爪に縦線や横線ができる原因は?縦線と横線それぞれの改善方法をご紹介

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爪に縦線や横線ができる原因は?縦線と横線それぞれの改善方法をご紹介

爪の印象に大きな影響を与える「縦線」と「横線」。

 

「昔はなかったのに最近縦線がでてきて気になっている・・・」

「爪の横線ができては治って、を繰り返している・・・」

 

そんなお悩みがある方、意外と多いのではないでしょうか。

 

縦線や横線があると、せっかくのネイルアートも台無しに。

ネイルを美しく仕上げるためには、自爪のケアが欠かせません。

 

本日は、爪に起こりやすい「縦線」と「横線」にフォーカス

縦線や横線が発生してしまう原因から、その改善方法まで詳しく解説してまいります♡

爪にできる「縦線」と「横線」の原因

爪の縦線・横線を改善するためには、まず「なぜできてしまうのか?」ということを知る必要があります。

 

縦線と横線はそれぞれ原因が異なりますので、対処法も異なります。

縦線

縦線

縦線ができてしまう原因のほとんどが「加齢」と「乾燥」です

 

縦線は、いわば爪に現れる「シワ」

年齢を重ねるごとに肌のコラーゲンが減少してシワが刻まれるのと同じように、爪も加齢によってたんぱく質などが減少し、シワのような縦線が増えていくのです。

 

この縦線に追い打ちをかけてしまうのが「乾燥」です。

肌も乾燥によって小じわができやすくなるのと同じで、爪も乾燥で縦線ができやすくなります。

ハンドクリームやネイルオイルなどを使用しないと、水分や油分が徐々に奪われ、線が刻まれてしまうのです。

 

特に、ジェルネイルやマニキュアを落とすときに使う「エタノール溶液」や「(アセトンが配合されている)除光液」は、水分や油分を強力に除去してしまう力があるため要注意。

 

ネイルを落とした後はそのまま放置するのではなく、しっかりと保湿もセットで行わないと縦線の原因となってしまいます。

横線

横線

縦線と比べ、少し心配なのが「横線」。

縦線の場合は原因が「加齢」や「乾燥」なのであまり心配する必要はありませんが、横線は単なる爪の変化ではなく、健康状態に問題がある場合が多いとされています。

 

横線ができる主な原因は「精神的・肉体的な過度のストレス」「高熱」「栄養不足」などにより、爪の成長が一時的に停止してしまうことです。

 

爪の根元には、新しい爪を生み出す「爪母(そうぼ)」という部分があるのですが、極度にストレスを感じていたり、高熱が出てしまったり、栄養が不足していたりすると一時的に爪を作るはたらきが弱まってしまいます。

 

すると、そのときに作られた爪だけが薄くなってしまうため、横線となって現れてしまうのです。

 

爪は1ヶ月で約3mm伸びるため、例えば横線が爪の根元から約5~6mmのところにある場合、約2ヶ月前に過度なストレスや体調不良が起こっていた可能性があるということが分かります。

「縦線」を改善する方法

「縦線」を改善する方法

さて、縦線と横線それぞれの原因が分かったところで、ここからは早速「どうしたら改善することができるのか」ということについて解説していきたいと思います。

 

まずは「縦線」の改善方法を見ていきましょう。

(1)ネイルオイル+ハンドクリームで徹底保湿する

前述した通り、縦線ができてしまう大きな原因は「加齢」と「乾燥」です。

加齢は防ぐことができませんが、乾燥なら自分で対策することができるため、まずは爪のうるおい不足を解消していきましょう。

 

使用するものは「ネイルオイル」と「ハンドクリーム」。

お好みのもので構いませんが、爪のケアに効果的な下記のような成分が配合されているかどうかをチェックしてみてください。

 

植物オイル

 

ホホバオイル、アルガンオイル、アーモンドオイルなど様々な種類がある。

鉱物油などと比較し浸透性にすぐれており、爪にうるおいとしなやかさを与えてくれる。

 

ケラチン

 

爪を構成しているタンパク質成分のひとつ。

爪の角質層を整え、コーティングすることで保護してくれる。

 

キトサンサクシナミド

 

カニやエビといった甲殻類から抽出したキトサンによって作られる成分。

爪との親和性も高く、表面を薄い膜でコーティングすることで潤いが逃げるのを防いでくれる。

 

ジメチルスルホン

 

動物性たんぱく質や植物性たんぱく質に含まれている成分。

爪の角質層すみずみまで浸透し、爪の主成分であるケラチンを保護してくれる。

 

また、「塗り方」も非常に重要。

 

まずはネイルオイルを爪全体に塗布します。この際、必ず爪の裏(爪先の間)にも塗布するのを忘れないでください。

塗布した後は反対の手の指でしっかりとなじませてあげてください。

 

ネイルオイルで美容成分を補給してあげたら、続いてはハンドクリームで蓋をします。

手肌全体にハンドクリームを塗った後、爪にもなじませていきましょう。

 

とてもシンプルな方法ですが、爪の縦線にはやっぱり保湿が一番効果的です。

(2)食器を洗う時はゴム手袋をつける

意外と気を付けたいのが「食器洗い」。

食器洗いをしないわけにはいきませんが、毎日食器洗いで洗剤に触れていると、やはり爪の水分や油分は徐々に奪われていってしまいます。

 

食器洗いの際は、爪が洗剤に触れないようにゴム手袋をするようにしましょう。

 

「一般的なゴム手袋は食器が洗いにくい」という方には、ニトリルゴムでできた手袋がおすすめ。

手にぴたっと密着してくれる上、とても薄手なので素手のような感覚で食器を洗うことができます。

 

