今、ピーリング治療はここまで進化している?!角質はもちろん、シミ・たるみまで!人気のピーリング治療の種類をご紹介

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今、ピーリング治療はここまで進化している?!角質はもちろん、シミ・たるみまで!人気のピーリング治療の種類をご紹介

近年ブームの美容医療施術の中でも、手軽に受けることができるということで人気の高い「肌管理系」治療。

 

その中でも特にここ数年ホットなのが「ピーリング治療」です。

 

ピーリング治療と言えば、「酸を塗布して古い角質やくすみを取り除き、ターンオーバーを促す」というものが昔から知られていますが、ここ数年でピーリング治療は急速に進化し、多様化しています。

 

くすみはもちろんのこと、シミ、肝斑、さらにはシワやたるみを治療できるピーリングも!

 

ということで本日は、近年非常に盛り上がっている「ピーリング治療」にフォーカス。

多様化しているさまざまなピーリング治療の種類についてご紹介していきます!

ピーリング治療は大きく分けて3種類

ピーリング治療は大きく分けて3種類

「ピーリング治療」と聞くと、「今どきピーリング?!」「そんなの昔からあるじゃない!」と思われる方も多いかもしれません。

 

たしかに、日本にピーリング治療ブームが到来したのは、1994年ごろのこと。

20年以上も前の治療というと「古い」と感じてしまうのも無理ありません。

 

しかし、ピーリング治療はその確かな効果から今でも高く評価されているのはもちろんのこと、近年はそこから派生してさまざまな種類のピーリング治療が登場し、非常に注目されているんです!

 

現在、「ピーリング治療」というと大きく分けて3つの種類があります。

 

「薬剤で角質を溶かすピーリング」「薬剤を浸透させるピーリング」「専用マシンを使用するピーリング」の3種類です。

 

それぞれの特徴をご説明いたしますね。

薬剤で角質を溶かすピーリング(ケミカルピーリング)

「ピーリング治療」と聞いてまず想像するのはこちらではないでしょうか?

 

元祖ピーリング治療、とも言える基本的なタイプ。

「ケミカルピーリング」とも呼ばれています。

 

薬剤を肌に塗布することで、肌の一番外側である角質層に浸透し、優しく不要な角質を取り除いてくれます。

 

「ニキビ」「毛穴の黒ずみ」「くすみ」「ざらつき」等の改善を目的として行うピーリング治療です。

薬剤を浸透させるピーリング

従来のピーリング治療は「角質層」をターゲットにしたものが主流でしたが、近年はより深い「真皮層」に薬剤を浸透させるピーリング治療が“次世代ピーリング”と呼ばれて注目が集まっています。

 

真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成する効果があるため、ハリが出る・たるみが引き締まるといった美肌効果が期待できます。

 

治療のゴールも大きく異なっており、これまでのピーリング治療の目的が「くすみ・ざらつきの改善」等だったのに対して、次世代ピーリングは真皮層に有効な薬剤を浸透させることによる「シワ・たるみの改善」「肝斑の改善」などを目的にしているという特徴があります。

専用マシンを使用するピーリング

上述した2つのピーリング治療が薬剤を使用しているのに対して、このタイプは薬剤ではなく専用のマシンを使用してピーリング治療を行うのが特徴です。

マシンから出るレーザーや水量の力により、古くなった角質を除去します。

 

他のピーリング治療よりも肌への刺激が少なく、赤みや炎症のリスクが低いという特徴があります。

 

「薬剤で角質を溶かすピーリング治療」と同じく、「ニキビ」「毛穴の黒ずみ」「くすみ」「ざらつき」等の改善を目的として行うピーリング治療です。

 

このように、ピーリング治療は近年多様化しており、さまざまな選択肢が用意されています。

 

ピーリング治療の「目的」や「方法」も種類によって全く異なるため、それぞれの治療の違いをよく知り、自分に適したピーリング治療を選択する必要があります。

薬剤で角質を溶かすピーリング(ケミカルピーリング)の詳細

薬剤で角質を溶かすピーリング(ケミカルピーリング)の詳細

さて、ピーリング治療の3タイプの特徴が分かったところで、ここからはそれぞれの詳細を解説していきます。

3タイプの中にも様々な治療がありますので、ひとつずつご紹介していきますね。

 

まずは「薬剤で角質を溶かすピーリング(ケミカルピーリング)」からです。

ケミカルピーリングに使用される薬剤はグリコール酸、サリチル酸、乳酸などさまざまで、どんな薬剤を使用するかによって刺激の強さや効果も変わってきます。

グリコール酸ピーリング

「グリコール酸(AHA)」はケミカルピーリングの中でも最もベーシックな薬剤。

パイナップルやリンゴなどに含まれる水溶性の酸で、「クエン酸」や「リンゴ酸」と同じフルーツ酸の一種です。

 

刺激は中程度で、赤みを伴う炎症や肌荒れが起こることもありますが、基本的にダウンタイムはあまりありません。

 

角質を取り除いてくれるのはもちろんのこと、比較的浸透性に優れた薬剤なので、表皮細胞を活性化したり、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することによって肌にハリや弾力を与えてくれたりもします。

サリチル酸マクロゴールピーリング

グリコール酸ピーリングよりもさらに低刺激なのが「サリチル酸マクロゴールピーリング」。

 

サリチル酸はもともと強力な溶解作用を持つ酸ですが、基材のマクロゴールが皮膚深部への浸透を防ぎ、角質層のみに反応してくれるのが特徴です。

 

そのため、施術後に肌が赤くなってしまったり、ポロポロと剥けてしまったり…というトラブルがほとんどありません。

 

