【専門家監修】アフターコロナ(宣言解除後)こそ要注意!“コロナうつ”に陥らないための4つのポイントとは
(3)信頼できる人と会話をする
新型コロナウイルス(COVID-19)のせいで気が滅入ったり、孤独を感じてしまう時は、電話でもビデオ通話でもよいので、「誰かと会話をする」というのがおすすめ。
自分の気持ちを「話す」という行為は最高のデトックスとなりますし、話すことで頭の中を整理するというはたらきもあります。
また、誰かと気持ちを共有することが「一人じゃないんだ」という安心感につながるので、孤独を感じやすい方には特に会話が重要です。
また、気が合う仲間と話していると、楽しくなって自然と笑みがこぼれることがありますよね。
「笑顔」は最強の精神安定剤。
人は笑っているとき、脳内で幸せホルモンのひとつである「セロトニン」の分泌が増えると言われています。
「楽しいから笑顔になる」のではなく、「笑顔になるから楽しくなる」のです。
不安な時こそ、仲間や家族と会話してケラケラと笑うことが大切。
たくさん話してたくさん笑った後には、さっきまで落ち込んでいたのがウソみたいにスッキリしますよ。
(4)筋トレやヨガをしてみる
「健全な魂は健全な体に宿る」ということわざの通り、日ごろからしっかりと体を動かして丈夫にしておくことが、コロナうつを防ぐのに非常に重要です。
特に筋肉トレーニングをすると、心を前向きにしやる気を起こさせる「テストステロン」というホルモンや、快感を感じさせてくれる「ドーパミン」というホルモンがたくさんでます。
また、ヨガのようなリズム運動もオススメ。
幸せで穏やかな気持ちをもたらしてくれる「セロトニン」や、癒しを与えてくれる「オキシトシン」というホルモンの分泌が高まります。
このように、体を動かすということは、メンタルにたいして非常に嬉しいメリットがあるのです。
言うまでもなく、体を動かすことは免疫力を高めるためにも非常に重要なので、まさに一石二鳥と言えますね!
(5)体のリズムを整える
不規則な生活は、人間が本来持っている体内リズムを乱すため、肉体の健康のみならず、心の健康を害しやすくなります。
休日もある程度決まった時間に起き、生活のリズムを崩さないよう心掛けましょう。
また、睡眠の質を高め、体内リズムが崩れないようにするため、深夜までの仕事や就寝前にスマートフォンやタブレットなどのデジタル機器に触れることはできるだけ避けるようにしましょう。
(6)鍼治療・ツボ押し
いわゆるうつに対する鍼治療は医学的にも効果が認められています。
ですので、コロナうつにならないためのセルフケアとして、ツボ押しも効果があると思われます。
鍼でなぜ、うつが改善するのか?
詳しいメカニズムはまだ研究中ですが、鍼によって脳に変化が起きることが、最新の研究でわかってきています。
鍼治療の前後で脳の血流量を見たところ、特に前頭葉(左前頭前野)で大きく改善が認められました。
脳活動が活発になり、炎症物質を減らしたことが神経細胞の活動を活性化し、うつが改善したのではないか?と考えられています。
効果的と思われるツボは、
一つ目は、合谷(ごうこく)。
手の親指と人差し指の間くらいにあります。
二つ目が、百会(ひゃくえ)。
いわゆる頭のてっぺんにあるツボで、押すとちょっと、ほかの場所よりやわらかく感じやすいところです。
三つ目が、内関(ないかん)。
手首の内側にあり、手首から指3本分くらいのところにあります。
基本的なツボの押し方は、
①指で3秒~5秒押す。
②指を離し、同じ時間休む。
③5回ほど繰り返す。
ポイントとして、ツボを押す強さはハンコを押す程度です。
くれぐれも、押しすぎには注意してください。
まとめ
いかがでしたか?
毎日テレビからコロナウイルスに関する悲しいニュースが流れてくる昨今、不安や心配で心が押しつぶされそうになっている方も多いかもしれません。
今回は専門家監修のもと、コロナうつを防ぐためのポイントを解説してまいりました。
正しい知識を身に付けること、体の底力を高めること、そして仲間と気持ちを共有することがとても大切だということがわかりましたね。
コロナを正しく恐れて、元気に乗り越えていきたいですね!
監修者プロフィール
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂 代表兼院長 三輪 考司(みわ たかし)氏
[経歴]
明治国際医療大学卒業後、某有名人気番組でひざ関節評論家として有名なの戸田先生とともに、変形性ひざ関節症用足底板(足関節固定バンドソフラウルファー®)の共同研究・開発をおこなう。
名古屋医専、ユマニテク医療福祉大学校、名古屋平成看護医療専門学校、岐阜保健短期大学医療専門学校等医療系専門学校での教育経験や多数の講演・セミナー経験を経て、全国的にも稀なワンストップ型東洋医学治療院として、鍼灸・接骨・漢方の犬山堂を開院し、代表兼院長を務める。
不定愁訴やメンタル(うつ)、変形性ひざ関節症、天気痛、尿トラブル、不妊症、ED、機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)など、現代の西洋医学では治療のむずかしい病気に対して、鍼灸および漢方を用いて、東洋医学での先進的な治療をおこなっている。
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