大人こそ読むべき漫画!アラサー・アラフォーにおすすめのコミック

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大人こそ読むべき漫画!アラサー・アラフォーにおすすめのコミック

 「漫画は子供が読むもの」と思っている人もいるかもしれませんが、大人の女性も楽しめる、大人こそ読むべき作品もたくさんあります。

 忙しくて心に余裕がない時にこそ、漫画は良い息抜きになるはず。時には立ち直るきっかけや前に進む勇気をもらえることもあります。

 今回は1冊完結の漫画から連載中の長編漫画まで、アラサー、アラフォー女性におすすめしたい漫画をまとめました。

 あなたの毎日を、そしてこれからの人生をちょっとだけ変えてくれるかもしれない、名作漫画の世界にご案内しましょう。

忙しいあなたに!1冊完結の漫画

 とにかく忙しいあなたには、1冊完結の漫画がおすすめです。ご紹介する2作品はいずれも短編集。1つの話はすぐ読み終わりますが、読み終わった後の満足度はバッチリ。「読んでよかった」「これを読まない選択肢はなかった」と思うこと間違いなしです!

穂積「式の前日」(小学館)

 何気ない会話、何気ない日常の風景にこそ、忘れたくない何かが詰まっている。「式の前日」はそんなことに気づかせてくれる珠玉の短編集です。

 登場人物はどこにでもいるような2人。この2人が積み重ねる何気ない会話を追っているうちに、いつの間にか物語の世界に引き込まれていきます。2人の関係性が分かった時、ぐっとこみ上げてくるものをあなたは抑えられるでしょうか。

 表題作「式の前日」とその後日譚を含む6編を収録。大恋愛も大掛かりなトリックもありませんが、心を揺さぶられる作品ばかりです。

 作者にとって初の単行本でありながら、SNS上で大絶賛され、「このマンガがすごい!!2013」などのランキングにも名を連ねました。

 ハラハラドキドキはいらないけど、ちょっとだけ泣きたい。そんなあなたにおすすめです。

ヤマシタトモコ「HER」(祥伝社)

 こちらも6編からなるオムニバス。それぞれの話に登場する女性たちは、何らかの形でつながっています。

 等身大の女性の感情を具現化し、そのまま模写したのかと思うほどリアルな描写の数々。「なんて嫌な女なんだ」と感じた登場人物の中に、自分の姿を見てしまうこともあります。

 男性に媚びる女性を見下しながら、世界中の男性にモテたいと思っていたり。自分にない魅力がある人をまぶしく思いつつ、ひどく傷つけたくなったり。女性の醜い感情の奥にある、弱さや不器用さ、孤独さなどを繊細に描き出しています。「女って醜い」と思いながら、愛おしさも湧いてくる。不思議な気持ちになる作品です。

 10年ほど前の漫画ですが、今なお根強い人気があります。読む時の年齢や状況によって共感する部分が変わるので、何度でも読み返したくなる作品です。

大人買いしたい!連載中の長編漫画

大人買いしたい!連載中の長編漫画

 この機会にがっつりハマれる漫画に出会いたいあなたには、長編漫画をご紹介します。どちらもドラマ化されました。ドラマを見た人も見ていない人にもおすすめです。

よしながふみ「きのう何食べた?」(講談社、2019年6月現在既刊15巻)

 イケメン弁護士の主人公と、人当たりの良い美容師の彼氏。これだけ見ると、色っぽいボーイズラブが展開されそうですが、ほのぼのとしたお料理漫画です。

 物語は同棲しているゲイカップルの食生活を中心に進みます。ゲイが抱える問題や両親とのすれ違いなど、ほろ苦い展開もありますが、何気ない毎日の素晴らしさに気づくことができる優しいマンガです。

 連載開始から12年。作中でも年月が流れ、当初40代だった2人も現在は50代に突入しています。

 料理の描写は非常に細かく、実際に作れるようにレシピも掲載されています。食材を選ぶ場面も描かれているのがさらにリアル。主人公がスーパーで葛藤しているところは、「わかる!」と声が出てしまいそうなほど共感できます。

 まさに読むレシピ。最近、料理が面倒になってきた人も、これを読めば何か作りたくなるかもしれません。

丹羽庭「トクサツガガガ」(小学館、2019年6月現在既刊16巻)

 子供の頃、親に禁止されて諦めたキャラクターグッズ。人には言えないけど、自分の中ではアツい趣味。あなたにも心当たりがありませんか?

 特に思いつかなくても、自分が好きなものを他人に否定されることの怖さは、誰しも共感できるはずです。

 主人公は特撮オタク(特オタ)のOL。「女の子らしさ」を求める母親に特撮を見るのを禁止され、一時期はオタクをやめていました。しかし、1人暮らしを始めたことがきっかけで特オタに復帰。大好きな特撮のために節約し、特撮から得た教訓を私生活に活かすオタクの鑑です。

 オタク魂あふれる彼女の独白はかなり笑えますが、時にほろっとくることもあります。「好きなものは好きだ」と胸を張って言うことの難しさ、素晴らしさに気づける作品。自分の「好き!」を大切にしたいすべての人におすすめです。

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