしたいのが「広頚筋ボトックス」。文字通り広頚筋へのボトックス注射を行う治療方法です。

 

この記事では、広頚筋ボトックスとたるみ改善の関係メカニズム広頚筋ボトックスをおすすめしたい人について解説します。

広頚筋ボトックスとは

広頚筋ボトックスとは

広頚筋ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種を注入することで、表情筋の過剰な働きを抑え、たるみやしわを改善する治療方法です。ボトックスリフト、フェイスリフトボトックスなどとも呼ばれます。

 

たるみやしわの原因は加齢だと思われることが多いですが、時には顔の筋肉もたるみの原因になる場合があります。フェイスラインがもたつく原因となる筋肉が「広頚筋」です。

 

広頚筋は首の前面と側面を覆っている薄い膜状の筋肉で、上部は頬の下部を、下部は鎖骨などを支えています。この広頚筋が収縮してしまうことで、フェイスラインのもたつきにつながるのです。

 

広頚筋ボトックスは、この筋肉の動きを弱めることで頬を引き上げ、顔を全体的にリフトアップする効果があります。それによって顔のたるみやしわの改善効果が期待できるというものです。

広頚筋ボトックスはたるみ改善につながる?

広頚筋にボトックス注射を行うことで顔のたるみが改善するのは、どのようなメカニズムなのでしょうか。ここでは、たるみが改善する仕組みと、よく聞くエラボトックスとの違いについて解説します。

たるみが改善する仕組み

広頚筋ボトックスは、ボツリヌス菌を使用して筋肉の動きを弱める治療方法です。たるみは加齢や重力の他、筋肉で下に引っ張られることが原因となっている場合があります。その下に引っ張る筋肉の中で代表的なものが広頚筋で、フェイスラインを下に引っ張る力を持ちます。

 

ボトックス注射によってこの広頚筋の力を弱めることでフェイスラインやネックラインを下に引っ張る力が抑えられます。完全にたるみをなくすことは難しいですが、たるみの発生を抑えることができる仕組みです。

 

その他、広頚筋は年齢とともに硬くなってしまう人もいます。ボトックス注射を行うことで広頚筋の収縮力が弱まるため、筋肉自体を柔らかくし、たるみを予防するのにつながるといわれています。

エラボトックスとの違い

同じように顔の筋肉に打つボトックスには、エラボトックスがあります。エラボトックスは​​、耳の下あたりにある咬筋という筋肉に注射を行います。注射を打つことで筋肉の動きが抑えられ、筋肉が徐々に小さくなっていき、エラが小さくなってシュッとした小顔になるといった仕組みです。

 

それに比べて広頚筋ボトックスは、広頚筋という筋肉に注射を行うことで筋肉の動きを抑制し、下に引っ張る力を弱め、たるみの改善が期待できるものです。

広頚筋ボトックスはこんな人におすすめ

広頚筋ボトックスはこんな人におすすめ

広頚筋ボトックスによる治療は、下記のような人におすすめできます。

ほうれい線が目立つ人

頬を引き上げることで、口元にある頑固なほうれい線の改善効果が期待できます。顔全体が持ち上がることで引き締まるため、ほうれい線以外の細かい小じわの改善にもつながるとされています。

口から顎にかけてのしわが深い人

顔の筋肉は、一つの部位であってもあらゆる箇所に影響しています。広頚筋の動きを抑えると、口元や顎あたりの表情じわも改善します。

 

ボトックスは眉間に打つことで眉間のしわを改善したり、前頭筋に打つことでおでこのしわを改善したりできますが、広頚筋への注射も同じように、その周辺の表情じわを改善することができます。

手術をするには不安がある人

注射のみの治療方法なので、皮膚を切ったり異物を入れたりなどは行いません。そのため、ダウンタイムも短期間で済み、すぐに普段通りの日常生活に戻ることができます。

 

「たるみを改善したいけど、手術をするのは怖い…」といった人におすすめできる治療方法であるといえるでしょう。

顔のたるみが気になる

既にできてしまっているたるみが気になる人にも効果を期待できます。顎付近がたるんでいると、どうしても見た目に年齢を感じやすくなります。これ以上たるませないためにも、早めにボトックスを検討してみても良いかもしれません。

たるみを予防したい人

顔のたるみが気になってくる前に、予防としてボトックスを打つことも可能です。いつまでも若々しいフェイスラインを保ちたい人は、予防のために広頚筋ボトックスを検討しても良いでしょう。

まとめ

広頚筋ボトックスは、顔の下部にある筋肉にボトックスを打つことで、動きを抑制し、たるみを改善する治療方法です。

 

「最近、顎ラインのもたつきが気になる…」という人は、施術を検討してみても良いかもしれません。また、「若いうちからたるみを予防したい!」という人にも有効です。

 

全国にはボトックス注射を打てるクリニックがたくさんあるので、気になる方はくわしく調べてみてくださいね。

監修医師プロフィール

監修医師プロフィール

みずほクリニック 院長 小松 磨史(こまつ きよし)

 

[経歴]
H6年 札幌医科大学卒業
H6年 札幌医科大学・形成外科入局
H10年 札幌医科大学・大学院卒業 医学博士取得
H10年 米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)
H12年 札幌医科大学・形成外科 助教
H14年 北海道砂川市立病院・形成外科 医長
H17年 大手美容形成外科入職(院長歴任)
H26年 みずほクリニック開院(院長)

 

[免許/資格]
・日本形成外科学会・形成外科専門医
・日本美容外科学会・正会員
・医学博士

 

[メッセージ]
私達が目指すのは、一人ひとりのコンプレックスを克服し、自信に満ちあふれた笑顔と晴れやかな気持ちでいて頂けることが何よりもの願いです。そのためには真摯に患者様と寄り添い、これからも美容外科医としての使命を果たしていきたいと考えております。

 

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