高濃度での使用が可能なため、より高い効果を期待することができます。

乳酸ピーリング

乳酸もグリコール酸と同じく「フルーツ酸」の一種ですが、分子が大きく深くまで浸透しないため、グリコール酸よりも皮膚の浅いところに作用するのが特徴です。

 

施術中の刺激感も少なく、グリコール酸ピーリングでピリピリ感を覚えた方も施術を受けることができます。

 

角質を除去してくれるのはもちろんのこと、角質層のセラミド量を増加する作用も期待できるため、施術後の乾燥感は少なく、むしろ潤いのある肌へと導いてくれます。

薬剤を浸透させるピーリングの詳細

薬剤を浸透させるピーリングの詳細

マッサージピール

マッサージピールとは、トリクロロ酢酸・過酸化水素・コウジ酸が独自の比率で配合された特殊な薬剤(PRX-T®33)をマッサージするように塗布するピーリング治療です。

 

別名「コラーゲンピール」とも呼ばれています。

 

肌深くまで浸透し、真皮の線維芽細胞を活性化させることでコラーゲンの生成を強力に促進

これにより、肌のシワの改善やたるみの改善効果が期待できます。

 

ピーリング治療というと「フロスティング(皮膚の皮むけ)」が起こるものが一般的ですが、マッサージピールは過酸化水素が皮膚表面のピーリング作用を抑えてくれるため、ほぼフロスティングが起こりません。

刺激がほとんどなく、赤みやひりつきなども感じないのが特徴です。

 

美白作用のある「コウジ酸」が薬剤の中に配合されているため、トーンアップ効果も期待できます。

ミラノリピール

ミラノリピールは、トリクロロ酢酸・ラクトビオン酸・サリチル酸・タルトル酸という5種類の酸に加えて、アミノ酸、ビタミンC、ビタミンB、スクワラン、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)などの美容成分が配合された薬剤を使用します。

 

マッサージピールと同じく、肌深くまで浸透して線維芽細胞を刺激することで、コラーゲンやエラスチンの生成を強力に促進します。

 

軽いフロスティング作用があり、施術の翌日~4日程度で薄い皮むけがはじまり、1週間から10日程続きます。

 

アルギニンと水酸化ナトリウムが刺激を抑えてくれるため、施術の赤みやひりつきはあまりありません。

リバースピール

美容医療の中でも「肝斑」の治療はなかなか難しく、治療法が限られています。

そんな肝斑にアプローチできる画期的な治療法が、リバースピール。

 

マッサージピールの薬剤(PRX-T33)に肝斑に効果のある薬剤を追加し、肌の真皮・表皮深層・表皮浅層の3段階に分けて薬剤を浸透させるという特徴があります。

 

1つ目の薬剤はマッサージピールと同じ薬剤。

トリクロロ酢酸・過酸化水素・コウジ酸を混合した薬剤が真皮まで浸透し、コラーゲンの生成やターンオーバーの促進を促します。

 

2つ目の薬剤は、乳酸とフィチン酸を混合したもの。

乳酸が表皮深層に浸透し、メラニン色素を除去します。

 

3つ目の薬剤は、多種のヒドロキシ酸・フィチン酸・コウジ酸を混合したもの。

表皮浅層のメラニン色素を除去します。

角質を取り除き、表皮の美白作用を促します。

 

多少の刺激感、赤み、皮向けが起こる可能性がありますが、通常は数日ほどで治まります。

専用マシンを使用するピーリング

専用マシンを使用するピーリング

ハイドロピーリング

肌表面の古い角質や毛穴の中のつまりを「水流のパワー」で除去するのが、ハイドロピーリングです。

 

強い薬剤で無理やりピーリングするのではなく、水流の力でピーリングするため、肌への負担が少ないのが特徴です。

 

専用の薬剤を併用しますが、ケミカルピーリングに使われる薬剤と比較してはるかに低刺激な薬剤なので、ピリピリ感や赤みもほぼ起こりません。

 

原則ダウンタイムがないため、直後からメイクをすることも可能。

大事な予定がある前でも受けやすい施術のひとつです。

 

また、汚れの除去と同時に美容成分の導入も行えるため、乾燥肌の方にも向いています。

レーザーピーリング

レーザーピーリングとはその名の通り、レーザーを使ったピーリングのこと。

肌表面の古い角質を取り除いたり、真皮乳頭層を熱作用によって刺激することでコラーゲンの生成を促したりします。

機種の名前から「ジェネシス」と呼ばれることもあります。

 

「ニキビ」「くすみ」「ざらつき」の改善はもちろんのこと、比較的深い層にも作用できるため「小じわ」からさらに「赤み」の改善にも効果が期待できます。

 

施術中は温かいシャワーを浴びているような感覚で、痛みはほとんどありません。

またダウンタイムもほぼないため、施術直後からメイクをすることが可能です。

まとめ

本日は、近年注目を集めている「ピーリング治療」にフォーカスし、その様々な種類についてご紹介しました。

 

「ピーリング治療は今こんなことになっているんだ!」と驚かれた方も多いのではないでしょうか?

 

従来のピーリング治療と異なり、改善できる肌悩みも非常に増えています。

美容医療の中では比較的気軽に受けやすい施術になりますので、今お肌のことでお悩みがある方は選択肢に入れてみてくださいね。

執筆者プロフィール

執筆者プロフィール

コスメコンシェルジュ

宇佐美うさ(うさみ・うさ)

 

東京都下生まれのコスメコンシェルジュ。

美容業界に従事し約10年。化粧品販売員・化粧品商品開発者・美容ライター等の経歴を持つ。

近道でキレイになるための方法や、化粧品成分の読み解き方を発信すべく活動している。
一番の関心事はエイジングケア。

 

保持資格

 

化粧品検定1級

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