多くのニトリル手袋は使い捨てタイプのため、使用後はそのままポイすることができるのも嬉しいポイントです♡

(3)リッジフィラーを使用する

「今すぐこの縦線をなんとかしたい!!」という方にオススメなのは、「リッジフィラー」を使用するということ

 

リッジフィラーとは、爪の表面にある凹凸を目立たなくし、平らにならしてくれる下地のこと。

「縦線があるせいで、ネイルラッカーを塗っても仕上がりが良くない」という方は、予めこのリッジフィラーを塗ることで、なめらかで凹凸の少ない爪へと導いてくれます。

 

また、リッジフィラーそのものに弱った爪を保護してくれるはたらきがあるため、縦線だけでなく「爪がすぐ折れる」「2枚爪になりやすい」という方にもオススメです。

 

 

このように、爪の縦線は加齢と乾燥が原因であることが多いので、とにかく「保湿」と「保護」を心がけることが、改善への一番の近道であると言えます。

「横線」を改善する方法

「横線」を改善する方法

続いては「横線」を改善する方法をご紹介していきます。

 

前述の通り、横線は縦線と比較すると心身の健康状態によって引き起こされることが多くあります。

そのため爪を直接ケアするというよりも(もちろんそれも必要ですが)、心と身体の健康を意識することがポイントとなってきます。

自分なりのストレス解消法を見つける

まずは爪の縦線の最大要因である「ストレス」を対処することが非常に重要です。

一番効果的なのは、ストレスの根本原因を取り除くということ。

 

職場が原因でストレスを感じているなら、転職を考えてみる。

苦手な人が原因でストレスを感じているなら、その人から距離を置いてみる。

家事が原因でストレスを感じているなら、時短グッズや時短料理を取り入れて少しでも楽をする。

 

爪に横線が入るということは、かなりのストレスがかかっているということ。

少しずつでもストレスの根本原因を減らしていくことが必要となってきます。

 

とはいえ、現実問題なかなかそうもいかないことが多いですよね。

そんなときは、自分なりのストレス解消法を見つけるというのもおすすめ。

 

自分はどんなことをしているときにストレスが減るのか、考えてみましょう。

歌を歌っているとき?絵を描いているとき?ベッドでゴロゴロしているとき?散歩をしているとき?

 

「これをしているとストレスが発散される」という方法をひとつ持っているだけでも、普段のストレスを大幅に減らすことができますよ。

爪の生育に必要な栄養素を摂る

爪に横線ができてしまう原因のひとつとして、「栄養素が不足している」という可能性も考えられます。

 

次のような栄養素が不足していないか見直し、もし不足している場合はしっかりと充足させるように心がけましょう。

 

タンパク質

 

爪のほとんどは、タンパク質によって作られています。

爪の材料が無ければそもそも爪を作ることはできないので、まずはタンパク質の補給を意識してみてください。

 

女性は特にタンパク質不足に陥りやすいので、意識して摂取することが必要です。

動物性・植物性どちらかに偏るのではなく、まんべんなく摂るようにしましょう。

 

タンパク質が多く含まれる食品:肉、魚、卵、豆腐、納豆、みそ、チーズなど

 

亜鉛

 

亜鉛も爪に欠かせない栄養素のひとつ。

亜鉛は爪の主成分であるケラチンというタンパク質を合成するために必要です。

 

特に爪の横線が気になる方の中には、亜鉛不足に陥っている方が多くいるため、意識して摂取しましょう。

 

亜鉛が多く含まれる食品:牡蠣、牛肉、うなぎ、さくらえび、ホタテ、カシューナッツなど

 

 

爪を強化する栄養素。

鉄が不足すると爪が薄くなり、爪の変形が起こりやすくなります。

 

特に女性は毎月の生理で鉄が不足しやすいため、十分に摂取することが必要です。

 

鉄が多く含まれる食品:レバー、ほうれん草、貝類など

 

ビタミンB群

 

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類から成っている栄養素。

 

細胞を活性化して爪の発育を促したり、ターンオーバーを正常化したりするはたらきがあります。

体内に留めておけない水溶性のビタミンなので、毎日こまめに摂取する必要があります。

 

ビタミンB群が多く含まれる食品:豚肉、レバー、カツオ、マグロ、納豆、玄米など

十分な睡眠を取る

心身の健康に欠かせないのは、やっぱり睡眠。

現代人は忙しくなかなか十分な睡眠を取れないという方も多いかもしれませんが、なんとか睡眠時間を捻出するようにしましょう。

 

近年は「睡眠は時間より質」といった考え方も広まっていますが、美容のためにはやはりある程度の睡眠時間を確保することが重要。

6時間以上、できれば7時間取ることを目標にしてみてください。

 

なかなかまとまった睡眠が取れない方はお昼寝で睡眠不足を解消するなど、自分なりに工夫して身体を休ませる時間を作ってみてくださいね。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

爪の縦線や横線が目立ってくると、せっかくのネイルアートも綺麗に乗らず、テンションが下がってしまいますよね。

 

身体の内側と外側の両方のアプローチを行うことで、爪の縦線や横線は改善することができるので、ぜひ試してみてくださいね。

執筆者プロフィール

執筆者プロフィール

コスメコンシェルジュ

宇佐美うさ(うさみ・うさ)

 

東京都下生まれのコスメコンシェルジュ。

美容業界に従事し約10年。化粧品販売員・化粧品商品開発者・美容ライター等の経歴を持つ。

近道でキレイになるための方法や、化粧品成分の読み解き方を発信すべく活動している。
一番の関心事はエイジングケア。

 

保持資格

 

化粧品検定1級

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