首のしわには種類がある?それぞれの特徴と10歳若返る予防・改善法を一挙ご紹介!
「年齢が出やすいパーツ」としてよく挙げられるのが、“首”。
年齢を重ねるごとに首のシワが濃くなってきて悩んでいる、
という方も少なくないかもしれませんね。
そんな首のしわですが、実は複数のタイプがあることをご存知でしたか?
首のしわを改善して若返るためには、
まずは自分のしわがどのタイプなのかを見極めることが非常に大切。
本日は、首のしわの種類の見分け方と、それぞれのタイプの改善方法を徹底的にご紹介していきたいと思います!
首のしわには種類がある!特徴と原因
首のしわには、複数の種類があります。
まずはそれぞれの種類の特徴と、発生してしまう原因について解説していきます。
縦じわ
首にできる縦じわの特徴は、顎から鎖骨に向かって縦に線を引いたようにできるということです。
よく見てみると、しわは細かい帯状になっています。
縦じわの正体は「たるみ」。
お顔と同じく、首の皮膚もたるみます。
それは、皮膚を支えているコラーゲンやエラスチンが加齢などによってどんどんと減少してしまうから。
コラーゲンやエラスチンが減少すると皮膚がたるみ、たるんだ皮膚が寄り集まるとヒダのようになり、これが縦に線を引いたようなしわに見えてしまうのです。
また、顎の骨は加齢によってどんどん萎縮していきますが、それによって土台が減ることによっても、皮膚や筋肉が余ってたるみ、縦じわになってしまいます。
加齢以外では、急激な体重減少も縦じわを発生させる要因となります。
体重が減るスピードに体がついていけず、余った顔の皮膚や皮下組織がたるんでしまうことでそれが首にたまり、縦じわになってしまうのです。
このように、首の縦じわは「たるみ」によって引き起こされます。
縦すじ
縦じわと似ているものとして「縦すじ」というものもあります。
これは、すじばった筋肉のようなものが盛り上がって目立ってしまっている状態。
縦すじはたるみというよりも、「広頚筋(こうけいきん)の過緊張」。
広頚筋は、顔の組織を下に向かって引っ張っている筋肉。
この筋肉が収縮すると、顔が下に引っ張られることで皮膚がたるんでしまったり、首の縦すじが目立ってしまったりします。
縦すじは、特にやせ型の人ほど目立ちやすいという特徴があります。
横じわ
横じわはその名の通り、横向きに一直線にできるしわのこと。
縦じわは比較的年齢の高い人に発生しやすい傾向がありますが、横じわは年齢を問わず現れやすいしわのひとつで、「ネックレスライン」とも呼ばれています。
横じわが発生してしまう主な原因は、「姿勢」。
パソコン作業などによってうつむきがちな時間が長いと、皮膚と皮膚が折り重なってしまい、それが繰り返されることによってだんだんとしわが刻まれてしまうのです。
また、枕の高さにも注意が必要です。
あまりにも高い枕だと顎を引くような態勢になってしまい、皮膚が折り込まれる状態になってしまいます。
眠っている時間は一日の三分の一と言われておりとても長いので、その時間ずっと悪い態勢でいるとやはり横じわができやすくなってしまいます。
また、加齢などにより皮膚のコラーゲン等が少なくなってくると、より横じわは刻まれやすくなってしまいます。
小じわ
首の小じわは乾燥によって「ちりめんじわ」が目立ってしまっている状態。
ちりめんじわとは、皮膚の一番外側である表皮にできるしわのこと。
加齢、湿度の低い環境、保湿不足などの要因によって肌の水分が少なくなってしまうと、キメが乱れてちりめんじわが現れやすくなります。
紫外線によく当たる方はお肌の水分をキープする力が衰えがちなので、注意が必要です。
前述の通り皮膚の表面にできるしわなので、しっかりとケアを行えば比較的改善しやすいという特徴があります。
10歳若返る!首のしわタイプ別予防・改善法
さて、以上が首のしわの4タイプでした。
ご自身の首のしわのタイプがどれなのか判断はできましたでしょうか?
中には、複数のタイプのしわが混ざっているという方も少なくありません。
ここからはそれぞれのタイプのしわの「予防法」と「改善法」をご紹介します。
縦じわの予防・改善法
前述の通り、縦じわの原因は「たるみ」です。
そのため、たるみを防ぐことが縦じわ予防において最重要になってきます。
たるみを防ぐためにまず何より重要なのが「日焼け止めを首までしっかり塗る」ということ。
真皮のコラーゲンやエラスチンが減少してしまう大きな原因として、「紫外線」が挙げられます。
顔は毎日しっかりと日焼け止めを塗っているけど、首はついつい怠りがち・・・という方も多いのではないでしょうか?
