疲労回復にも効果アリ◎【コエンザイムQ10】の効能と摂取方法を解説!
「最近、なかなか疲れが取れない…」
「コエンザイムQ10ってどんな成分?」
「コエンザイムQ10って何に効くの?」
このような悩みや疑問をお持ちではありませんか?
コエンザイムQ10は、美容や健康の維持をサポートする成分として注目を集めていますが、具体的にどのような効果や効能があるのかちゃんと理解している人はそう多くはないかもしれませんね。
そこで今回は、コエンザイムQ10の効果効能と、おすすめの摂取方法をご紹介いたします。
酵素を助ける?コエンザイムQ10とは
コエンザイムQ10とは、酵素の働きを助ける補酵素の一種で「ユビキノン」とも呼ばれています。
うっ血性心疾患などの治療薬「ユビデカレノン」としても使用されてきた成分です。
コエンザイムQ10は、体内のエネルギー生産に関与しており、心臓や膵臓、肝臓、腎臓などの細胞に多く含まれているカラダに欠かせない栄養素です。
コエンザイムQ10は体内でも合成されますが、加齢やストレスによって産生量が低下します。
特に、40代からは産生量が激減する傾向にあるので、食事やサプリメントで補いましょう。
美容効果だけじゃない!コエンザイムQ10の効能
以下では、コエンザイムQ10の主な効能を4つご紹介します。
肌の老化を防ぐ
シワやたるみなどの肌の老化は、活性酸素が細胞を傷つけることが原因です。
コエンザイムQ10は、強い抗酸化作用で活性酸素を抑えるため、肌の老化防止につながります。
また、コエンザイムQ10は肌のハリに欠かせないコラーゲン生成の活性化にも働きかけます。
疲労を回復する
コエンザイムQ10が足りていると、エネルギー生産の効率がよくなるため、疲労回復効果が期待できます。
さらに、コエンザイムQ10は体力増強作用もあるので、疲労の回復だけでなく、疲れにくいカラダを目指すときにもおすすめです。
生活習慣病の予防になる
活性酸素が悪玉コレステロールを酸化させると過酸化脂質が増え、生活習慣病になりやすくなります。
コエンザイムQ10は、抗酸化作用により悪玉コレステロールの酸化を防止することで、生活習慣病の予防に役立ちます。
骨粗鬆症の予防になる
骨粗鬆症とは、骨密度が低下して骨がもろくなり、折れやすくなる病気のことです。
コエンザイムQ10は、カルシウムを骨に定着させるコラーゲンの生成を助け、強い骨を維持しやすくします。
コエンザイムQ10の摂取方法
次に、コエンザイムQ10の摂取方法をご紹介します。
サプリメントによる摂取
コエンザイムQ10のサプリメントは、安価で続けやすい酸化型とカラダに吸収されやすい還元型の2種類があります。
年齢や体質によって酸化型では効果が実感しにくければ、還元型を選ぶのがおすすめです。
また、コエンザイムQ10は年齢や健康状態によって体内での産生量が異なるため、1日の摂取量の目安が30~300mgと幅広くなっています。
まずは1日30mgから飲み始め、自分に合う摂取量を見つけましょう。
食品による摂取
コエンザイムQ10を含む食品には、以下のようなものがあります。
お肉
青魚
大豆
ナッツ類
ほうれん草
ブロッコリー
チーズ
特に、肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。
食事でコエンザイムQ10を摂取する場合、過剰摂取になる可能性は低いですが、サプリメントを併用するときは気をつけるようにしましょう。
また、コエンザイムQ10は脂溶性の成分なので、食事から効率よく摂取するには油を使って調理するのがおすすめです。
体調を整えるには漢方もおすすめ
ここまで、コエンザイムQ10の効果効能とサプリや食事による摂取方法をご紹介してまいりましたが、体調管理にお悩みの方には漢方薬もおすすめです。
漢方薬は心とカラダの機能を整えてくれるため、今の症状を改善するだけでなく、健康を維持する役目も果たしてくれます。
体調を崩してしまう主な原因は、栄養不足や睡眠不足、ストレス、加齢などが考えられます。
日々の体調管理には、
「血流改善によって脳や神経に栄養を届ける」
「加齢により衰えた内臓の働きをよくして、ビタミンや鉄の吸収を促す」
「消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする」
「自律神経を整え、ストレスによる疲労を減らしたり、睡眠の質を上げたりする」
といった働きの生薬を含む漢方薬を選ぶとよいでしょう。
漢方薬は根本からの体質改善が目指せるので、不調を治すだけでなく、不調になりにくいカラダも手に入れられます。
さらに、漢方薬には運動や食事療法のような面倒な点もなく、毎日決められた量を飲むだけでいいという手軽さもあります。
以下では、体調管理におすすめの漢方薬を2種類ご紹介します。
<体調管理にお悩みの人におすすめの漢方薬>
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):気(エネルギー)を補うことで、疲労を回復し、気力を充実させます。胃腸の働きが衰えて疲れやすい人におすすめです。(※1)
・八味地黄丸(はちみじおうがん):加齢により衰える「腎」の不調の改善を目指す漢方薬です。足の末端の冷えや、頻尿が気になる人におすすめです。(※2)
漢方薬を選ぶ際は、自分の体質に合っているかどうかが重要です。
合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
自分に合う漢方薬を知りたいという人には、漢方のプロにオンラインで個別相談できる『あんしん漢方』も覗いてみてください。
AI(人工知能)が個々人に効く漢方を見極めて、自宅まで郵送してくれるという今ちょっとした話題にもなっている便利なサービスです。
まとめ
いかがでしたか?
コエンザイムQ10は、エイジングケアや健康維持に欠かせない成分です。食事やサプリメントで、意識的に摂取するようにしましょう。
また、日々の体調管理や根本改善には、専門家に相談して漢方薬を活用する方法も検討してみてください。
コエンザイムQ10で、若々しく健康的な毎日を維持しましょう!
<参考>
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)」
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ八味地黄丸エキス顆粒(医療用)」
<この記事を書いた人>
医療・健康ジャーナリスト
後藤 典子(ごとう のりこ)
一般社団法人「日本サプリメント協会」理事長、賢く選ぶ食と健康プロジェクト統括。
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
ヘルスデザインをテーマに掲げ、健康・美容情報を発信するYouTubeチャンネル「Medical Health - メディヘルス -」では、健康リテラシー向上のための情報を発信している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」の統括も行う。