「結婚こそが女の幸せ」は時代遅れ!「一生独身」時代が到来しつつある?!
「結婚こそが女の幸せ。」
あなたも一度はこんなセリフを聞いたことがありませんか?
人によって印象が大きく分かれる言葉かもしれませんが、なんだか「モヤッ」と感じる方も多いのでは?
たしかに、長い歴史の中で「女は男と結婚するもの」という仕組みはずっと存在していました。
しかし、現代は違います。
文明が発展し、価値観も多様化した現代においては、「一生独身」でいることがごく普通のことになってきたのです。
男性の4人に1人、女性の7人に1人が一生独身であるという現代。
結婚に対する価値観において、大きなパラダイムシフトが起きています。
そして、新しい時代の幕開けとともに、私たちも新しい生き方を考える必要があります。
もはや「結婚だけが女の幸せ」だなんて考えは時代錯誤。
本日は、「一生独身で生きる!」と決めたあなたが、これからどうしていくべきかをお話ししたいと思います。
いまや「一生独身」は珍しくない!
「周りの友人が続々と結婚していて、焦りが・・・」
独身の女性なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか?
たしかに、結婚は女性にとって大きな問題。
特に「結婚こそが女性の幸せ」と考えている女性にとっては、結婚をしていないことで焦ってしまうのも無理はありません。
しかし、現代はこの考えを見直す時期になってきています。
時代の流れとともに、いまや一生独身でいることは珍しくなくなってきているのです。
その証拠に、「生涯未婚率」が年々高くなっているという傾向があります。
生涯未婚率とは、50歳の時点で一度も結婚したことが無い人のパーセンテージを統計で表したものです。
1980年の時点の生涯未婚者は、男性で「約38人に1人」、女性で「22人に1人」でした。
しかし、2015年時点では、なんと男性で「約4人に1人」、女性で「約7人に1人」にまで跳ね上がっていることがわかります。
たった35年間の間で、生涯未婚率は男性で約9倍、女性で約3倍に増えており、急激に独身の人数が増えているのです。
また、この生涯未婚率は今後も着実に増えていくことが予想されており、2030年頃には男性の「約3人に1人」、女性の「約5人に1人」は生涯未婚ということになります。
しかも、この数字は「1回も結婚したことが無い人」だけをカウントしたものなので、バツ1やバツ2の方も含めると、2030年には約半数の人が「独身」ということになると言われています。
どうして「一生独身」が増えた?
独身の人数が増えたことで「もう日本も終わりだ・・・」などと悲観的な意見を述べているような声もちらほら散見されますね。
でも、それはむしろ逆。
独身者の人数が増えたのは「衰退」ではなく、むしろ時代が「進化」したことによる結果なのです。
一生独身が増えたのには、大きくわけて2つの理由があります。
一生独身が増えた理由(1)文明の発展
ひと昔前、人々は「生きるために」結婚をするしかありませんでした。
洗濯機も掃除機もなかった時代、だれかが家事をやらなくてはいけないし、また同時に外に出てお金を稼ぐ必要がありました。
そのため、共に生きるパートナーを見つけ、「役割分担」をするしかなかったのです。
それにより、いつしか「男は外で働き、女は家を守る」というシステムが構築されていきました。
しかし、現代はどうでしょう。
コンビニに行けばたくさんの種類のお惣菜が売られており、電子レンジでチンするだけで美味しい食事を食べることができます。
飲食店も遅くまで開いており、さまざまなバリエーションの中から食べたい料理を選ぶことができます。
洗濯機はワンボタンで洗いからすすぎ、乾燥まで自動的に行ってくれるし、最近では部屋を自動的に掃除してくれるロボット掃除機なるものまで現れました。
無理に結婚しなくとも、1人でも行きやすい時代になったのです。
一生独身が増えた理由(2)女性の社会進出
さらに、女性の社会進出に関しても、近年は目覚ましい進化を遂げています。
当時は女性の地位が低く、社会に出てバリバリと働くということが許されていませんでした。生きるためには「結婚をする」という選択肢しかなかったのです。
約20~30年ほど前、「女性はお茶くみとコピー取りをしていればいいんだ」などというひどい女性差別がまかり通っていました。
責任のある仕事を任されるのは男性ばかりで、女性は簡単な仕事しか任せてもらうことができませんでした。
仕事における男女差別が公然と存在していたのです。
しかし現代、女性が働くことはもはや普通のこととなっています。
管理職に就く女性が多いのも、今では当たり前のこととなってきましたね。
また、徐々にではありますが、出産をしながらもなお働き続けることができる環境というのも、ひと昔前と比べると整いつつあります。
いまや、「男性と結婚しなければ生きていけない」時代ではなくなったのです。
独身でいるメリットはたくさん!