少し手間かもしれませんが、首までちゃんと日焼け止めを塗るかどうかが、5年後・10年後の首の縦じわに大きく影響します。
もちろん、日傘などによる物理的な遮断も効果的ですので、紫外線対策は徹底的に行うよう心がけましょう。
また、普段のスキンケアでは、「レチノール」を取り入れるのがオススメ。
レチノールは真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促す作用があるため、縦ジワの予防はもとより、改善効果を期待することができます。
顔にレチノールの美容液やクリームを塗るついでに、首まで塗ってみてください。
レチノールは紫外線に当たると分解しやすいので、夜のスキンケアに取り入れてみてください。
より積極的に縦じわを改善したいという方は「マッサージピール」の治療を受けてみるのも効果的です。
マッサージピールとは、トリクロロ酢酸・過酸化水素・コウジ酸を混合したピーリング剤をマッサージするように皮膚に塗布することで、真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促すという治療法です。
定期的に受けることで、皮膚のハリが向上し、たるみの引き締め効果が期待できます。
縦すじの予防・改善法
首の縦すじが発生する大きな要因は「広頚筋の過緊張」。
そのため、まずは何より広頚筋が緊張しないように気を付けることが大切です。
広頚筋は、「イーッ」と顔をしかめたり、奥歯を強く噛みしめたりするときにはたらく筋肉です。
そのため、これらの動作は日常でできるだけ避けるようにしましょう。
就寝中に歯を食いしばってしまう癖がある方は、マウスピースを使用するというのもひとつの方法です。
また、無理のない程度に広頚筋のストレッチを取り入れるのもオススメ。
鎖骨あたりの皮膚を両手で押さえ、ゆっくりと天井を見上げてみてください。
このとき、首の前側が伸びているような感覚があれば、広頚筋が伸びているということです。
10秒ほどその状態をキープし、ゆっくりと元に戻ります。
これを数回繰り返してみましょう。
日常の空いた時間を使って、ストレッチを上手に取り入れてみてください。
積極的に縦すじを治療したい場合は、「広頚筋ボトックス」を受けてみるのがオススメ。
広頚筋ボトックスとはその名の通り、広頚筋全体に筋肉を弛緩させるはたらきのあるボトックスを注射するという方法。
強制的に広頚筋の緊張を緩めることができ、すぐに縦すじの改善効果が実感できます。
広頚筋は組織を「引き下げる」筋肉なので、これを緩めることで顔をリフトアップする効果も期待できます。
横じわの予防・改善法
横じわができてしまう大きな原因は、姿勢の悪さ。
特にスマホやパソコンを見るとき、猫背になっている・首が前に出ているという自覚がある方は注意が必要です。
横じわができてしまうのを防ぐためには、まず姿勢を整えることから始めましょう。
・スマホを見るときは、出来る限りスマホを目線と同じ高さまで持っていく
・パソコンを見るときは、目線と同じ高さ~やや下ぐらいの高さになるように、椅子やデスクなどを調整する
これを心がけることで、横じわを効果的に予防することができます。
特にスマホやパソコンを使用する時間が多いという方は効果てきめんです。
もちろん、それ以外の作業を行うときも同様。
うつむきがちな姿勢はできるだけ避けるように気を付けましょう。
また意外と気を付けたいのが、枕。
枕があまりにも高い場合、自然と首が前に出ているような態勢になってしまうため、しわが寄ってしまいがちです。
頚椎に負担がかかったり、ストレートネックの原因になってしまったりするため、高すぎる枕は避け、ちょうどよい枕に買い替えましょう。
既にできてしまった横じわを改善したい場合は、純粋レチノールやニールワン等のしわ改善の有効成分が配合された化粧品でケアするのもオススメですが、もっとも効果が高く手っ取り早いのは「ヒアルロン酸注射」を受けること!
しわがあるところにヒアルロン酸を適量注入することで、しわが大幅に目立たなくなります。
医師の技術によって仕上がりも異なるため、施術を受ける際は信頼できる医師にお願いするようにしましょう。
小じわの予防・改善法
首に小じわができてしまう原因は、ずばり「肌の水分量の低下」。
潤いを与えることで小じわも自然と改善されていきますので、まずは保湿を徹底しましょう。
「首も顔の一部である」と考え、普段お顔に使用している化粧水・美容液・クリーム等を首にもたっぷりと塗ってあげてください。
使用する基礎化粧品は普段使っているもので構いませんが、筆者のオススメは「セラミド」が配合されている製品。
セラミドは皮膚の角質層にもともと存在する成分で、水分を強力にはさみこんでキープしてくれるというはたらきがあります。
セラミドで満たされた皮膚は、表面が潤ってキメが整うだけでなく、バリア機能も高まるため肌荒れもしにくくなります。
また、皮膚の奥からしっかりと潤したいという方は、医療の力を借りるのもおすすめ。
「エレクトロポレーション」という治療は、電気の力で皮膚表面に一時的に隙間を開け、ヒアルロン酸などの美容成分を皮膚の深層まで浸透させることができます。
月に1回程度の施術を継続的に受けることで、ワンランク上の潤いを与えることができます。
小じわは普段のケアで改善が期待しやすいタイプのしわなので、コツコツと頑張ってみてください。
まとめ
本日は、首のしわの種類とその改善方法について解説いたしました。
首のしわを改善するためには、まずは自分のしわタイプを見極めて対策を行うことが非常に重要。
適切なケアを行うことで改善できる可能性は十分にありますので、ぜひ今日から対策を始めてみてくださいね。
執筆者プロフィール
コスメコンシェルジュ
宇佐美うさ(うさみ・うさ)
東京都下生まれのコスメコンシェルジュ。
美容業界に従事し約10年。化粧品販売員・化粧品商品開発者・美容ライター等の経歴を持つ。
近道でキレイになるための方法や、化粧品成分の読み解き方を発信すべく活動している。
一番の関心事はエイジングケア。
保持資格
化粧品検定1級