【医師監修】レーザートーニングとは?効果やメリット・デメリットを徹底解説!
シミやくすみ、毛穴悩みなどにアプローチする新たなレーザー治療「レーザートーニング」をご存じですか?
これまでレーザー治療が不可能であった肝斑の改善効果も期待できることから、現在美容施術の中でも特に注目が高まっている治療法のひとつです。
本記事では、レーザー治療の効果やメリット・デメリット、おおよその治療費について解説します。
レーザートーニングに関するQ&Aもまとめてご紹介していますので、ぜひ治療法選びの参考にしてください。
レーザートーニングとは?治療の概要と期待できる効果
シミや肝斑、くすみなどの治療で近年注目が高まっているレーザートーニング。
特殊なレーザーによってシミの原因となるメラニンの産生を抑制することで、顔のシミやくすみの改善の他にも、そばかす、アザ、光老化、老人性イボ、日光斑などありとあらゆる肌の”色”に関するトラブルの改善効果も期待できます。
また、レーザーが肌の奥深くの真皮層にまで届くため、肌のハリツヤをアップさせることも可能とされています。
ここでは、レーザートーニングの概要や効果、治療の流れをご紹介します。
治療の概要
レーザートーニングでは、Qスイッチヤグレーザーと呼ばれるレーザーを強度の偏りなく患部に照射します。
従来のレーザー治療は、照射部位の中心のエネルギーが強く中心から離れるほど弱くなる仕組みであったため、刺激厳禁の肝斑治療には使用できませんでした。
しかし、レーザートーニングはマイルドなレーザー光を皮膚全体にシャワーのように微弱に照射できるため、肝斑治療にも使用でき、実際に症状の改善も報告されています。
治療時間はおおよそ5分~30分。
クリニックにもよりますが、1ヶ月~2ヶ月に1回程度、平均して5回~10回の継続的な治療が効果的とされています。
効果・レーザートーニング治療がぴったりな症状
レーザートーニング治療に期待できる主な効果はこちらです。
・シミ、そばかす、くすみ、ニキビ跡の赤み、色素沈着の改善
・肝斑の改善
・毛穴の開き、黒ずみの改善
・アンチエイジング
・ボディの黒ずみの改善
女性ホルモンの乱れが原因とされる肝斑や加齢とともに現れるシミやくすみ、毛穴の開き、皮膚のたるみなどにお悩みの方にぴったりな治療法といえるでしょう。
治療の流れ
主な治療の流れは以下のとおりです。
1 カウンセリング:シミや肝斑などの肌悩み、希望の治療箇所の確認
2 洗顔:カウンセリング前にメイクを落とす場合も
3 レーザー照射:目の保護用ゴーグルをつけ、希望の治療箇所にレーザーを照射
4 クーリング・イオン導入 :ほてった肌を保湿・冷却の効果を上げるためのビタミンC誘導体やトラネキサム酸のイオン導入
※クリニックによりパック・機械での導入など形態が異なる
治療後はメイクをして帰宅することができ、基本的に運動や入浴の制限もありません。ただし、レーザートーニング後は数日お肌が乾燥しやすいため、保湿を欠かさないようにしましょう。
このほか、治療前に準備段階としてトラネキサム酸などの内服や美白剤の外用、日焼け止めの常用によるプレトリートメントを行うクリニックもあります。
リスクはある?レーザートーニングのメリット・デメリット
レーザートーニングは非常にリスクの低い美容治療とされています。
メリット・デメリットをまとめた表をご覧ください。
メリット
・かさぶたになりにくい
・色素沈着が起こりにくい
・治療時間が短い
・ダウンタイムが短い
・治療後すぐメイクや洗顔が可能
・複合性のシミ治療も可能
・産毛の減少
デメリット
・一時的な赤み、ほてり、かゆみ
・まれに内出血が見られる
・治療後数日間は乾燥しやすい状態となる
・治療回数を重ねる必要がある
・白斑(メラニン色素の消失により肌の一部が白くなる症状)のリスクがある
レーザーを照射する治療の仕組み上、肌表面への軽度のダメージは避けられません。
しかし、従来のレーザー治療ではかさぶたがはがれるまでテープ等で保護しなければならなかったのに対し、レーザートーニングではそのような処置は必要ありません。
とはいえ治療後は肌が敏感になるため、保湿や日焼け対策を念入りに行うことが大切です。
レーザートーニングに関するよくあるQ&A
レーザートーニングに関する不安や疑問について、ここで整理しておきましょう。
治療の痛み
パチパチとした軽い刺激を感じる
治療間隔
約1ヶ月~2ヶ月に1回が効果的
治療回数の上限
回数を重ねるほど高い効果や効果の持続が期待できるが、適切な間隔をおいて継続することが重要
通院の継続の必要性
治療途中で通院をやめるとシミや肝斑の再発につながるため継続的な治療が必須
治療後生活の中で気をつけるべきこと
色素沈着を防ぐため日焼け止め等の紫外線対策を徹底する
併せて行うと効果的な治療
トラネキサム酸内服液などで新たなシミや肝斑の発生を予防することで効果の持続性が高まる
クリニックによって詳細が異なるケースもあるため、事前に施術を受けたい場所の公式ページなどを確認しておくことをおすすめします。
レーザートーニングの治療費
治療費の設定はクリニックごとに異なります。
レーザートーニング治療を行う4社のお顔全体への施術費を比較したものがこちらです。
Aクリニック
初回:16,500円
2回目以降:22,000円
Bクリニック
初回:5,190円
2回目以降:8,320円
Cクリニック
初回:6,800円
2回目以降:9,800円
Dクリニック
初回:8,800円 ※1回契約時
2回目以降:6,160円 ※10回契約時
上記価格は一例として、治療検討の際にお役立てください。
まとめ
レーザートーニングは、これまでレーザーによる治療が叶わなかった肝斑にも効果が期待できる、マイルドなレーザー治療です。
ダウンタイムが短く、基本的には治療直後から日常と変わらない生活を送れるため、美容治療のために休みを確保できない方にもおすすめです。
レーザートーニングで、シミやくすみなどを気にせず過ごせる美肌を手に入れてみてはいかがでしょうか?
監修医師プロフィール
みずほクリニック
院長 小松 磨史(こまつ きよし)
[経歴]
H6年 札幌医科大学卒業
H6年 札幌医科大学・形成外科入局
H10年 札幌医科大学・大学院卒業 医学博士取得
H10年 米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)
H12年 札幌医科大学・形成外科 助教
H14年 北海道砂川市立病院・形成外科 医長
H17年 大手美容形成外科入職(院長歴任)
H26年 みずほクリニック開院(院長)
[免許/資格]
・日本形成外科学会・形成外科専門医
・日本美容外科学会・正会員
・医学博士
[メッセージ]
私達が目指すのは、一人ひとりのコンプレックスを克服し、自信に満ちあふれた笑顔と晴れやかな気持ちでいて頂けることが何よりもの願いです。そのためには真摯に患者様と寄り添い、これからも美容外科医としての使命を果たしていきたいと考えております。
[クリニック紹介]
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