このように見てみると、独身者が増えているのは、文明発展の賜物であると言えます。
ようやく私たちは、「結婚しない」という選択肢を手に入れることができたのです。
また、独身でいることにはたくさんのメリットもあります。
「私は結婚できないんじゃない。あえてしないんだ!」
そんな独身女性に向けて、ここから独身でいることのメリットをご紹介したいと思います。
一生独身のメリット(1)時間を自由に使える
まず挙げられるメリットとしては、なによりも「時間の自由」。
結婚というのは、共同生活。
誰かとともに暮らすということは、時間の面で相手に合わせる必要がでてきます。
結婚するということは、時間を共にするということ。
自分のペースで生活することは難しくなってしまいますし、一人の時間というものが無くなってしまいます。
その点、独身の場合は自由。
自分の好きの時間に好きな場所で食事を食べることができますし、がんばって手料理を毎日作る必要もありません。
思い立ったときに旅行に行くことも可能ですし、休日の時間を趣味に費やすこともできます。
一人きりの時間をゆったりと楽しむことができるのです。
また、プライベートだけでなく「仕事に没頭できる」というのも大きなメリット。
時代が進んだとはいえ、結婚をした場合、やはり女性は「家庭」のことを考える必要があります。
やむなく正社員になることを諦め、パートやアルバイトで働いている方も少なくありませんね。
しかし、独身なら仕事に時間を割くことができるので、より仕事を頑張ることができます。
正社員になるのも、諦める必要はありません。
一生独身のメリット(2)恋愛も自由!
自由なのは、時間に限ったことではありません。
結婚してしまったら、配偶者以外の人と恋愛することは基本的にタブー。
しかし、独身なら恋愛だって自由にすることができます。
「この人とは相性が合わないな・・・」という際に、すんなりと別れることができるのも独身ならではのメリットですよね。
また、いくら好きな相手とはいえ、常に一緒に生活することで窮屈に感じてしまうこともあるかもしれませんが、独身の場合、恋人と丁度良い距離感を保つこともできます、
いつまでも自由な恋愛を楽しみたい!という方にとっては、独身でいることの方がメリットが大きいと言えます。
一生独身のメリット(3)お金も自由!
一生独身でいること最大のメリット、それは「お金を自由に使える」ということ。
結婚をしてしまったら、お金は「共有財産」。
自分の好きなように使うというわけにはいきません。
買いたい化粧品も、お洋服も、靴も、カバンも、エステも。
家計のために我慢している、という方も少なくないのではないでしょうか?
独身の場合、自分の収入に見合っている範囲なら自由にお金を使うことができます。
「独身の人はなぜか身ぎれいで若々しい人が多い」
というのはあるあるですよね。
自分の美しさに自由にお金をかけることができるというのは、独身者の特権であると言えます。
一生独身でいるための心得は?
