【医師監修】美白化粧品でも治せない…そんな肌の黒ずみの救世主!ホワイトニングレーザーとは?
夏は肌の露出が増えて、色々と気になることが増える季節…。
夏の肌の悩みといえば「ムダ毛」や「シミ・そばかす」が一番に思い浮かぶかもしれませんが、実は「肌の黒ずみ」で悩んでいる人も多いのです。
肌の黒ずみは「脇」だけではなく、「肘」や「膝」「ビキニライン」など体の様々な部位にみられます。
「これまでいろんな美白化粧品を使ってみたけど、いまいち効果を実感できない」という方にはクリニックに頼ってみるのも良いかもしれません。
今は黒ずみも「治療」できるの時代なのです!
そもそも、肌の黒ずみって何?
肌の黒ずみの原因と言われる「色素沈着」。
色素沈着とは文字通り、メラニンという色素が皮膚の奥や表面に沈着してしまうことを言います。
メラニンが皮膚の内部で沈着してしまうと、その沈着部分の深さによって肌が茶色く見えたり黒っぽく見えたりてしまうのです。
メラニンが生成される原因は?
では、なぜメラニンは生成されてしまうのでしょうか。
メラニン色素は皮膚の表面にあるメラノサイトという細胞から分泌されるもので、肌への刺激に対して防御反応として分泌されます。
日常的な刺激としては、紫外線を浴びること、下着などの締め付けなどによる摩擦、脱毛による刺激などからくる炎症があげられます。
なぜメラニンが「沈着」してしまうの?
通常の場合、肌には「ターンオーバー」という生まれ変わりの機能があります。
健康な肌の場合、皮膚の古い細胞は表面に押し出され、垢や古い角質として剥がれて行きますから、皮膚に分泌されてしまったメラニン色素も沈着する前に押し出されて剥がれてしまいます。
例えば、夏の海で日焼けして肌が黒くなってしまった場合でも、冬にはまた白く戻っているというのはこのターンオーバーの結果です。
しかし、このターンオーバーがうまくいかなくなると、メラニン色素はいつまで経っても排出されず、皮膚の内部に残ってしまい、黒ずみの原因となってしまいます。
ターンオーバーが乱れる理由とは?
ターンオーバーが乱れる原因は様々です。
寝不足や無理なダイエットなど、生活習慣・食習慣の乱れによるものや、タバコ・アルコールなどが原因となっている場合もあります。
また、ストレスによるものもあれば、冷え性や運動不足などから来る血行不良が起こすものもあります。
さらに、加齢などによるホルモンバランスの変化からもターンオーバーの乱れは起こります。
これに加えて、「外的な刺激を断続的に与えている」ということも大きな原因のひとつと言えるでしょう。
下着による締め付けや、脱毛による刺激、また入浴の際にナイロン製のボディタオルで強く擦るなどがこれにあたり、日々の習慣となっているものが原因となっているかもしれません。
肌の黒ずみの治療方法ってどんなもの?
では、ターンオーバーが正常に働かずに色素沈着してしまった場合、どのような治療を行うのでしょうか。
まず考えられるのは、外用薬と内服薬の使用です。
外用薬には、色素の排出を促す、ハイドロキノンクリームというものが使われます。
内服薬には、美白効果があるといわれているビタミン剤やトランサミン(トラネキサム酸)、グルタチオンの処方が行われます。
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と言われるほど、非常に効果の強いものとなっていますが、その効果の強さから日本で使用の許可が出たのも2001年になってからでした。
そのため使用にも注意が必要で、ハイドロキノンを塗った上から紫外線が当たると色素沈着が却って悪化することが指摘されており、また副作用として炎症を起こす場合もあり、使用の際には慎重にならなければなりません。
また、内服薬であるトランサミンも血栓ができるリスクがあるため、長期使用には向いていないと言われています。
ただし、これら外用薬・内服薬はあくまで補助的に行われるものであり、一般的には肌の黒ずみにはホワイトニングのためのレーザー治療を行います。
ホワイトニングレーザーとは?
