2019年が終わり、2020年(令和二年)を迎えました。
今年、2020年は『東京2020オリンピック・パラリンピック』を筆頭に、様々なイベントが予定されており、さらなる経済効果が期待されています。
また、オリンピック・パラリンピックによる世界中の人々の来日に備え、都心に新たに大きな駅が誕生したり、大規模な道路整備、商業施設や宿泊施設が数多くオープンします。
既に大きな盛り上がりを見せている2020年ですが、他にも “新たに始まること” がたくさんあります。
今日は、これから私たちの生活に関わってくる変化について見ていきたいと思います。
2020年のモバイル分野
1980年代に携帯電話が登場してから、はや40年。
お互いに外からでも電話ができるようになったり、メールが送れるようになったり、写真が撮れるようになったり、さらにはインターネットが普及し、写真や音楽、動画を共有するのが当たり前の時代になりました。
現代では携帯電話(スマートフォン)は、私たちの生活になくてはならないものになっています。
そんな携帯電話が、2020年に新たな一歩を踏み出します。
それが次世代の「5G」。
2020年のうちに実用化が予定されており、私たちの暮らしを一変させるほどの大きな変化が見込まれています。
「5G」とは
通信システム(インフラ)と携帯端末の両方を、根幹からそっくり入れ替え、大幅な通信速度向上を実現する節目とその仕組みを“世代”(Generation)といいます。
この“世代”(Generation)の頭文字「G」をとって、「5G」と呼んでいます。
つまり、「5G」とは、第5世代と呼ばれる通信システムの仕組みのことなのです。
それでは、「5G」に至るまでの通信システムの歴史を簡単に見ていきましょう!
通信システムの歴史
1985年:「1G」時代
バッテリーやアンテナを含めた携帯電話が誕生。
これまでの電話は携帯することができなかったのに対し、「ショルダーフォン」と呼ばれる肩掛け式の電話は携帯する(持ち歩く)ことができました。
しかし、その重さは3㎏ほど、常に持ち歩くには、かなり負担となる重量でした。
1993年:「2G」時代
デジタル方式の2Gの運用が開始。
デジタル化によって携帯電話でのメールが可能となり、「ショルダーフォン」から「ポケットベル」や「PHS」などの手軽で軽量なものへと変わっていきました。
2001年:「3G」時代
メールだけでなく、インターネットも使えるようになり、クリアな音質での通話も可能に。
離れていても連絡が取れるのは当たり前。
この3Gはそれまでとはケタ違いの大きなデータを高速で通信することが可能になったのです。
2012年:「4G」時代
「4G」「3.9G」などと呼ばれており、スマートフォンで高画質の動画が視聴可能なりました。
携帯電話は単なる連絡手段にとどまることなく、映画やドラマ鑑賞・音楽プレーヤー・漫画や小説の購読・ショッピングなどすべてをモバイルで行うことのできる機器へと進化したのです。
そして、2017年には「キャリアアグリゲーション(CA)」に対応した4Gサービスが各社で開始され、現在に至っています。
「5G」の特徴
そして、これから満を持して登場するのが「5G」。
今までよりも以下の3つの点で優れており、さらなるインターネットの可能性の広がりが期待されています。
高速・大容量
低遅延
多接続
これらについて詳しく解説していきます。
高速・大容量の点が進化することで、VRや3D映像、マルチアングルなど情報量の多いデータの送受信がスムーズになります。
そのため、離れた場所で起こっていることでも臨場感のあるスケールで体験することができるなど、大容量のデータを必要とするストリーミング映像サービスが可能となります。
これからはテレビやパソコン、スマートフォンだけではなく、もっともっと広い世界を感じることができるようになるかもしれません。
また近年、若者からおじさんまで幅広い世代から人気を集めているオンラインゲーム。
様々なゲームをオンラインで通信しながら、遠く離れた見知らぬ人たちと一緒にプレイします。
これはとても膨大なデータをリアルタイムでやり取りする必要があるものですが、5Gによって遅延を解消することができるそうです。
お互いの緊迫感や高揚感が伝わるような、よりスムーズでリアルな対戦ゲームが可能になる日もそう遠くはなさそうです。
最後は多接続について。
今やインターネットにつながっている電子機器はテレビやパソコン、スマートフォンだけではありません。
ライフスタイルが多様化する今、どこの家庭にでもあるデジタル家電や白物家電などもネットワークに接続され、あなたの行動に合わせてスマートに動く時代なのです。
朝起きて、スマートフォンを起動させた瞬間から夜眠るまでの間に家電のネットワークが働き、次々と家電が動く時代が始まるのです。
他にも、5Gが導入されることでエンターテインメントなどの娯楽の分野での楽しみ方も大きく変わるといわれています。