このように、独身であることには「自由」という最大にメリットがあります。
「意外と独身も悪くないかも・・・?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、一生独身でいるということは、良いことだけでなく、覚悟すべきこともあります。
ここからは、一生独身でいると決めたあなたが、心得るべきことをご紹介します。
一生独身の心得(1)収入源を確保する
お金を自由に使えることが独身者のメリットではありますが、いざという時にお金の面で助けてくれる人がいない、というデメリットは覚えておきましょう。
・病気や怪我をしてしまったときのお金
・老後のお金
・火災などにあったときのお金
こういったものは、すべて自分で用意しなければなりません。
収入ついてしっかり考え、既婚者以上に万一の場合に備えておく必要があります。
・日ごろからしっかりと貯蓄する
・収入源を増やしてリスクヘッジをする
・いざというときに売ってお金にできるようなものを買うようにする
など、工夫次第でさまざまな用意をすることができます。
「備えあれ憂いなし」。
自分の身を自分で守るために、しっかりと備えをしておきましょう。
一生独身の心得(2)信頼できる友人関係を作る
「独身」というと、その字面から孤独な印象を持ってしまいがちですが、決してそんなことはありません。
配偶者がいなくとも、信頼できる友人がいれば孤独ではありません。
むしろ独身だからこそ、いざというときの友達を作るべきです。
もちろん、経済面で友達に頼ることはおすすめしませんが、なにか精神的に辛いことが合って落ち込んでいるときなど、
心を支えあえる友達がいるというのは、非常に心強いものです。
いまの友達を、大切にしましょう。
一生独身の心得(3)健康に気をつかう
一生独身でいるということは、病気になってしまったときに自分しか頼る人がいないということ。
結婚している場合は頼ることができる配偶者がいるのでよいかもしれませんが、独身の場合は既婚者以上に健康に気をつかう必要があります。
・定期検診に行くようにする
・バランスの取れた食事を摂る
・お酒やたばこをほどほどにする
・軽い有酸素運動をする
など、日ごろから自分の健康には十分に気をつかうようにしましょう。
一生独身の心得(4)身辺整理の契約をする
あまり考えたくない話題かもしれませんが、人間にはやがて「死」が訪れます。
独身の場合、「亡くなったあとの埋葬をしてくれる人がいない・・・」という問題があります。
そこでおすすめなのが「死後事務委任契約」。
死後事務委任契約とは、自分が亡くなったあとの身辺整理を専門業者に依頼できる契約のことです。
これを契約しておくと、自分が亡くなった際、以下のような諸々の事務手続きを行ってくれます。
・葬儀や、その支払い
・納骨、埋葬に関する事務や、その支払い
・住居の明け渡し手続き
・友人、知人、親族などへの連絡
・生活用品などの処分
・病院への支払い
独身者にとっては、必要不可欠なシステムです。
いつか自分が旅立つ際、「立つ鳥後を濁さず」でスマートに天国へ羽ばたくことができるよう、死後事務委任契約を結ぶことをおすすめします。
【さいごに】独身でいることに罪悪感を感じる必要はない
「独身者が増える = 少子化が進む」などといって、独身増加の傾向を批判する人がたまに見られますね。
しかし、それはとても安直な考えです。
「個人の結婚」と「出産」はつい紐づけて考えられがちですが、本当は切り離して考える必要があります。
・籍を入れずに、子供を産んで育てたい人
・働きながら女手ひとつで子供を産み育てたい人
・同性同士で結婚して、子供を育てたい人
・結婚をして子供を産み育てたいが、名字は変えたくない人
・精子バンクを利用して、未婚のまま子供を産み育てたい人
こういった希望を持つ人が、思うように子供を産み育てることができない日本のシステムに、大きな問題があります。
日本は「家族の形の多様性」という点において、他の国から大きく引けを取っているのです。
・事実婚
・選択的夫婦別姓
・同性婚
・精子バンクの利用
などを認め、子供を産みたい人が産めるようにする環境を整えることが、日本にとっての大きな課題です。
また、子育てと仕事の両立という点に関しても、日本はまだまだ環境が整っているとは言えません。
そもそも、「子供を産むか」も「結婚するか」も、個人の自由。
あなたが一生独身で子供がいなかったとしても、何も咎める必要はないのです。
「産みたい人は産むことができる」
「産みたくない人は産まなくても良い」
「結婚したい人は結婚できる」
「結婚したくない人は結婚しなくても良い」
そういった社会にもっと日本が近づくことができると良いですね。
<参考URL>
・婚活Help https://konkatsu.help
・生命保険文化センター https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/mariage/12.html
・FNNPRIME https://www.fnn.jp/posts/00417040HDK
・HUFFPOST
https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/13/birthrate-in-france_a_23457607/
・おひとりさまの老後対策センター http://www.akamonhome.com/article/14539588.html