肌の黒ずみ治療を目的とするレーザー治療のひとつとして、メドライトC6(Qスイッチヤグレーザー)と呼ばれる機器を使用して行う治療があります。
このレーザーは、他のレーザーに比べて、非常に弱い力で照射を行うため、肌全体に照射することができ、また黒ずみ部分以外の正常な肌を傷つけることなく、治療を行うことができます。
ではなぜ、レーザーを照射することで黒ずみが改善されるかというと、まず、皮膚の内部にあるメラニン色素はレーザーを照射されることにより、粉々に破壊されます。
破壊されたメラニン色素はその後、皮膚の浅い部分にある場合はそのまま外側へ排出され、皮膚の深部にある場合は、血液中の成分であるマクロファージ(白血球の一種)に食べられたりして、なくなっていきます。
これを何度か繰り返すことにより、黒ずみはどんどん薄くなっていくのです。
ホワイトニングレーザーのメリット
ホワイトニングレーザーのメリットは、まず、美白化粧品よりも短期間で確実な効果を得られることです。
医師によるカウンセリングの際に適切なレーザーの波長(皮膚のどの深さにレーザーを当てるか)をしっかりと診てもらえるため、黒ずみの原因となっているメラニン色素にダイレクトにアプローチすることができます。
また、レーザー治療をすることによって、肌のターンオーバーを促すため肌のキメが整うこともメリットとなります。
ホワイトニングレーザーのデメリット
ホワイトニングレーザーのデメリットは1回では見た目でわかるほどの効果が出ないため、何度か通院しなくてはならないことが上げられるでしょう。
さらにその分、費用もかかるため、治療を行う前にしっかりとカウンセリングを受け、自身の予算と見合う治療を行ってもらうようにしなくてはなりません。
また、治療時に多少の痛みを感じる人もいます。
ホワイトニングレーザーは美容レーザーの中でも低出力なレーザーであるため、麻酔なしで行う人がほとんどですが、痛みに敏感である人、また黒ずみがかなり濃くなっている人は、医師とじっくりと相談したうえで、必要であれば麻酔クリームを塗ってもらうなどの処置をお願いすると良いでしょう。
治療の流れは?
まずはクリニックの先生にカウンセリングをしてもらいます。
この時に、痛みはどの程度か、回数はどの程度必要かなど気になることを質問するようにしましょう。
施術内容は、患部を清潔な状態にし、必要であれば麻酔クリームなどを塗るなどして、レーザーを照射してもらい、時間はおよそ30分くらいで終わります。
これを2~4週間ごとに行い、脇・肘・膝の黒ずみであれば5~10回、デリケートゾーンの黒ずみであれば10~15回で治療が終了します。
ダウンタイムはあるの?
シミやほくろのレーザー治療であれば、かさぶたになってしまい、1週間~2週間ほど軟膏を塗ったりするようなダウンタイムがあります。
しかし、ホワイトニングレーザーであれば、正常な肌にダメージを与えるような強さでは行わないため、ダウンタイムもありません。
すぐに日常の生活に戻ることができますので、友人や同僚、パートナーにも内緒で行うことも可能です。
クリニックを選ぶときのポイント
レーザー治療は、正常な肌を傷つける恐れのある治療です。
場合によっては、肌に火傷を負い、治療が必要となる可能性もあります。
ですから、クリニックを選ぶ際は症例が多いところを探し、口コミもしっかり調べてきちんとしたクリニックを選ぶようにしてください。
レーザー治療は医療行為ですので、「医師」または「医師から指導を受けた看護師」の限られた人しか照射ができません。
それ以外の人が照射をしているようなところは怪我の恐れがあるため、例え他より費用が安く提示されていても絶対に避けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
美白化粧品をいくつも試し、未だに改善に至っていないという方は、思い切って医療の力を借りてみるのはいかがでしょうか?
確かに、黒ずみは一長一短で改善されるものではありません。
しかし、ホワイトニングレーザーで治療をすることで、「終わりの見えない戦い」を「終わりのある戦い」にすることはできます。
これを機会に、黒ずみのない綺麗な肌を手に入れてみるのも良いのではないでしょうか。
監修医師プロフィール
東京ブランシェクリニック
医師 鈴木 三奈
[ご挨拶]
私が美容外科美容皮膚科で働きたいと思ったきっかけは小さい頃から目の下にくまがあり、化粧でも写真でも写すと目立ってしまう顔立ちにコンプレックスを感じ、美容外科で目の下のふくらみとりの施術を受けて劇的に改善しすごく嬉しかった経験あります。
そんな感動を伝えたく目指しました。
美容外科、美容皮膚科医師として大切にしていることはお悩みは皆様違いますし、求められる仕上がりも様々です。
そのため丁寧なカウンセリングを心がけ、結果にこだわっています。
美容医療によって、患者さまが前向きにいきいきと過ごせるお手伝いさせていただければと思っています。
仕事のやりがいは最大限の結果をだし満足していただいたときは非常にやりがいを感じます。
リピーターさんがついてくださると信頼していただいていることにやりがいを感じます。
これからどういう美容外科医をめざしているかと申しますと、幅広い年齢層の方に末永く通っていただける美容クリニックを目指しております。
そのために最大限満足していただき、リーズナブルな価格で施術の痛みや腫れを最小限にして、最大限に結果をだすことを目指しております。
[保有資格・所属学会]
日本形成外科学会正会員
日本美容外科学会美容外科専門医
[クリニック]