「ドラえもん」や「鉄腕アトム」などのようなアニメーションの世界が、現実になる日も近いのかもしれません。
2020年の交通分野
2020年は交通網も大きく変わろうとしています。
オリンピック・パラリンピックが開催されることで、選手やメディアの輸送・観客の移動などの混雑が懸念されています。
東京オリンピック開催時には、「オリンピック・ルート・ネットワーク(Olympic Route Network : ORN)」「パラリンピック・ルート・ネットワーク(Paralympic Route Network : PRN)」と呼ばれる輸送システムの導入が検討されています。
また、2020年には新しい駅の誕生やホームの増設などが相次いでいます。
中でも注目度の高い2つのニュースをご紹介いたします。
常磐線の全線復旧
東日本大震災と福島第一原発事故の影響で全線の運行再開まで時間がかかっていた「常磐線」ですが、2020年3月14日(土)に全線での運転が再開されます。
運転再開後は品川・上野から仙台まで『ひたち』が直通し、東京から東北方面に行きやすくなる予定です。
東京オリンピックの聖火リレーでは「東北」が起点となっており、さらに観光客が増加することが期待されています。
聖火リレーでは、復興に尽力する被災地の方々に、ギリシャで採火した聖火を先立って見てもらおうと、2020 年3 月20 日(金)から3 月25 日(水)までの間、宮城県、岩手県、福島県の順番で各2 日間「復興の火」を展示が行われます。
参考URL:https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20190312-02.html
これからの復興に向けて、常磐線の全線復旧は新しい風を吹き込むことになりそうです。
高輪ゲートウェイ駅の設置
JR東日本は、2020年3月14日(土)の暫定開業を目指して、山手線・京浜東北線に「高輪ゲートウェイ駅」を設置することを発表しました。
この「高輪ゲートウェイ駅」は、田町駅と品川駅の間に位置しており、この駅を作ることでオフィスや商業施設、住宅など合わせて6棟の超高層ビル、広場などが整備される予定です。
新しい駅とともに、新しい街を作ることになった今回の計画は、山手線に駅が新設されるのが40年ぶりということもあり、注目を集めました。
また、この駅は新技術の実証実験の場としての役割も期待されています。
例えば…以下の4つの技術の導入が考えられています。
・QRコードによる改札機利用
・ロボットの活用(AIを活用した案内ロボット、警備・清掃ロボット、広告ロボット、車椅子タイプの移動支援ロボットなど)
・無人AI決済店舗『TOUCH TO GO』の常設
・各種のAIサイネージ
これらの導入によって、電車の交通はよりスムーズになり、通勤時の混雑や事故などの減少にも効果が期待されています。
また、周辺地域の商業が活性化されたり、人工の増加が見込まれており、少々地味なイメージがあった「田町」も賑やかになっていくのではないでしょうか。
ちなみに、この「高輪ゲートウェイ駅」のデザインは世界的な建築家であり、新国立競技場のデザインも手掛けた隈研吾さんが担当。
彼の創り出す、折り紙をモチーフとした大屋根など用いた“新しい和”の世界観は、日本の魅力を発信していくうえでも大きな役割を果たすと考えらえています。
どのようなデザインになるのか今から楽しみですね!
まとめ
JR東日本は、2020年3月14日(土)の暫定開業を目指して、山手線・京浜東北線に「高輪ゲートウェイ駅」を設置することを発表しました。
この「高輪ゲートウェイ駅」は、田町駅と品川駅の間に位置しており、この駅を作ることでオフィスや商業施設、住宅など合わせて6棟の超高層ビル、広場などが整備される予定です。
新しい駅とともに、新しい街を作ることになった今回の計画は、山手線に駅が新設されるのが40年ぶりということもあり、注目を集めました。
また、この駅は新技術の実証実験の場としての役割も期待されています。
例えば…以下の4つの技術の導入が考えられています。
QRコードによる改札機利用
ロボットの活用(AIを活用した案内ロボット、警備・清掃ロボット、広告ロボット、車椅子タイプの移動支援ロボットなど)
無人AI決済店舗『TOUCH TO GO』の常設
各種のAIサイネージ
これらの導入によって、電車の交通はよりスムーズになり、通勤時の混雑や事故などの減少にも効果が期待されています。
また、周辺地域の商業が活性化されたり、人工の増加が見込まれており、少々地味なイメージがあった「田町」も賑やかになっていくのではないでしょうか。
ちなみに、この「高輪ゲートウェイ駅」のデザインは世界的な建築家であり、新国立競技場のデザインも手掛けた隈研吾さんが担当。
彼の創り出す、折り紙をモチーフとした大屋根など用いた“新しい和”の世界観は、日本の魅力を発信していくうえでも大きな役割を果たすと考えらえています。
どのようなデザインになるのか今から楽しみですね!