【医師監修】ママパパさんに知ってほしい!赤ちゃんの肌トラブルと最適なスキンケア方法を徹底解説
スキンケア方法の紹介
先ほどの肌トラブル対策でも紹介してきたスキンケアですが、ここから詳しくご紹介していきたいと思います。
紫外線対策
紫外線も肌の刺激となりトラブルの元になってしまうことがあるので、しっかりと対策が必要です。
時期としては春から秋、時間帯としては午前10時から14時までが特に紫外線が強いので、長時間外に出るときは気をつけましょう。
対策方法としては、
・乳児用の日焼け止め2~3時間おきに塗る。
・首の後ろまでカバーする帽子、長袖を着て紫外線を浴びないようにする。
・日焼け止めをしっかりと洗い流す。
以上のことを念頭に置いて、紫外線対策に心がけましょう。
おすすめの洗浄方法・洗浄成分
おすすめの洗浄成分は、とにかく肌に優しい「低刺激性」のものを選ぶこと。
「ベビーソープ」を中心に探し、その中でも特に余計なものが入っていないものを選ぶために、成分をよく見てから購入することをお勧めします。
無香料、無着色、酸化防止剤不使用、天然由来成分か、などがチェック項目としてあります。
洗浄方法のポイントは、
・たっぷりの泡で洗ってあげる。素手で、手のひらと指の腹で丁寧に。
・くびれ、首の後ろ、指の間も忘れずに。
・洗浄料が残らないよう、シャワーを使いくびれやシワを伸ばしながらよくすすぐ。
・やわらかいタオルで抑えるように水分を拭きとる。くびれやシワの中も。
洗い残しの無いよう、ただ刺激が強すぎないように、という難しい注文なのですが、慣れてくると加減が分かってくると思います。
クリーム・乳液で保湿
様々な種類の保湿剤がありますが、まずは試してみることです。
その中で合うものが自然と分かってきます。
種類としては、クリーム、乳液、ローション、ワセリンなど、様々です。
夏はローション、さらっとしたクリーム、冬やしっかりとしたクリーム、ワセリンにするなど季節によって使い分けても良いでしょう。
保湿のタイミングとしては一日2~3回程度、お風呂上りが乾燥しやすいのでお風呂上りの保湿が最も効果的です。
また、汗をかいて拭いた後、食事後に口の周りが汚れた後など、必要に応じてこまめに塗りなおしてください。
大きくなってくるとクリームを塗られること自体を嫌がるようになる場合も。
そんな時はお風呂に入った最後にまだ濡れている状態で、体を拭く前に分からないようにささっと液体に近い乳液などを塗ってしまうと良いでしょう。
体が濡れている状態だと、何かを塗られることにそこまで抵抗がなくなります。
衣類選び、髪型、爪などのケアも
衣類も化学繊維でできたものだと赤ちゃんの敏感なお肌を痛めてしまうことがあるので、綿などのできるだけ刺激の少ない素材を選びましょう。
また、タグなども気になるようでしたら取ってしまう等の対策をしましょう。
髪の毛が伸びてきたら、毛先が肌に当たらないように工夫したり、爪もこまめに切って肌に刺激を与えないようにしましょう。
スキンケアがもたらす効果
赤ちゃんのスキンケアを毎日行うことで、赤ちゃん自身の肌のバリア機能を高めるということだけではなく、 アトピーを予防できるという効果、リラックスできるベビーマッサージの効果、触れ合うことで赤ちゃんとママとの愛着関係を形成できるというタッチセラピーの効果も期待できると言われています。
乳児期の赤ちゃんのお世話はとても大変かと思いますが、これから保湿ケアを始めるというママさんは、まずは一日一回、お風呂上りの保湿タイムを設けてみませんか。
ママにとっては赤ちゃんのお肌の健康を願いながら優しく触れる時間、赤ちゃんにとってはママに優しく触れてもらう時間。
これは肌を強めるというだけではなく、お互いにとってとても意味のある大事な時間になることと思います。
まとめ
赤ちゃんは大人の肌よりもデリケートで、気を付けてケアをしなければなりませんが、それが面倒なものになってしまうとママにとってもツラいですよね。
毎日の授乳や寝かしつけ、おむつ替え、お風呂など、他にも気を付けなければいけないことがたくさんあり、あれもこれもと気が滅入ってしまいますよね。
筆者の長女もアレルギー持ちで、肌も荒れやすく、すぐに湿疹や蕁麻疹などの肌トラブルが起こってしまい、出るたびに気持ちが凹んだりしていましたが、肌を清潔にすることを心がけること、そして保湿を意識するうちに「このクリームを使うと症状が改善する(悪化しない)。」というものに出会うことができました。
様々な種類の保湿製品が出回っており、どれが一番我が子の肌に合うのだろうというのは、とにもかくにも肌に良さそうなものを試してみるということに尽きます。
お友達は効いたというものでも、自分の子どもには効かないということも多く、肌もそれぞれ違うので、自分の子どもに合うものを見つけるのが一番かと思います。
また、病院で保湿剤や塗り薬を処方してもらうことも良いかと思いますが、まずは肌を清潔に保ち、保湿することで症状が治まる場合もあるので、ぜひ今回ご紹介させていただいた方法も試してみてくださいね。
<参考文献>
https://www.meikocosmetics.co.jp/beautycolumn/skin-baby/
https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_Milly_column_53332/
https://www.babytown.jp/b/childcare/sanitation/bt1016.html
https://www.shiseidogroup.jp/bskincare/howto/
https://www.amoma.jp/column/child/babycare/26626.html#i-4
https://papimami.jp/41820/
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO44268510Y2A720C1MZ4001/?page=2
監修医師プロフィール
すずきこどもクリニック
院長 鈴木 幹啓
[経歴]
自治医科大学卒業
三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、公立紀南病院での勤務を経て、すずきこどもクリニックを開院。
さらに、株式会社オンラインドクター.comの代表取締役も務め、医師と患者をつなげる病院検索サイト『イシャチョク』の運営も行う。
[所属学会・資格]
日本小児科学会認定小児科専門医
日本小児アレルギー学会
日本小児皮膚科学会
日本小児精神神経学会
(ケアマネジャー資格)
(日本老年医学)
(日本認知症学会)
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